「おもちゃの風景」-奥野信太郎-

◆写真をFlickrにアップしてみました
長らく更新していなかったこともあって、4月にサーバーの移管をした際にPickwickWebを閉鎖したのだけれど、なんとなく趣味のサイトがないと寂しい感じがしてしまうのは長いあいだフリーペーパーやホームページを作ってきたからだろうか。といっても、この雑記でさえもきちんと更新できてない状態なので、新たになにか始めるというのも難しい。
とりあえず簡単に移行できそうなものについては少しずつアーカイブとして復活させてみようと思っているのですが、改めて見てみると中途半端に古くなってしまっていて今さらって気もしたりして‥‥。

そんなことを思っていたら、いろいろとわけあってiPadを購入したのですよ。で、買ったはいいけれど、いまいちなにに使ったらいいのかわからなくて、とりあえず写真でも入れてみようと思ったのですが、そもそもデジカメを持っていないため、携帯に入っている写真しかデジタルデータがないという状態。そして携帯に入っている写真といえば子どもの写真ばかり。
なんかものすごく親ばかな状態になってしまったので、これではまずい、と。ちょっと写真をスキャンしてiPadに入れよう、ついでに写真のコンテンツも作ってしまえば一石二鳥!というわけで、とりあえずポラロイドとイコンタで撮った写真をスキャンして、ついでにFlickrにアップしてみました。

flickrの使い方もあんまりよく分かってないので、まだただアップロードした、というだけですが、これからいろいろ調べて、試していきたいと思ってます。やっぱりスキャンするのが面倒でそのまま放置、という可能性もありますけどね。最近は子ども以外の写真をあんまり撮っていないので、それほど自分で気にいっている写真があるわけではないので、最近のものは少しずつ、あとは前にPickwickWebにあげていたスウェーデンやロンドンなどの旅の写真などを定期的にあげていければと思ってますので、気が向いたときにでも眺めていただければと思います。

 →Flickr:Canoe_ken

「風花空心」-東野翠れん、湯川潮音-

◆最後のポラロイドフィルムを持って立川のアメリカ村へ
東野翠れんが撮ったポラロイド写真に、湯川潮音が言葉をつづったブログを書籍化したもの。たぶんきちんと読んだりすることはなくて、ときどきちらっとページをめくっては、本棚にしまうという感じになるんのだろう。
前の東野翠れんの写真集「Lumiere」もそんな感じでした。ちなみに「アムール翠れん」は、缶バッジ欲しさにわざわざ代官山のユトレヒトで買ったのに、実を言うとあんまりページを開いてないです。

ポラロイドのフィルムが製造中止にとなって2年近くなるけれど、ポラロイドの工場を買い取ってポラロイドフィルムの再製造をしている有志の団体であるThe Impossible Projectから、今年の3月にようやくモノクロフィルムが、そして7月の終わりには、PX70用のカラーフィルムが発売されました。わたしが持っているのは、690というフラッシュがついたタイプなのですが、どうやら今回発売されたPX70用のカラーフィルムでも使えるようなので、ほんと待った甲斐がありました。やったー!
というわけで、2年以上冷蔵庫に入れっぱなしになっていた最後のポラロイドフィルムをついにカメラに装填して、立川のアメリカ村にレッツゴー!

立川のアメリカ村は、昭和記念公園の北側にあって、多分一番近い駅は西武鉄道拝島線の武蔵砂川駅、わたしは西立川から昭和記念公園をつっきって行きましたが、いやー暑かったです。1950年頃に米兵やその家族向けに建てられた住宅地で、福生と違って規模が小さい分、家がいろいろな場所に点在するのではなく、1カ所にかたまっているので、一歩中にはいると、広めにとってある道路の両側に、塀や垣根がなく庭には芝生が広がっている平屋の家が建ち並び、まるでアメリカのサバービアをそのまま持ってきたような開放的な風景が広がります(もっとも福生ももともとは点在していたわけではなくて、昔は大きな区画のなかで、家が並んでいたのがだんだんと変化していったのだと思いますが‥‥)。
建物自体は、建てられた当時のままのものはそれほど多くなくて、ほとんどがリフォームされていたり、建て替えられているのですが、その場合でも、周りの家の雰囲気を壊さないような家になっているので、雰囲気としては大きく変わっていないんじゃないと思います。庭の芝生も含めて、敷地的には昭和記念公園と接しているので、まわりが緑に囲まれているところもかなりよかった。あと、玄関先にバーベキューセットが置かれている家も多かったけど、やっぱり休日とかには庭先で家族や友だちが集まって、バーベキューをしてるんでしょうねぇ。いいなぁ~

