「時間」-吉田健一-

最近は朝が早いせいで電車の中ですぐに寝てしまうので、本を読む時間が細切れになってしまう。吉田健一の本は、どこでやめても、どこから読んでも楽しめると思っていたけれど、それは、ある程度ゆっくりと読み進められるというときのことで、あまりにも細切れだと、さすがに読み進めるのが難しかったです。というわけで、途中(といってもかなり最初のほう)で読むのを断念、いつかもう少し時間(と気持ち?)に余裕があるときに、読むことにしよう。

それにしても麻生太郎が総理の時に、吉田健一ブームは起きなかったな、と思う。吉田茂経由で白洲次郎は、その生涯を描いたテレビドラマが放送されたり、本屋でも関連書籍が平積みになっていたりしたのにね。もう一押しが足りなかったか。
といっても、いま、カヌー犬ブックスに吉田健一の在庫はほとんどないので、ブームにのって売上げが上がるというわけではありませんが‥‥。いや、個人的には、吉田健一の作品のドラマ化とかチャレンジャブルなことをして欲しい。そして潔く失敗して欲しい。映画の宣伝文句でよく使われるのとは違う意味で映像化不可能なのだから‥‥。

明日はちょっと用事があったのでお休みを取ったのですが、ついでに金曜もお休みにしてしまったため、明日から4連休です。たまたまなんですが、会社の人、みんなに「お盆で実家とかに帰るの?」と聞かれてしまう。特に何をする予定があるわけでもないんですけどね。
それから、私はお盆とかお正月に実家に帰るという習慣がまったくないので、ニュースで、混み合った新幹線に乗り込んでいる映像や、渋滞した高速の映像を見ていると「なんでそこまでして帰るのか?なにがみんなをそうさせているのか?」という気持ちになってしまいます。多分、ほかの人にはそうでもないんでしょうけど、私にとっては不思議な光景です。あの気持ちは永遠に分からないような気がしますね。