「現像・焼付・引伸の実際」-師岡宏次-

3月に参加するモノクロ写真の引き伸ばしのワークショップの前に、一応手順などを予習しておこうと思って購入。1カ月くらい前から本屋さんに行くたびにチェックはしていたのですが、あまり置いてないものですね。カメラコーナーは、基本的にデジカメの操作の仕方とか、撮影の仕方についての本しか置いてないような気がします。あと、今流行りのおもちゃというか雑貨ぽいカメラの本、もしくはライカやハッセルなどのヴィンテージものの本といったところか。
だからといって1956年発行のこんな古い本じゃないてもいいんじゃないかという気もしますが、カメラ本体の性能や機能に比べて、写真の現像や引き伸ばしの技術はあまり進化していなくて、50年前のものでもそんなに変わらないんじゃないかな。わからないけど。実際はいろいろな技法が出てきているのかもしれないけれど、それは写真のプロの現場のことで、素人がちょこっとやってみようという感じではないのだと思うのですが、どうなのだろう?逆に、本の印刷技術が進んでいないせいか、例にあげられている写真がシンプルでわかりやすいです。ワークショップに参加するのはこれで最後にして、その後は、1年に1度か2度、自分で暗室を借りて、そのあいだに撮りためた写真の引き伸ばしや全体の色調を補正などして、きちんとした形でまとめていければと考えてるのですが、どうなることやら‥‥。

金曜日は、会社の引っ越しだったので、6時ぴったりにあがって、我々のライブを見に新大久保アースドムに行ってきました。我々については、昔書いたような書いていないような‥‥気がするのだけれど、忘れた。友だちのコマツくんがやっているバンド。高円寺の無力無善寺というところで定期的にライブをしているのだけれど、場所的になんとなく気が乗らないなぁ、なんて思っているうちに、前回、見に行ったのがいつだったか分からないくらい時間が経ってしまいました。というわけで、ライブで演奏してた曲も知らない曲ばかり。でも相変わらずひねくれた、というかねじれた感じなんだけれど、それがわざとらしくなく、素直に曲書いて、詞をつけて、演奏したら、こうなった、という感じが健在でよかった。今年はアルバムも出るらしいので(8年ぶりくらいか?)ちょっと楽しみです。そんなわけで、久しぶりに「アイスクリームマン」とか聴きたくなって、「SONIC COMIC LOC」をiPodに入れようかな、と思ったりしています。
イベント自体は、パラダイス・ガラージとか、ほか知らないバンドとか(でぶコーネリアスや坂本移動動物園など)何組が出演していて、バーカウンターがあるフロアは、フリマみたいになっていたり、サブステージもあって、お客さんの中には、ロリっぽいかっこをした女の子がたくさんいたりして(ポップルのぬいぐるみのリュックを背負っていたりする‥‥)、というなんだか不思議な雰囲気でした。

「阿房列車」-内田百けん-

内田百けんは、読んだらおもしろいんだろうなぁ、と思いつつ、黒沢明の映画のせいでなんとなく敬遠してきた作家なのだけれど、高橋義孝と山口瞳の対談を読んでいたら、やはり読んでみるべき、という気持ちが強くなった。希望としては、ここは旺文社文庫でそろえたい、ところなのだが、どうみても簡単にそろいそうもないので、ちくま文庫の内田百けん集成で我慢することに。全24巻、1カ月に2冊ずつくらい読んでいけば、年末くらいに全部読めればという計画です。今年の目標の1つですね(ほかにどんな目標が?と言われると。「‥‥」ですが)。
内田百けんの“けん”は、正しくは“もんがまえの中に月”なんだけれど、“百間”“百聞”“百門”と表記されたり、“百けん”とひらかれていたりします。こういろいろ表記されると、ネットで検索するとき、なにで検索するればいいのかわからなくて困ります。ちなみにグーグルで検索してみたら、内田百間:65300件、内田百けん:44300件、内田百聞:11000件、内田百門:193件の検索結果が表示されました。わたしは、ちくまに合わせてひらく形で書いておこうと思っているのだけれど、内田百間が一般的なのかも知れません。いや、名前なんだから“一般的”とか“多数決”とか、そういう基準で決めてしまってはいけないと思うのだけれど‥‥。
でも、内田百けんのように、複数の表記で表されてしまう日本の作家は、それほど多くないと思うのですが、外国の作家に関しては、時代や翻訳者によってかなり表記の違いがありますね。この辺は、翻訳者のこだわりなどが出てしまったりして、統一させようとということもあまりしていないのではないだろうか。一応、このサイトは、趣味ではなく本屋なので、サイトに載せるときは、その本の表記に合わせるようにしているのだけれど、そうすると、作家一覧とか検索とかさせようとすると、なかなかむずかしいです。古本の検索サイトなどはどうしているかなぁ。変換辞書を別に作っているのかな。