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 最後のポラロイドフィルムで撮った写真

しかし、今年の夏は、横田基地の友好際から始まって、横須賀、立川と、特に意図していたわけではないのですが、米軍基地を巡ってしまいました。あとは近いところで府中基地跡でも行ってみますかね。

「異国から」-辻邦生-

◆「White Flag」(Pepe California)と「ワンコインからワンドリップ」(the coffee group)
先週、発売から1カ月、ようやくペペカリフォルニアの「White Flag」を購入。「Llama」のポップなイメージが強かったのでなんとなく夏の終わりから秋の始まりにかけて聴きたいな、と思っていたのだ。でも前作の「Yes I Do」の最後に収録されていた「Sunshine」ような音像を残すような曲が多くて、なにげに今年の暑い夏にぴったりだったかも、なんて少し後悔している。買う前に曲をMP3でダウンロードして聴いてたのにね。やっぱりPCで小さな音で聴いているのと、ちゃんとしたスピーカーやヘッドフォンで聴くのとは違いますね。
ジャケットの写真も音をよくあらわしていると思うので、このイメージそのままで映像も作ってほしい。で、コーネリアスじゃないけれど、音とシンクロするようなライブを見てみたいです。

もう一枚、the coffee groupの「ワンコインからワンドリップ」。
the coffee groupは、小島ケイタニーラブ(作詞)、近藤恵介(アートワーク)、鈴木雄介(コーヒー提供+ターンテーブル)、蓮沼執太(作曲、演奏、プロデュース)、古川日出男(小説、朗読)の5人のユニット。渋谷O-nestでやっているイベント「ワンコインからワンドリップ」を通じて制作されたアルバムらしい。
音楽を担当している蓮沼執太は、今わたしの中では一番好きなミュージシャンかもしれない。ものすごくポップでありながら、実験的でもあるという二面性を矛盾なく表現しているミュージシャンかもだと思う。9月にはまたシングルも出るみたいなのでい一番今から楽しみ。そんなわけで、サウンドが好きなだけに、正直なところ朗読が入るのはどうなのかな、と思っていたのだけれど、朗読が主役で音楽はバックグランドみたいな感じではなく、かといって単にアクセントとして朗読が入っているような感じでもなくて、そのバランスがちょうどいいです。
夏のあいだはなんとなく自分で豆をひいてはコーヒーを淹れるとい気分になれなくて、休日もジュースや市販のアイスコーヒーでスピーカー済ませてしまったりしていたので、これからの季節このアルバムを聴きながら、朝のんびりコーヒーを淹れたりしたいですね。いやいや、相変わらず教育テレビの子供向け番組を見ながら慌ただしい朝を過ごすのかもしれないけど。

「犬の歴史」-山口瞳-

◆「おじさん、“わぎだ”ってなんですか?」横須賀、遊郭跡散歩
8月30日が山口瞳の命日ということもあって、文庫本でタイトルを見たことがなかった単行本を読んでみたのだが、数ページ読んだだけで、どこかで読んだことがあることに気がついた。。全部読んだことがあるかというと、そこまでの記憶はない。
「男性自身」の単行本と文庫本の収録内容が異なっていることは有名ですが、これも文庫化するにあたって、タイトルを変えたり、収録内容を再構成したりしたのだろう。一番最後に収録されている「谷間の華」をタイトルにした文庫本があるので、それとどのくらいかぶるのか確認したいのだけれど、どうも「谷間の花」が本棚に見あたらくて、ちょっと気持ち悪い状態。作品の「谷間の花」を読んだ記憶があるのだから、「谷間の花」の文庫も読んだはずなんだけれど、どこにいっちゃったのかな?

