1992年に刊行された随筆集。井伏鱒二は1993年7月に亡くなったので、晩年の本といえるかもしれません。生前最後の作品集なのかどうかは分かりませんが‥‥。こういうときに講談社学芸文庫があればすぐに調べられるのに、と思ったり‥‥。
内容としては、太宰治をはじめ、庄野潤三、小沼丹、河盛好蔵、永井龍男といった友人たちのことや、少年時代の回想、歴史随筆‥‥など、テーマもなくつづられているのだけれど、雑な雰囲気がないのは、一つ一つの文章がよいから。というより、単に読むほうがこの時期の井伏鱒二の随筆集に統一感なんて求めてないから?なのかもしれません。
だいぶ間が空いてしまいました‥‥。
先々週末に銀座に行って、イコンタというカメラを買ったので、とりあえず出かけるときに必ず持ち歩いて試し撮りをしています。
もともとは、いつかハッセルブラッドを手に入れたいなぁと思って、本を眺めたりしていたのですが、安くなったとはいえ、20万もするカメラを買えるわけもなく、持ち歩くのも大変そうなので、あきらめることにして、マミヤ6か最近出た富士フイルムのGF670か、いやこうなったらLomographyから出ている2眼レフやHolga、いや最終的には35mmで正方形の写真が撮れるDiana Miniでも‥‥とかとかぐるぐる。というわけで、ひとり暮らしで自由な時間もできたので、久しぶりに中古カメラ屋を回ってみたら、イコンタ6出会ったという次第。
スーパーイコンタは、ドイツのツアイスイコン社の製品で、戦前から1950年代にかけて製造された高級スプリングカメラ、当時はかなり人気あったらしいです。4.5×6、6×6、6×9判があるようですが、私が買ったのはもちろん、6×6判。単純な話ですが、フォーマットが変わると、新鮮な気分で写真を撮れて楽しいです。会社にも持っていって、昼休みに撮りたいくらい、なのですが、今週は台風が‥‥。