渋谷の青山ブックセンターでの閉店セールで購入。終盤の3連休中に行ったら、それまで全品30%オフだったのが、50%オフになっていたのでかなり得した気分でした。洋書は、お店のセールに行っても、結局はamazonで買った方が安い場合もあったりするので困ります。いや、それなら最初から普通にamazonで買えばいいじゃん、という気もしますが、「洋書バーゲン」なんて文字をどこかで見たりするとつい出かけていってしまいます。
さてこの本は、1975年から1995年までに作られたスイスエアのポスターを集めたもの。各国の歴史的建造物や遺跡を空から撮った写真が、まるでスイスのグラフィックデザインをそのまま写真化したような構成になっているのがすごい。写真を撮ったゲオルグ・ゲルスターという人は、約40年かけて主要5大陸を旅し、ヘリコプターの上からさまざまな写真を撮っている航空写真家とのことですが、わたしはこの本を見るまで知りませんでした。今年の初めには大英博物館で展覧会も行われていたらしく、いつか日本で展覧会があったらいってみたい。個人的には、部屋にサビニャックのポスターを貼るんだったら、こっらの方を貼りたいと思う。
週末は、雨だし、寒いし、どこにも行く気になれず、豆本店の搬出のほかは、近くをうろうろしたりして過ごしたので、特に書くこともない。本当は印刷博物館でやっている「キンダーブックの80年」を見に行こうと思っていたのですけどね。まぁそれは来週ということで。でも世田谷文学館でやっている植草甚一の展覧会も見に行きたいし、渋谷に行ったらロゴスギャラリーの「東京町工場より-機械部品と工具の展示即売-」も寄りたいし、トタンギャラリーの「トラフ『くらしとあかり』展」見るついでに阿佐ヶ谷住宅を歩きたいし、「建築と暮らしの手作りモダン アントニン&ノエミ・レーモンド展」のついでにたまには鎌倉散歩もしたいし、エッジエンドにも何回か行きたいし、今月は高円寺で「Boy Meets Girl」もあるし、暖かいうちに国立のFlowersにも顔出さなきゃ‥‥なんてピックアップしていくと、10月はなかなか忙しい。
まぁ1つか2つ行ければいいところかもしれないけど‥‥。
阿佐ヶ谷会の作家の私小説や随筆を読んでいると、どのエピソードを誰についてのものだったのかごちゃ混ぜになってしまう、といったことを前に書いたような気がするけれど、大正から昭和にかけての東京についてのエピソードも、だんだん作者がわからなくなってきてます。特に鷲尾洋三は、三田出身で文藝春秋の編集者という経歴をもった人なので、池田弥三郎や戸板康二、獅子文六、永井龍男など、よく読んでいる作家とのつながりが大きい分、同じではなくとも似たようなエピソードが出てきたりしてちょっと混乱気味。でも、そういった人たちのつながりを確認できるのも、こうした本を読む楽しみの一つでもあるわけで‥‥。
ノラがいなくなった後の取り乱し方が鬼気迫っててすごいとか、なんとか、あるけれど、単純に「~や」、とすっかり聞かなくなってしまった呼びかけがやさしいタイトルがいい。今や「おばあさんや~」「おじいさんや~」しか似合う言葉が思い浮かばないくらいですが‥‥。「●●さんや~」と名前についけるのはありか?“さん”をつけずに名前だけで「がくや~」と呼ばれるのはちょっと勘弁だな。
なにかにせっつかれるように気を使い、どこか気の休まることがない山口瞳の紀行文や、世界中を旅し未開地にまでも入り込み、どちらかというと旅と言うより探検に近いような開高健の旅行記(こっちはイメージか)に比べると、柳原良平の旅は、マイペースでのんびりしていていい。この3人が同じ会社で机を並べて仕事をしていたのが不思議でもあり、これだけキャラクターが違い、それぞれがプロフェッショナルでもあるこの3人が同じ部署にいたら、できない仕事はないんじゃないかとも思う。なんとなく開高健が一番年上でそのすぐ下が山口瞳、ちょっと離れて柳原良平というイメージを持っていたのだけれど、実際に調べてみたら山口瞳が一番歳上で1926年生まれ、その下が開高健で1930年、柳原良平は開高健と一つ違いで1931年生まれ、だからどうしたということでもないけれど、「ふーん」と感じもします。アムステルダムで行われた帆船パレードの様子を描いた「オランダ紀行」とドイツとフィンランドの港、船をめぐる旅「北欧日記」でも、のんびりと、そしてどこかユーモラスな雰囲気で、楽しい。読んでいると素直にオランダやフィンランドに行きたくなってしまう。山口瞳や開高健の紀行文を読んでいても面白いんだけれど実際に行きたいとはあまり思わないものね~