「Cartoon Modern」-Amid Amidi-

こちらもアマゾンで注文した本。著者は、「ANIMATION WORLD MAGAZINE」や「ANIMATION JOURNAL」「ASIFA MAGAZINE」といった雑誌に関わり、1996年に創刊されたアニメーションについての専門誌(1998年以降はWeb)「ANIMATION BLAST」を主宰している人物らしい。現在はこの本に連動した1950年代カートゥーン専門の「Cartoon Modern」や、「Cartoon Brew」といったブログを運営したりしているようです。もし英語が読めたとしても、内容が理解できないサイトのような気もするけれどどうなのだろう。

写真展も終わってようやくいつもの生活に戻りました。ほんとは途中で、展覧会の様子などを書こうと思っていたのだけれど、そんな余裕もなく、といった感じでした。いや、パーティを含めて当番で行くたびに、単に飲み過ぎてただけなんですけどね。それから近くにヘキサゴンカフェがあったので、ご飯を食べてから会場に行ったり、途中でちょっと抜けて古い雑貨や洋書が置いてあるお店に行ったり、クリップインターメディアは、恵比寿の住宅街の真ん中にあるのですが、古い家なども周りにたくさんあったので、今度、ゆっくり周りを散歩してみたいです。個人的には3月には写真美術館のワークショップもあるので、もう少しモノクロフィルムをカメラに入れて持ち歩きたいなぁ、とは思ってます。開催中はたくさんの人に来ていただいて、ありがとうございました。

「Penguin by Design」-Phil Baines-

年始めに青山ブックセンターの洋書バーゲンに行ってなに買わず、帰ってきてアマゾンに注文した本がようやく届きました。ペンギンブックスが誕生した1935年から2005年までの本の表紙と、それらに対しての考察を掲載したもの。著者は、有名なタイポグラファーで、美術大学でも教鞭とっているらしい。といっても内容については読んでないのでわかりませんけどね。
ペンギンブックスといえば、昔、友だちが、「“P”から始まる言葉は、読み手にかわいい(だったかな)印象を与えるので、ペンギンブックスから出ている本のシリーズは、“P”から始まる動物になっている」と言っていたのを思い出したりします。でもちゃんと調べてないので、ほんとうかどうかいまだにわかりません。どうなのでしょうか。そのとき、「それと関係があるのか分からないけど、ギターポップ、ネオアコ関係のバンド名は、“P”からはじまるものが多いよねぇ」なんて話もしたな。Pastel、Prefab Sprout、Pooh Sticks、Pale Fountains、Push Kings、Pearlfishers‥‥とか。その辺のCDやレコードを買っている人のラックは、“P”のコーナーが普通の人より広いはずで、買うときも他のアルファベットよりもわりと詳しく“P”のコーナーを見ているはず(わたしだけか?)。そんなわけで、当時わたしが作っていたフリーペーパーやイベント名は、「Pastel Paper」や「PickwickPaper」など、たいてい“P”から始まるようにしていて、PCがなくて、フリペやフライヤーを切り張りで作っていた頃は、レタリングシートの“P”が、すぐになくなってしまって困ったものですよ(もともと少ないのにぃ~)。もう10年以上も前の話。