わざわざ一人で「ブルーノ・ナムーリ展」を見に横須賀まで行こうと思ったのは、横須賀に行ったら、行ってみたい場所があったから。それは、山口瞳の「血族」のテーマでもあった「和木田」。すなわち「柏木田」遊郭跡。もちろん今ではその面影はまったく残ってないらしいけれど、命日も近いし、行くなら今しかないような気がしたわけです。まぁさすがに子どもを連れて家族で行くような場所ではないですし‥‥。

小説では「和木田」と書かれていた「柏木田」は、もう地名さえも残ってなくて、現在では横須賀市上町3丁目あたりになります。最寄り駅は京急の県立大学駅で、そこからちょっと歩く感じ。
実際に歩いてみると、海側ではないので、海風があたるわけでもなく、猛暑日の午後3時に歩きまわるにはかなり暑かった。ただ上町3丁目あたりというだけで、詳しい住所などを調べておかなかったにもかかわらず、てきとうに大通りから入ったら、不自然に広い道路に出て、「おっ、この辺か!?」などと思っているうちに、目印の一つだった、昔は福助楼という名前だったらしい福助ホテルが見えて、思わずその広い道の真ん中に立って通りを見渡してしまいました。
福助ホテルの入り口には、「本日より営業を停止させていただきます」といった張り紙がしてあって、もう閉店しているみたいだったけれど、いつから営業をやめたのだろうか?それにしても「本日から」って言われてもねぇ。

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しばらく周辺を歩きまわって、写真を撮ったりしたが、さすがに暑いし、カメラを持ってこの辺を歩きまわるのがどうも居心地が悪くて(小心者なんです)。すごすごと駅まで引き返しました。ざっと見ただけなんで、確かなことは分からないけれど、ここ以外では、柏木田遊郭の跡がはっきり分かるような場所ももう残ってないのではないか、と。気分的には柏木田遊郭の唯一の名残りかもしれない福助ホテルが取り壊される前に柏木田に行けてよかったと思う。

ちなみに県立大学の駅の逆側は、横須賀三遊郭のひとつ「安浦」があって、駅名もつい最近までは、県立大学ではなく安浦だったようだ。
ついでにその辺も歩いてみようかと思ったけれど、時間もあまりなく、炎天下のなか歩き疲れたこともあって、そのまま県立大学をあとにしました。

「束の間の午後」-萩原葉子-

◆クレイジーケンバンドを聴きながら京浜急行に乗って横須賀まで
土曜日は、横須賀美術館で日曜までやっていた「ブルーノ・ナムーリ展」をギリギリのタイミングで見てきました(そのせいか図録は売り切れ)。
ホームページを見たら、横須賀美術館は、横須賀駅からバスで35分とか浦賀駅からバスで15分とか、かなり交通の悪いらしい。なので、直前まで行くかどうか迷っていたのだけれど、思い切って行ってみてよかったです。いや、何よりもすぐ目の前に海があって、海と美術館のあいだには芝生の広場が広がっている、というロケーションがいい。建物自体も全体的にガラス張りになっていて風景と調和している。

実際、展覧会を見た後で、芝生に座って海を横切る船を見ながら、ビールを飲んでいるときが一番気持ちよかったかも。その後、行きたいところがあったので、わりとすぐに帰ってきてしまいましたが、当日は7時から芝生の広場で「赤い風船」の上映会があったので、その時間までここでのんびりしたり、近くを散歩したりして、映画を観て帰るのもいいな、と思いました。

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「ブルーノ・ナムーリ展」のほうは、展示のほかにもムナーリの遊具などで遊んだり、絵本を読んだりできるコーナーがあったり、ムナーリのコンセプトのもとで、子どもたちが制作したものが展示してあったり、子どもと一緒に楽しめる展覧会になってました。展示コーナーの紹介文も子どもでもわかるようなやさしい言葉で書かれてましたしね。
手にとってカードを重ねたり、組み合わせたりして、それによって違うものがあらわれたり、絵本でもページの工夫によって見えるものが違ったり、自分で何かしたらのアクションをすることで、元のものとだんだん変わっていったりするというのは、大人でも単純におもしろいし楽しい。しかも、仕組み自体はかなり単純なので、自分のアクションがどういう過程を経て、そういう結果になるのかが、分かるのがいいのではないかと思う。

