■8月にミオ犬と子どもたちが長崎に帰ってときに、CDの整理をしたのですが、その際に収納用具を買うためにCDを売ったお金で買った本。なんかCD売ったお金でCDの収納用具だけを買うのは負けた気がしてので‥‥。何に負けるのかは不明ですが。
説明するまでもないですが、これはボサノヴァ・ムーヴメント中期に元オデオンのプロデューサー、アロイージオ・ヂ・オリヴェイラが主宰していたエレンコ・レーベルのレコードジャケットを集めたものになります。エレンコはボサノヴァの名盤をだくさん出していることで知られるけど、コスト削減のためという理由で赤・黒・白のポイントのみで構成されたジャケットも素晴らしいです。こうやってジャケットを眺めてるとアナログレコードを欲しくなるけど、値段的に無理。まぁそういう理由で、この本を買っているわけですけどね。ちゃんとレコード買えるんだったらこんな本買いませんってば。ということで、同じようにジャイルス・ピーターソンが監修したMPSのジャケット本も欲しいと思っているんですけど、なかなか見かけない。
■今年の夏はウワノソラ’67ばかり聴いていたけれど、その次に聴いていたのがYogee New Wavesの「PARAISO」。今年の初めくらいかな、新しいバンドの音楽を聴いてみようと思っていろいろ調べていた時に知ったバンド。シティポップとか言われているけれど、同じように言われているバンドと違って、影響された音楽がストレートに出てないところがいい。こういうの聴いてると、今のシティポップってなんだろうなと思う。
どこか冷めた雰囲気のメロディとヴォーカルのバランスとバンドのメンバーのシンプルだけどどこかひねくれたのアレンジが、なんとなく昔にカーネーションやグランドファーザーズを初めて聴いたときの感じを思い出してしまう。でも全体としては今っぽい音になっている。そして別にレゲエの影響を受けた曲でもないのだけれど、どこなくダブの要素を感じてしまうのでは、ベースのせいだろうか。
あと、そこにのる歌詞もいい。わたしは普段、音楽を聴くときにあんまり歌詞を気にしていなくて、むしろなくてもいいと思っているんだけど、「少しだけそばにいさせてもらえるかい、数分経ったらうせるから」とか歌われるとすごくひっかっかってしまう。
■そういえば今シティポップって呼ばれている80年代の日本の音楽は、当時の洋楽、主にAORの影響を受けたものと60年代のポップスを80年代的に再構築したものと、大きく分けて二つあって、わたしが好きなのは後者なんじゃないかなと気がついた。7月のインザパシフィックでアイドルの曲をかけようと思っていろいろ聴いていたのですが、AORとかメロウグルーブとか言われているものはなんとなく夢中になれなくて、やっぱり過去の洋楽(特に60年代)をベースにした曲のほうがぐっときてしまいます。まぁAORも(当時の今)の洋楽をベースにしているわけで、手法としては変わんないんですけどね。
というわけで、ここはザ・グッバイを聴いてみなくては、と思っているのですが、なかなか手が出ない状況だったりします。
というわけでザ・グッバイ聴きたいって書きたいための前振りでした。