■獅子文六や佐野繁次郎、小林勇、中里恒子、村井米子、大久保恒次などによる酒について文章を収録したアンソロジー。酒にまつわる個人的な随筆だけではなく、産地別のワインの紹介や世界の酒の紹介などお酒に関する解説なども載っていていいバランスになっている。
題字は幸田露伴。カバーを外すとその酒という文字が箔押しされている。カバーがよれよれになっていたので(なんたって1957年の本ですから)、持ち歩く時にカバーを外していたのですが、しばらく経って本の表紙を見たら、3分の1くらい箔押しがはがれ落ちてしまっていたという‥‥古い本を持ち歩くのは注意が必要ですね。
ちなみに奥付に甘辛社の小紙が貼ってあるので「あまから」に掲載されたものなのかな。それぞれの文章の出典もかいてないし、あとがきといったものもないので確かなことはわかりません。
■9月5日はごちゃごちゃフェスティバル@セプチマへ。セプチマに行くのも久しぶりかもしれない。前回はなんのイベントに行ったんだっけね?
ごちゃごちゃフェスティバルは、今はmomo-seiというユニットを組んでいる山本聖さんとよしのももこさんが主催のイベント。ライブのほうは、ロッキン・エノッキー&山本聖、よしのももこ、酒井己詳というラインナップ。ただしほとんどどのセッションでもロッキン・エノッキー、山本聖、よしのももこの3人がいたので、誰が歌うか、どの曲をやるかの違いくらいしかないのですが。
そしてギャラリーの片隅では、珍屋(CD、レコード販売)、Sugar Moon(アメリカン・ヴィンテージ雑貨販売)、空石(天然酵母パン販売)、Sinary ecru (アロマ&ヘッドマッサージ)マドモアゼル・ピョンスキー(いろいろな占いと心理療法)といったお店が並ぶという名前の通りごちゃごちゃした「個」が参加している感じでした。
■開演時間が2時から6時ということもあり、子どもたちがたくさん来るのかなと思っていたのですが、それほどでもなく、なんかうちの子が飽きてちょっと騒ぎ出してくると、よしのももこさんが「それではここで『エノッキー&聖くんのギターに合わせて、リズムを鳴らそう!』をやりましょう」などと子ども参加型にしてくれたりして、我が家はかなり盛り上がりました。
最初は、小さな打楽器を持って叩いているだけだったのに、だんだん前に行き、叩く打楽器も両手になり床に置いたりと増えていき、しまいには真ん中に立ってスネアを叩ところまでエスカレート。適当に叩いているだけのスネアに、エノッキーさん、山本聖さんがギターを弾き、よしのももこさんがピアノを弾くという恐れ知らず。ありがとうございました!
エノッキーさんは4年くらい前に友だちに誘われて高円寺のバーというか飲み屋でで見たことがあって、どんな曲でも合わせてしますものすごいテクニックと、でもどこかそこはかとなくユーモアが漂っているところが良くてまた見たいと思っていたのです。しかし立川で、しかも山本聖さんと共演で見られるとは!