「悪夢探偵」を観に行く。塚本晋也監督、出演しているのは、松田龍平、hitomi、安藤政信、大杉漣、原田芳雄‥‥。おおざっぱに言うと、密室で自分の体を切りつけて失血死するという殺人事件が続けて発生する。被害者はいずれも、死ぬ最後に「0」という番号に携帯電話から電話をかけていたため、事件を担当する女刑事、霧島慶子は、電話を通じて自殺者に何らかの暗示を掛けているのでは?と推測し、捜査を進める。そして、他人の夢の中に入れる能力を持つ影沼京一という男の存在を知り、彼に捜査への協力を申し入れるのだが‥‥というストーリー。
でも実際は、松田龍平演じる影沼京一が、自ら探偵と名乗っているわけではないし、そもそも探偵という言葉は出てこなかったような気がします(出てきたとすればあのシーンだな)。全体としてかなり暗いのだけれど、音の使い方とか動きとかが、なんとなく「鉄男」っぽいところがあってよかったです。
どこかにシリーズ化する予定と書いてあったけれど、これをシリーズ化できるのかな、という気はします。でも第二弾を観てみたいですね。ただエリート刑事を演じるのがhitomiというのがねぇ。なんとなく塚本映画にあっていないような‥‥。
で、週末、この映画を観たせいで、今週、わたしの中では、「ああ、いやだ、ああああ、いやだ。ああ、いやだ」という言葉が、ちょっとした流行りになってます。仕事でちょっと面倒なことがあったり、どうしようもないやりとりしていたりすると、頭の中で、「ああ、いやだ、ああああ、いやだ。ああ、いやだ」という言葉が浮かんできます。もちろん口に出して言ったりしてませんけどね。たいていの場合、たいしたことでもないので、おおげさないいまわしと反して、そのあとでなんとなくおかしな気分になるのがいい、かも。