さて、明日から始まる写真展の搬入に行って来ました。いろいろと考えつつも、結局あまり考えずに、気に入ったものを4枚選んで、大きさに合わせて3つの額に入れたので、統一したテーマもないし、撮った時期も異なるし、そもそも焼き方が違うので一枚一枚の写真の大きさも微妙に違ったりするので、壁に並べてみると、統一感のない、いかにも素人っぽい展示になってしまい、いまさらながら少し後悔してます。まぁ所詮素人なわけだし、これでせいいっぱいって感じか。
会場のクリップインターメディアは、バーカウンターがあったり、大きなおとなしい犬が二匹いたり、今の時期は外に出るのは寒いけれど板張りのテラスがあったりとオフィスっぽくないので、会社の帰りに、写真を眺めながら軽く一杯飲んで‥‥とか、最近会ってない友だちと待ち合わせてちょっとおしゃべりする‥‥なんて感じで遊びに来てもらえるとうれしいです。

「落穂拾ひ・聖アンデルセン」-小山清-

小山清の作品を読んでいると、主人公(≠小山清)がものすごい不幸な目に合わされるのでは、あるいは、誰かにだまされて嫌な目に合ってしまうのではないかと思ってしまって、なんだかどきどきしたり、はらはらしたりしてしまう。実際に小説で描かれている主人公は、貧しく、孤独ではあるけれど、どちらかといえば気楽なイメージさえが漂っているというのに。
小山清の人生は、悲運と不遇の繰り返しで、作品の大部分が自らの生い立ち、日常生活や体験を題材とした「私小説」なのだけれど、そういう「戦前の文学青年窶れをしたものの典型」としてだけでなく、その中にそっとつづられる「誰かに贈物をするやうな心で書けたらなあ」といった言葉が、読み手に素直に響いてくるところに、小山清の純粋さや本質があるような気がします。いや、そういうところも含めて「戦前の文学青年窶れをしたものの典型」と言えるのかもしれないけれど‥‥。

ここ何年かは、昔のように雑誌に載っているようなカフェを回ったりすることが、さすがになくなったけれど、前にちょっと書いたDADA CAFEやmois cafe、ロバロバカフェに行った帰りに寄ったcura、阿佐ヶ谷にあるカルカッタ・カフェ、井の頭公園の近くにあるマンションの一室を改装したRoom-1022と、このところ、行ったことのないカフェに初めて行くことが多い。
土曜日に行ったカルカッタ・カフェは、前に勤めていた会社で、一緒に働いていた人がやっている「インド風ゆるいかふぇ~」。会社を辞めることが決まってから派遣で入ってきた人なので、実際は1カ月くらいしか一緒に働かなかったのですが、近くに住んでいることもあって、お互いに会社を辞めてからも、吉祥寺や西荻で偶然に会うことがあります。カルカッタ・カフェのことも、去年の3月、三越のウッドデッキで行われていた吉祥寺おもちゃ市場で偶然に会って、いい物件が決まりそうなので、近いうちにカフェを始めるということを聞いたんだったと思う。そのあと何かの雑誌に載っているのを立ち読みしたりして、開店当時から行きたいな、と思っていたのだけれど、近いわりにはなかなか阿佐ヶ谷に行く機会もなく、年が明けてしまいました。
メニューはカレーやチャイなど、インド風なのだけれど、お店の感じはインド風というわけではなく、とてもきれいなので、インド好きというわけではない人でも違和感なく入れると思います。カレーも思っていたよりも辛くなくて、いろいろな具がたくさん煮込まれて入っいておいしかった。普段は行かないような住宅街の方にあるので、散歩するのにもいい。暖かくなったら自転車で行けるかな~

