ジョナス・メカスの「フローズン・フィルム・フレーム」と呼ばれている作品や撮影当時の日記、来日時に詩人、吉増剛造と交わした二つの対話、インタヴュー、自伝的エッセイをまとめた本。確か写真美術館で展覧会が行われたのと連動して出版されたのではなかったかと記憶しているのだけれど、どうだったんでしょう。当時、日曜美術館で紹介されていて、展覧会やこの本のことを知ったのですが、けっきょく展覧会も行けず、この本も手に入れることなく、12年が過ぎてしまったわけですね。2005年に南青山のギャラリーで展覧会が行われていたのもぜんぜん知らなかった~。
で、その12年のあいだに、写真もフィルムからデジタルへと完全に移行してしまったわけですが、こういう作品を見ているとまだまだフィルムの写真の可能性は残されているのではないかと思ったりもします。わたしがまだフィルムだけで写真を撮っているのは、そういう理由からではなくて、単にデジタルデータというものをいまだに信用できないのと、アウトプットの種類が増えると整理が面倒という理由だけなのだけれど、フィルム写真の新しい作品を見てみたいですね。ここのところ新しい写真家や写真集などをチェックすることもあまりなくなっていますが、これを機にちょっとチェックしてみようかな、と思ってみたり、みなかったり‥‥。
さてちょっと前になってしまいますが、3連休を利用してミオ犬の実家がある長崎に行って来ました。1日は漣くんをつれて市内観光。1日はミオ犬の両親に漣くんをみてもらって、長崎の港から船で20分くらい行ったところにある伊王島に行って、温泉に浸かったり、新鮮な海鮮丼を食べたりしてのんびりしてきました。
今回は日帰りで、あんまり時間もなかったですけど、レンタサイクルを借りて島を一周できたり、海水浴場もあるみたいだし、防波堤で釣りをしている人がいたりしたので、いつか漣くんをつれて遊びに行きたいなぁ~と思ってみたり、みなかったり‥‥。しかしいつになるのやら‥‥って感じではありますが。
1992年に刊行された随筆集。井伏鱒二は1993年7月に亡くなったので、晩年の本といえるかもしれません。生前最後の作品集なのかどうかは分かりませんが‥‥。こういうときに講談社学芸文庫があればすぐに調べられるのに、と思ったり‥‥。
井伏鱒二の本を読むのは、今年初めてですね。特に作品をリストとかにして追っているわけではなくて、たまたま古本屋で見つけたら買う、という感じなので、ちょっと気を抜くとあいだがあいてしまいます。
山口瞳が続いてます。リストアップした文庫本で手に入れてないのが、「草競馬流浪記」「酒食生活」「諸君!これが礼儀作法だ」の3冊のみになっていて、ほかに最後に読もうと思ってとっておいた男性自身シリーズ最終巻、「江分利満氏の優雅なサヨナラ」だけになっているので、一気に読んでしまおう思ってるんですが、なぜか「草競馬流浪記」が見つからず。このあいだまでよく見かけていたような気がするんですが‥‥。
かなり以前に買っていて、いつか読もうと思っていた本。中身を見ていなかったので、タイトルと表紙から勝手に、1冊全部が吉野秀雄について書かれたものだと思い込んでいたのです。さすがに吉野秀雄で1冊は敷居が高い‥‥。
ツイッターによるとこの本を読み終えたのは8月7日らしい。どんだけ放置しているのやら。備忘録にもなってません。
最近は朝が早いせいで電車の中ですぐに寝てしまうので、本を読む時間が細切れになってしまう。吉田健一の本は、どこでやめても、どこから読んでも楽しめると思っていたけれど、それは、ある程度ゆっくりと読み進められるというときのことで、あまりにも細切れだと、さすがに読み進めるのが難しかったです。というわけで、途中(といってもかなり最初のほう)で読むのを断念、いつかもう少し時間(と気持ち?)に余裕があるときに、読むことにしよう。
さて、前回のつづき‥‥と書き始めたいところですが、ミオ犬がLISMO Video DVDレンタルで、「グーグーだって猫である」とか「転々」とか「たみおのしあわせ」とか「百万円と苦虫女」とか‥‥去年見れなかった日本映画を予約したりしているらしいので、音楽もので夏っぽい映画というのはおあずけか?別に「真夏の夜のジャズ」以外に見たいものが思い浮かんでるってわけでもないんですけど‥‥。
野坂昭如の本を読むのは初めてですね。なんか東京のどの土地に行っても女を買った話ばかりで、先日読んだ「東京余情」に収録されていた舟橋聖一の「赤線風流抄」みたいな気がしないでもない。まぁ実際、赤線に近いところや飲み屋の集まったところが、その時代時代を直接うつしだしているような気がしたりするのだけれど、どうなんでしょう。
気が向いたときに読むという感じの“パリ滞在記”。辻邦生の「パリの手記」シリーズは全部で5巻あるのですが、持ち歩きしやすいように文庫で買ってしまったので、全部読めるのはいつになるのかちょっと不安。これを買った後、古本屋や古書展で5巻ぞろいで売られているのを見つけてがっかりしてます(かなり痛みがあったけれどけっこう安かった‥‥)。