最近、電子書籍で絵本に音楽や動きをつけることとかが話題になっていたりして、それはそれでおもしろいのかもしれないけれど、なんでここを押すと音が出るのかとか、ここを撫でたらなんで絵が動き出すのかわからないじゃないですか。まして画面を触っているだけなので、感触はないし‥‥なんてことぼんやりと考えたり。
あと、そういう工夫って、簡単なことだけれど、やはり大量生産をするには難しいわけで、既成のものをちょっと工夫するだけで、おもしろくなるんだよ、ってことを親が示して行かなくちゃいけないんだろうなぁ、と思う。実際、ブルーノ・ナムーリは子どもと一緒に遊ぶなかで、ここで展示されているような絵本やおもちゃのアイデアを生みだしていったわけだしね。

前日にラルフ・シュライフォーゲルのポスターを見たときにも思ったけれど、PCの画面でおさまらないものの迫力とか、画面では伝わらない質感とかをちゃんと表現できるちからを持っていないと、PCでのデザインやアイデアもその枠内におさまってしまっておもしろくなくなってしまうのではないかと。よくわかんないですけど。

「東京の悪口」-獅子文六-

◆銀座から渋谷へギャラリー巡り。「マイケル・ケンナ展」など
ミオ犬と漣くんが長崎に帰った初めての週末は、これまでなかなかできなかったギャラリー・美術館を回ってみました。

まずは金曜、フレックスを使って少し早く会社を出て、銀座のBLDギャラリーで8月20日からやっている「マイケル・ケンナ展」へ。
マイケルケンナはイギリス出身の写真家で、ハッセルブラッドの中判カメラで風景、特に夜景などを撮影している写真家。思っていたよりも小さめのプリントだったけれど(もう少し大きなプリントで見たかった!)、夜景の光と影がものすごくきれいにうつっていたり、黒と白のコントラストがはっきり出ていて、ちょっと感動しました。
やっぱりイコンタだとこういう写真を撮るのは難しいんだろうなぁと思います。露出がきちんとしてないので、どこにピントを合わせて、どこをぼかすか、というのができないですしね。とはいうものの、いつかブローニーのモノクロのフィルムで写真を撮ってみたいです。

 マイケル・ケンナ写真展 「Venice / New York City」
  ビー・エル・ディー ギャラリー
  8月20日(金)~9月26日(日)
  http://bld-gallery.jp/

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続いて、ギンザ・グラフィック・ギャラリーの「ラルフ・シュライフォーゲル展」。
こちらは8月28日までだったのでもう終了してしまっています。かなり大きめのサイズの映画祭や展覧会などのポスターが展示されていました。デジタルを通過した現在代的な要素とアナログ的な要素をうまく組み合わせたデザインで、紙という素材をうまく使っていたりして、なかなか迫力がありました。

そのまま渋谷に移動して、パルコファクトリーで明日30日までやっているロンドングラフィックデザイン展「UK? OK!!」。
1980年から現在までのあいだでロンドンで活躍しているデザイナーを紹介した展覧会。イギリスのデザイナーというとやはりレコードジャケットや雑誌のエディトリアルデザインのイメージが強いけれど、この展覧会でもその分野で活躍している人が多かったです。インパクトやパブリック性という意味でもまだその分野での場が大きいのかも?Webを手がけている人もWebが中心というわけではなくて、全体の一部という感じですし。
それとは別にこの展覧会では、作家ごとにブースを設けて作品とともにインタビュー映像が流れるようになっていて、試みとしておもしろかったです。完全に一人の世界になってしまうので、自分のほかにどんな人が来ているのかなどよく分からない不思議な空間ではありましたが‥‥。
パルコではついでにロゴスギャラリーの「レアブックコレクション2010」を見てきましたが、これはまぁいいかと。

土曜編はまたあした~

「素白随筆集―山居俗情・素白集」-岩本素白-

◆早稲田出身の作家と慶応出身の作家について
みすず書房から出ている「素白先生の散歩」を読んだのはかなり前のこと。この雑記で取り上げていないみたいなので、2003年より前、本が刊行されたのが2001年12月なので、2002年、もう8年も前のことですね。
その時はこれ以外で岩本素白のほんを手に入れるのは難しいだろうなぁ、なんて思っていたのだけれど、先日、たまたまアマゾンで調べてみたら、いつの間にか「素白随筆集―山居俗情・素白集」と「素白随筆遺珠・学芸文集」、「東海道品川宿―岩本素白随筆集」の三冊が出ていたので、とりあえず、読みやすそうな「素白随筆集―山居俗情・素白集」だけ注文してみました。というか、そもそも岩本素白が発表している作品って、2、3冊しかないのだから、ばらばら出さないでまとめて出して欲しいと思うんですけどね。

