「BE A GOOD NEIGHBOR ぼくの鹿児島案内」-岡本仁-

■2008年の夏から2年で10回を数えるという鹿児島滞在で出会ったものなどについてつづった本。基本的には東京出会ったものについてポラロイドの写真とともにつづられるという「今日の買い物。」と変わらない。取り上げられているものやお店の雰囲気というか傾向もそんなに変わらないのではないかと思ったりするけれど、鹿児島に行ったこともないしそれはわからない。
そして「今日の買い物。」を読んでその中で紹介されているものを、東京で探すわけではないわたしは、もし鹿児島に行ったとしても、ここに載っているようなお店には行かないんだろうな、と思う。もしかしたら本を片手に嬉々としてまわっちゃうのかもしれないけど‥‥いや、車で遠くまで移動してるみたいなので、現実的に短期間の旅行で回るのはむずかしそう。

-■ところでもう何年もブログを見ていないけれど、岡本仁はいつまでポラロイドを使っていたのかな。ポラロイドの替わりに6×6のカメラを買おうと恵比寿の中古カメラ屋さんに行ったりしていた記憶もありつつ、最終的にはiPhoneのカメラでいいや、ってことになったような気がする。そういえばそれに影響されてikontaを買ったので、2010年くらいまではポラロイドだったということか。

■前回のおニャン子&1985年特集に続いて、その翌週はレアグルーヴの新世界、というアニソンのイベント、そして昭和サイケ歌謡大全と歌謡曲のイベントに続けて行ったせいで、なんとなく自分の中でも歌謡曲ブームになっています。といっても、CD買うついでにちょっとシングルを買うくらいでですけど。あとは前から持っていたシングルを聴きかえしたりしてる程度。歌謡曲のシングル盤をそんなに持っているわけではないので、100~300円くらいのセールの箱をチェックするだけでもけっこう楽しめます。ハードオフとかに行ってがっつりレコードをチェックしたい気もするけれど、歩いて3分のところにあるハードオフさえも行ける暇はなし、ですね。まぁものすごく行きたいわけでもないんですけどね。

-■また歌謡曲を聴きかえして思うのは、結局のところ自分は60年代のポップスやオールディーズをベースにした歌謡曲が好きたのだなということですね。端的に言っちゃうと、大滝詠一的なもの、ってことになっちゃうんですけどね。あと、杉真理とか。恥ずかしいので具体的に歌手の名前や曲名を出しませんけど。そう考えると、今までなんとなく聴かないままでいたザ・グッバイも聴いてみるべきなのかなと思ったりもする。
ただ歌謡曲を聴き続けると自分の中の線引きがずれる、ってのがありますね。自分の中では歌謡曲ってフェイクのおもしろさなんですよ。なので、直接的な引用あるなしに限らず洋楽がベースになっているものが好きだし、その解釈の仕方におもしろみを感じているので、聴き続けるとフェイクのフェイク、フェイクのフェイクのフェイク‥‥とエスカレーションしてしまって、「これってほんとにいいの?」と自問自答してしまう瞬間が訪れてしまうのです。そこを思いっきりエスカレーションすると、新しい価値観が生まれたりするんでしょうか。まぁ自分は性格的にそこまで行く前に気が変わって、ほかの音楽聴いてるんでしょうけど。