「師弟対談/作法・不作法」-高橋義孝・山口瞳-

ここで告知するのもどうかと思うのだけれど、友だちが主催する写真展に参加することになりました。30代半ばの7人によるモノクロ写真を展示するグループ展で、クリップインターメディアという恵比寿にある会社を会場にして、2007年 2月5日(月)から11日(日)のあいだ、平日は夕方から、土日は昼間、10日は19時からレセプション・パーティーも開く予定です。詳しくはこちらをご覧いただければと思います。
「時代の狭間で若い感性を失いつつ、確固たる価値の完成系にも辿り着いていない30代半ばの迷える男性達が見ている『心の風景』」なんてという、なんだかすんごいテーマが掲げられていますが、わたしは1月の初めに急に誘われたので、去年、高浪さんのお店で焼いた写真や、何年か前に写真美術館のワークショップで引き伸ばした写真から何枚か選んで出展しようと思っています。この写真展には間に合わうかどうか分からないけれど、3月に写真美術館で行われる写真暗室入門ワークショップを申し込んだこともあって、年が明けてから、モノクロフィルムを入れたカメラを割と持ち歩いていたので、1月に何本か撮ったモノクロ写真から何枚か出せたらなぁ、という感じ。
前にワークショップに参加したときは、全然用意ができていなくて、昔に撮った写真をかき集めて持っていって、なにも知らないまま、教えてもらうままに作業をしただけだったのですが、今度は事前に写真を撮っておいて引き伸ばしたいものをきちんと選んだり、作業の手順などを再度予習しておきたいです。で、その後は、年に一度か二度でいいから、自分一人で暗室を借りて引き伸ばしができるようになりたいですね。そんなことしなくても、デジカメ買ってフォトショップでやればいいじゃん、という意見もありますが‥‥。

「北欧デザイン1 家具と建築」-渡部千春-

これもプチグラの新春セールで購入。ときどきパラパラと見ているだけなのだけれど、こういう本を見ていると、北欧に行きたくなりますね。いや、北欧じゃなくてもいいかな。

普段、スペースシャワーTVとかミュージックオンTV、MTVばかり見ていると、微妙な範囲で音楽に詳しくなってきます。ものすごく売れているヒット曲はそれほど流れないし、ビデオを作っていない小さなインディーズから出ている人の曲は、もちろん放送されないので、メジャーから出たばかりの人とかが多いんですけどね。それに注意して見ているわけではないし、記憶力もないので、バンド名とか曲名はぜんぜん覚えられません。だた別のどこかで聞いたり、HMVなどでジャケットを見かけたりすると、「あぁよく流れてる曲だなぁ」とか「あの曲歌ってる人かぁ」なんて思う。それにしても、ライブの映像などを見ていると、どんな音楽にそれなりのファンというものがいるものなのだなぁ、と。まぁ人のことを言える趣味でもないけれど‥‥。
それからテレビを見ていると、自分がもし今中学生だったらどんな音楽を聴いているんだろう、なんて考えたりもします。中学生というところがポイントです。高校になると、わりと自分の趣味がはっきりしてくるし、情報量も増えるけれど、中学の頃は、普通のヒット曲と自分の好みが混じり合っている時期なので、後になって、その時どんな音楽を聴いていたか考えるとちょっと恥ずかしい。
現実にわたしが中学生だった頃は、1982年から1984年になるわけですが、その頃、流行っていたニューミュージック系の音楽を聴きつつ、山下達郎や伊藤銀次、佐野元春、杉真理、村松邦男、大貫妙子‥‥など、大滝詠一が関わった人を追っかけてましたね。あとはっぴいえんどにさかのぼって細野晴臣を聴いて、YMOをちゃんと聞き直したり、ティン・パン・アレイを知ったり(でもこの辺は、ラジオとかで聴くだけでさすがにレコードは買わなかったです。)。そんな20年前のそのあたりの人たちに、今当たるのはどんな人だちなんだろうか。う~ん、わからん。
そういうことをあまり考えないで、多分ハードコア系は聴いてないと思うし、HipHop系も微妙、かといって、セカンドロイヤルやエスカレーターにはとどいてないだろうし‥‥なんて切り分けていくと、結局、普通にバンプ・オブ・チキン、アジカンとか聴いてそう。そのあと、ちょっといろいろ聴き始めてゴーイング・アンダー・グランド、スネオヘアー、くるりとか‥‥。で、やっぱりフリッパーズギターの再発なんか買ったりして、今さらコーネリアスの最初の方とか(「SENSUOUS」は、中学生には難しいだろう)、オリジナル・ラブ、ピチカート・ファイブとか聴いちゃったりしてるのか。その流れも中学生としては微妙だな。あと木村カエラは絶対聴いてると思うんですよ。(洋楽編に続くかも‥‥)