前回、朝市について書いていたら、夕市をやりたくなってしまった。ちょっと広めの場所を借りて、市コーナーをラウンジコーナーの二つに分けて、市コーナーでは、パンやクッキー、ケーキ、もしくはちょっとしたおつまみみたいなもの、コーヒーや紅茶、アルコール類の飲み物、雑貨や古本などのお店を出して、ラウンジコーナーでそれを食べたり、飲んだり、雑談してもらったりして。コーナーを分けるのがポイントです。ついでにラウンジコーナーにはDJとか入れちゃったりして、なんて妄想が‥‥。う~ん、ホントにやる気はないけどね~
主人公の若い男女二人を中心として、午前中の人生を送っている人たちと午後の人生を送っている人たちと描いたという作品。登場人物をもう少し絞って、それぞれの人生にきちんと焦点を当てて欲しかったかな、とも思うけれど、その辺の軽さが永井龍男の娯楽小説のよさだったりもするので何とも言えない。間違っても講談社学芸文庫などで再刊されることはないだろう、そんな作品。
大佛次郎の随筆を読みたいな、とずっと思いつつも、機会がなく時間が過ぎてしまった。「猫のいる日々」について書いたのが去年の3月、ようやく2冊目です。
渋谷のHMVの6階にある青山ブックセンターが9月で閉店してしまうそうです。オープンしたのが昨年の11月なので1年持たなかったのか~と思うとちょっと寂しい。たまに写真展を見に行ったりしただけだったけれど、いつもがらんとしてたからなー。近くにあるリブロのほうが行きやすい場所にあるし、タワーブックスみたいにHMVのポイントがつくわけでもないので、わざわざ6階まであがって行く気にあまりなれなかったのも事実。個人的にはABCは、レコード屋で例えると一時期のWAVEみたいな位置づけですね。いくらHMVが渋谷系をあおろうが、タワーレコードがビルになろうが、WAVEは別格、みたいな感じ。両方とも会社としてダメになっちゃったところも似てるのが哀しいけれど‥‥。まぁABCは、本店や六本木店などもまだまだ健在なので頑張って欲しいです(と、なぜか上から)。
駒場東大前にあるNO.12 GALLERYでやっていた「コウガグロテスク」平野甲賀展を、お盆休み中12日に見てきました。11日には平野甲賀とSarudog(Mu-Stars)のトーク・イベントもあったのですが、これは行けず。というか、なんでMu-Starsなのか。展示の内容も、平野甲賀の作品に加えて、イルリメや阿部海太郎、かくたみほといった人たちによる『コウガグロテスク06』を使った作品も展示されていて、どういう人選なのかどうもわかりません。ギャラリー自体が広くないので、平野甲賀本人の作品をもっと展示してくれればいいのに、と思う。でも展示は多くなかったけれど、手書きの元原稿や切り抜き、ちらしなどがたくさん置いてあって見応えはありましたね。
私が勤めている会社は、お盆の期間に2日、共通のお休みがあって、7、8、9月のあいだにあと2日自由にお休みをとることができます。今年は13、14日が共通のお休み、残りをいつとるかはまだ決めてません。どうしようかな~。夏休みというイメージで考えると、お盆の頃になるともう後半という感じで、海にも行けなくなるし、もうそろそろ終わりだな~、読書感想文やポスターとか残りの宿題もしなくちゃね、気がつくとだんだん日も短くなってきたりしてるし‥‥という気分。そんな時期なのに我が家の朝顔は、まだ二葉のあいだから本葉が出始めたばかり。去年の様子から秋口まで花が咲いたりするのを知っているので、そんな状態でも毎朝水をあげているけれど、もしわたしが小学校一年生だったら、かなりがっかりしてしまうだろうと思う。梅雨が明けるのが遅かったとはいえ、8月に入ってこんなに暑い日が続いているのにね。で、それにしても暑い。何もする気も起きない~なんて思いつつ「百鬼園先生言行録」を読んでいたら、百鬼園先生の家は37度もあるそうで、それに比べればましなのか。どうなのか?