岩本素白は純粋に作家とは言えないかもしれないけれど、早稲田出身の作家といえば、同じように早稲田で教授を勤めながら、作品を残した小沼丹、稲垣達郎、あるいは坪内逍遥、曾津八一、尾崎一雄、外村繁、有馬頼義、網野菊、江戸川乱歩、尾崎士郎、国木田独歩‥‥などが思い浮かびますが、京王出身の作家に比べると、大学を通しての横のつながりがあまりなくて、むしろ中退してしまっている人が多いので、いまいち括りにくい気がします。
慶応の場合、幼稚舎からあがってくる人は、たいてい東京周辺の人になるし、割と近くに住んでいて(もしくは宿舎で同居して)付き合いが長い分、横のつながりが強くなっているのと、文学という意味では、やはり「三田文学」の影響が大きいのではないかと思う。早稲田も坪内逍遥が創刊した「早稲田文学」があるんですけどね‥‥。

とはいうものの、早稲田は、村上春樹以降、最近の作家として考えると、慶応よりも圧倒的に多い気がしますが、どうなんでしょうね。

「幸吉八方ころがし」-永井龍男-

◆横田基地友好際に行くともう夏の終わりという気がしますね。
夏の終わりのイベントというと、7、8年前までは、鎌倉由比ガ浜の海の家「パパイヤ」でやっていたサマーストアのイベント。いつもは吉祥寺で夜、遊んでいるような、海の似合わないような友だちたちが、鎌倉の海に集合して騒いでました。遊びすぎて終電ぎりぎりで帰ったり、ホテルニューカマクラという古いホテルに泊まったり、と4、5年は通った記憶があります。ここ近年はぜんぜん行ってなくて、たいてい同じ日にやっている横田基地の友好祭に行くことが多い。今年は、友好祭が21日、22日、サマストのイベントが29日なので、両方行けるかもなんて思ってますが、どうなることやら。

さて、友好祭のほうは、いつもは夕方くらいに福生に着くように家を出て、DEMODEとかでお茶をしたり、アンティークショップをのぞいたりして、4時くらいに横田基地に入って、そのまま花火を見て帰るという感じだったのですが、今年は子供も一緒なので、さすがに花火まで見るというわけにも行かず、かつ引っ越ししてかなり福生に近くになったので、午前中に家を出て、昼ごろに横田基地に到着。

誤算1:いやーこんなに暑いとは!?
こんな昼間に基地に入ったことなかったし、今年の夏は猛暑ということもあって、かなり暑かったです。基地の中は冷房設備のある場所はないし、飛行場なので影になっている場所もなくて、ほんとうに行き場がない。避難する場所といえば、戦闘機の下しかない!
というわけで、戦闘機の下には人がぎっしりで、もし飛行機が飛び立ったら、その形の人型ができるのではないかという‥‥。

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誤算2:ステーキサンドウィッチの中に!
出店の前に貼ってある画質の悪いステーキサンドウィッチを見てらおいしそうだったので、かなり長くなっていた列に並んで待っていて、近くになって前の人に出しているサンドウィッチを見たら、お肉混ざってピーマンがパンに挟まれてる!?
ピーマン嫌いのわたしは、いちいちピーマンを外して食べなくてはいけなかったので、いまいち食べた気がせず。
しかもビールを飲もう思って、その時に飲み物を買わなかったのだけれど、ビールを売っているところが少なくて、かつ並んでいたりして、結局、ウェルチのグレープソーダを飲む羽目に‥‥。

誤算3:芝生の中って入れなかったっけ?
テントの中には入れないと思っていたので、芝生の上に敷くシートを持っていったのですが、芝生が立ち入り禁止に!仕方ないのではじっこの方でアスファルトの上にシートを敷いたのですが、あたりまえだけど、これが暑い!かつ真横でバイクのアクロバットショウが始まってしまって身動きが取れず。