「ふるさと隅田川」-幸田文-

「悪夢探偵」を観に行く。塚本晋也監督、出演しているのは、松田龍平、hitomi、安藤政信、大杉漣、原田芳雄‥‥。おおざっぱに言うと、密室で自分の体を切りつけて失血死するという殺人事件が続けて発生する。被害者はいずれも、死ぬ最後に「0」という番号に携帯電話から電話をかけていたため、事件を担当する女刑事、霧島慶子は、電話を通じて自殺者に何らかの暗示を掛けているのでは?と推測し、捜査を進める。そして、他人の夢の中に入れる能力を持つ影沼京一という男の存在を知り、彼に捜査への協力を申し入れるのだが‥‥というストーリー。
でも実際は、松田龍平演じる影沼京一が、自ら探偵と名乗っているわけではないし、そもそも探偵という言葉は出てこなかったような気がします(出てきたとすればあのシーンだな)。全体としてかなり暗いのだけれど、音の使い方とか動きとかが、なんとなく「鉄男」っぽいところがあってよかったです。
どこかにシリーズ化する予定と書いてあったけれど、これをシリーズ化できるのかな、という気はします。でも第二弾を観てみたいですね。ただエリート刑事を演じるのがhitomiというのがねぇ。なんとなく塚本映画にあっていないような‥‥。

で、週末、この映画を観たせいで、今週、わたしの中では、「ああ、いやだ、ああああ、いやだ。ああ、いやだ」という言葉が、ちょっとした流行りになってます。仕事でちょっと面倒なことがあったり、どうしようもないやりとりしていたりすると、頭の中で、「ああ、いやだ、ああああ、いやだ。ああ、いやだ」という言葉が浮かんできます。もちろん口に出して言ったりしてませんけどね。たいていの場合、たいしたことでもないので、おおげさないいまわしと反して、そのあとでなんとなくおかしな気分になるのがいい、かも。

「昼月の幸福―エッセイ41篇に写真を添えて」-片岡義男-

去年は片岡義男の本もまったく読んでいませんでした。エッセイしか読まないとしても、片岡義男に関しては、山口瞳や永井龍男と違ってまだ読んでない本がたくさんあるし、現役の作家なのでもっと簡単に手に入りそうなのに、意外と古本屋で見かけような気がします。単にちゃんとチェックしていないだけかもしれませんが‥‥。
この本は、タイトルの昼月をはじめ、三日月や空、雲、風、海‥‥など、都会での生活の中でどうやって自然を感じるかということが、1990年代以降、片岡義男のスタイルとなっている写真と併せて書かれてます。個人的なイメージに過ぎないけれど、カフェとかに置いてあって、行くたびにちょっとずつ読みたい、と思う。薄暗い喫茶店でなくて、明るめのカフェのほうがいいなぁ。

