「異国から」-辻邦生-

◆「White Flag」(Pepe California)と「ワンコインからワンドリップ」(the coffee group)
先週、発売から1カ月、ようやくペペカリフォルニアの「White Flag」を購入。「Llama」のポップなイメージが強かったのでなんとなく夏の終わりから秋の始まりにかけて聴きたいな、と思っていたのだ。でも前作の「Yes I Do」の最後に収録されていた「Sunshine」ような音像を残すような曲が多くて、なにげに今年の暑い夏にぴったりだったかも、なんて少し後悔している。買う前に曲をMP3でダウンロードして聴いてたのにね。やっぱりPCで小さな音で聴いているのと、ちゃんとしたスピーカーやヘッドフォンで聴くのとは違いますね。
ジャケットの写真も音をよくあらわしていると思うので、このイメージそのままで映像も作ってほしい。で、コーネリアスじゃないけれど、音とシンクロするようなライブを見てみたいです。

もう一枚、the coffee groupの「ワンコインからワンドリップ」。
the coffee groupは、小島ケイタニーラブ(作詞)、近藤恵介(アートワーク)、鈴木雄介(コーヒー提供+ターンテーブル)、蓮沼執太(作曲、演奏、プロデュース)、古川日出男(小説、朗読)の5人のユニット。渋谷O-nestでやっているイベント「ワンコインからワンドリップ」を通じて制作されたアルバムらしい。
音楽を担当している蓮沼執太は、今わたしの中では一番好きなミュージシャンかもしれない。ものすごくポップでありながら、実験的でもあるという二面性を矛盾なく表現しているミュージシャンかもだと思う。9月にはまたシングルも出るみたいなのでい一番今から楽しみ。そんなわけで、サウンドが好きなだけに、正直なところ朗読が入るのはどうなのかな、と思っていたのだけれど、朗読が主役で音楽はバックグランドみたいな感じではなく、かといって単にアクセントとして朗読が入っているような感じでもなくて、そのバランスがちょうどいいです。
夏のあいだはなんとなく自分で豆をひいてはコーヒーを淹れるとい気分になれなくて、休日もジュースや市販のアイスコーヒーでスピーカー済ませてしまったりしていたので、これからの季節このアルバムを聴きながら、朝のんびりコーヒーを淹れたりしたいですね。いやいや、相変わらず教育テレビの子供向け番組を見ながら慌ただしい朝を過ごすのかもしれないけど。