そんなこともあって、今回はこの暑さの中で、本当に自分の体力のなさを感じてしまいました。
それでも、帰りに100円トレインに乗ったり、DEMODE HEAVENでストロベリーティラミスを食べたりしてそれなりに楽しかったです。来年はまたいろいろ考えて、暑さ対策をして行くことにしよう~

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「文藝別冊 特集:森茉莉」

◆森茉莉と吉田健一
こんな本を買うほど森茉莉が好きなのか、というと、そうでもない気がする。でも昔の永井龍男や山口瞳ほどでは全然ないけれど、今年の読書はは森茉莉が中心になっているのかもね。二人に比べてそれほど多くの著作があるわけではないので、そればかり読んでいるという風ではないですけど。

本人もどこかで書いていたけれど、非論理的な感情について論理的に話を進めようとしているところ(実際に論理的かどうかは別として)や、それなのに感情的に話がどんどん横道に逸れて行ってしまうところなど、吉田健一に似ている気がします。
吉田健一も志賀直哉の表現の解釈について、尾崎一雄につっこまれていたように、それほど論理的ではないし、殊に小説に関していえば、論理であらわせないものをいかに言葉で表現するか、ということが主題になっていると思ってます。あのつらつらと長い分も明らかに感情的ですよね。

なんとなく、吉田健一の話になってしまってるけど、吉田健一は、一見すると、ものすごく理屈っぽい話を展開させているように思えて実は、感情的な表現がされていて、森茉莉は、一見すると、女性的、感情的な事柄を、そのままはきだしているような感じなんだけど、読み進めていくときちんと自分のの中で論理だてて表現しているという、方向性は真逆がけれど、結果的には、同じような着地点にたどり着いているという感じかな。適当ですが‥‥。

「きんぴら ふねふね」-石田千-

◆ひまわりの迷路?
金曜日に、府中市がやっている農業プチ講座で、種まきなどをした農地にひまわりが咲いていて、7月31日から8月15日まで一般公開しているニュースがJ:COMのテレビで流れていたのを見て、さっそく市のホームページで調べていると、場所は、府中市南町1丁目19番地の農地、栽培本数は約3000本らしい。
うちは府中市といっても小金井市に隣接している場所なので、南町まで行くには、府中駅までバスで出て、そのあとさらにバスに乗るということになるので、少々めんどう。とは言うものの、市内なんで昼過ぎに家を出て、ひまわりを見て、帰りに府中の駅前で買い物をしても5時前には帰れるだろうと、軽い気持ちで出かけてきました。
ちょっと気になるのは3000本という数。かなり少ない気がするなぁ、とは思うけれど、そもそも、まだヨチヨチ歩きなので、歩ける範囲も広くないし、まぁいいんじゃないかと‥‥。

誤算1:家から府中に行くまでのバスの中で漣くんが寝てしまったこと
午前中に、ベランダで水遊びをして、そのまま出かけたので、昼寝をする時間がなかったため、バスに揺られた途端、寝てしまったんですよ。漣くんをひまわりの中で歩かせたい!という目的なわけで、寝てちゃしょうがないってことで、とりあえず起きるまで府中で買い物とかしているうちに2時半くらいに‥‥。

誤算2:府中からのバスが1時間に3本しかなかった
府中のくるるで漣くんにご飯を食べさせて、さて行こうと思ったら、バスが出たばっかり。ちゃんと事前に調べておけばよかったのですが、いつも使っている家から府中や武蔵小金井まで出ているバスが7、8分に1本なので、ついそんな感じで出ているものと。しかも意外とバス亭から遠かった‥‥。

誤算3:こんな結果に終わるとは!
そんなわけで現地に着いたのは4時半くらい。そして近くまで歩いていくと、広い農地の一角にひまわりらしきものが植えられた一画が見えてきて、やっと着いたか!と思ったら‥‥

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ひまわりは全部枯れてました‥‥。

来年か再来年にはちゃんと夏の初めにちゃんと計画を立てて山梨県明野村・ひまわり公園や栃木県野木町・ひまわりの里といった場所に行いたいです。栽培本数も何十万本と府中とは桁違いだしね。