月曜日は、有給休暇をとって南船橋のイケアへ。新横に行ったのは11月なので、また?という感じではありますが、ちょっと欲しいものがあったりしたし、混んでいる休日ではなくて平日に行ってみたかったのだ。それに今年(2006年4月~2007年3月)は旅行にも行っていないので、有休も2日しか使ってなかったし‥‥。
さて、昼前くらいにうちを出て、新宿から総武線で西船橋、武蔵野線で南船橋と移動。平日なので電車の中は空いているし、外はいい天気だし、ちょっとした小旅行だなぁ、なんて思いながら、窓ガラスを通して背中に日差しを感じながら電車に揺られていると、ミオ犬のケータイに「今、イケアに向かっているのだけれど、なにか欲しいものある?」といった内容のメールが、先日、代々木のDADA CAFEで会った友だちから届いた。向こうも同じように有休を取ったとのこと。う~ん、行動パターンが似すぎ!
南船橋は遠かったけれど、やはり平日に来てよかった。人があまりいないのでゆっくりと、時には逆走したりして店内を見れるし、カートを移動させるのにもぶつかったりしないし、カフェに列もできてないし、とりあえず、入ってすぐに出口近くにあるカフェ(?)でホットドッグ食べて、途中、友だちと合流したあとお茶して、帰り間際には平日限定のディナーセットまで食べるというイケアづくしの一日を堪能してきました。

「せかいでいちばん おかねもちのすずめ」-エドアルド・ペチシカ、ズデネック・ミレル-

正直な話、プチグラがクルテクを紹介し始めた頃は、チェブラーシカのすぐ後ということもあって、もういいかなぁ、という気分だったのですが、家でカートゥーンネットワークが見られるようになって、毎週、なんとなくアニメを見てしまうと、グッズとか絵本とか欲しくなったりして。どちらかというと、プチグラ関係では、マウスの方がキャラ的には中途半端な感じがして好きなんだけれど、あまりいいグッズが出てないんですよね。
さて週末は、代々木にあるプチグラのショールームで行われていた、プチグラ新春セールに行ってきました。代々木なんて普段は行く機会もなくて、ただ通り過ぎるだけなのですが、駅を降りてみると、すぐ近くに高島屋やが見えたりしてもうすぐそこは新宿で、駅前にはNTTドコモタワーがあったりするのに、ちょっと路地を入ると、ものすごい古い家やマンションが残っていたり、見た目には普通の小さなビルなのに実は専門学校、みたいな建物があったりして、おもしろい。プチグラのオフィスも住宅街の真ん中にあって、古めのビルを改装したものらしく、塗り直した白い壁と建物の形の感じがよかったり、ガラスに入っている模様、セールだからか分かりませんが、入り口にムーミンパパの看板(?)が置いてあったりして、こんなところで働きたいなぁ、と思うようなオフィスでした。実際に働いたら建物のことなんて考えている場合でもないのだろうけどね‥‥。座ったりするところはないけれど、「Hot Drinks around the World 世界のホットドリンク」に載っているホットドリンクとクッキープレゼントもあるので、ちょっとひと休みという感じで落ち着けます。セールの方は21日までです。

プチグラのオフィスを出た後は、DADA CAFEでランチ。ここはマンションやNTTドコモタワーに囲まれた路地裏にあって、昭和15年に建てられた2階建て一軒家を改装したというCafe。改装はされているものの、ここには廊下だったんだろうなぁとか、ここに押入があったんだろうなぁとか、エアコンが置いてあるところは元は床の間だったんだろうなぁ、なんてことを思ったりしていると、子どもの頃に遊びに行ったおばあさんの家を思い出します。見た目は普通の家なので、入るときに靴を脱ぎたくなってしまいますね。ご飯も五穀米で、ちょっと定食っぽくある程度量もあっておいしかったし、写真を見るかぎりではデザートもおいしそうでした。そういえば、先週、ロバロバに行く前に、下北沢にあるmois cafeでランチを食べたし、なんとなく、古い一軒家を改装したカフェが、わたしのなかでは流行りつつあるような、ないような。神楽坂のカドにもまた行きたい。
ところで、DADA CAFEでご飯を食べていると、友だちが入ってきてので、びっくり!下北や吉祥寺であれば、偶然に友だちに会うこともあるけれど、代々木で、しかもイベントとかでなく、お店でばったり誰かに会うことがあるなんて思ってもいませんでした。ところがこの偶然はまだ続くのでした。