「もの食う本」-木村衣有子-

-■もう3月に入っちゃってますが、ここまでが2016年に読み終えた本になります。溜まっちゃってるな。本当は、本を読んだら1週間以内に雑記に書くという感じで回していきたいんですけどね。で、1週間に1冊くらいのペースで本を読めればと。

■内田百けんや吉田健一、山口瞳、森茉莉、石井好子といった常連作家から、川上弘美、高山なおみ、内澤旬子、長尾智子など最近の作家、エッセイスト、料理家まで、食に関する本40冊の感想をつづっもの。読んだことのある本も多い。読んだ本はまた読みたくなるし、読んでない本は読んでみようと思ってしまう、そんな気分にさせられます。あの本よく見かけるけど、そういえば読んだことがなかったなというのに気づいたりするのもこういう本のいいところです。
ただ、書いている内容が、引用の多さも含めて、わりと本の内容に即した部分が多いので、もう少し深堀したり、広げて欲しかったというのはあります。これだとほんとうに感想文、という感じになってしまってる気がしてしまうんですよね。

-■週末は前々から行こうと持っていた「あけぼの子どもの森公園」へ。ここはムーミンの世界をモチーフにした公園で、ムーミン屋敷や川のそばの水浴び小屋、子ども劇場、ムーミン資料館などがあります。
特にムーミンなどのキャラクターが登場したりするわけでもなく、遊具なども山の斜面にアスレチック的なものがあるだけで(しかも今は利用できない)、ムーミンの政界に登場する建物があるだけなのですが、迷路のようなムーミン屋敷を走り回ったり、川の周りで遊んでいるだけでも、まぁ子どもたちは楽しそうでした。ムーミン屋敷は曲線が多用されていたり、思わぬところに窓や通り抜けができる扉があったりして、ちょっとジブリ美術館っぽい。そしていつものことだけれど、うちの子供たちは、男の子二人なのでどこにいっても競争になってしまい、そういうところをちゃんとチェックしないで、どんどん先に行ってしまう。もう少しじっくり観察できるようにしなければ‥‥と思う。
そんな駆け足の子どもたちの後を追いかけてると、昔、フィンランドに行ったときに行ったムーミンワールド思い出したりしてちょっと懐かしい気分。ちょうどカヌー犬ブックスをオープンさせる直前だったので、もう14年くらい前になるんですね。

-■で、帰ってきて、その頃のアルバムを見ようと思ったら、奥にしまっているようで見つからず、旅先でのメモ帳が出てきました。このころは旅行に行くときはポラロイドカメラを持って行って、街並みとか食べたものとか写真を撮って、夜ホテルでノートに張り付けてコメントを書いたりしてました(ポラロイドがiPhoneになっただけで今と変わらない?)。改めて見ると、ムーミンワールドのチケットやキップなども貼ってあったりして、その時のことが思い浮かびます。ときどき抜けていて日付が飛んでいたり、そもそもノートを作ってないときがあったりするところはB型なんで仕方ない(仕方なくない)。
ところで、ムーミンワールドで一番びっくりしたのは、スナフキンとかミィが着ぐるみじゃなくて、顔に色を塗ってそれらしくしていた、ということでした。建物とかはきちんと細部まで作られてるのに、そんなところがおおざっぱにになってるのが、B型としては共感(いや、別に血液型の性格とか信じてないです)。
2019年秋には、「あけぼの子どもの森公園」から少し離れたところに、本格的なムーミンテーマパークもできるようですが、その頃はもう子どもたちもムーミンに興味を失ってしまってるんでしょうね。