「ぐつぐつお鍋」

■池波正太郎、獅子文六、久保田万太郎から江國香織、阿川佐和子といった最近の作家までの鍋について書いた作品を集めたアンソロジー。鍋の季節ももうおしまいだな、などと思いつつ慌てて読んだのが3月、そして今は5月という‥‥。
最近、食べものに関するアンソロジーがすごく出版されていてちょっと食傷気味という気もしないでもないです。収録されている人も同じような人が多い気がするしね。でもまぁ一人の作家での食べものに関する随筆を読んでると、正直、途中で飽きてくるときがあるけど、こういうアンソロジーだと、いろいろな視点で書かれているので飽きずに、そして気楽に読めるのがいいですね。しかし、こういう本がたくさん出ているわりにはそのわりにうちの売上のびてないのがちょっと哀しかったりもしますが。

-■週末は東京蚤の市でした。1日目はちょっと雨が降ったりしましたが、だいたいいい天気で、古本街もいつもよりたくさんの本が並べられ、子どもたちが絵本を読んだり、手に取った本をじっと読んでいる人がいたり、たくさんの人で大にぎわいでした。カヌー犬ブックスにもたくさんの人に来ていただき、ありがとうございました!今回はちょっとだけ音楽についての本や安藤鶴夫や池田弥三郎、吉田健一などの函入りの本を持っていったせいか、いつもより男性が多く、ちょっとめずらしい感じになっていました。
ちなみに今回のわたし自身の蚤の市の収穫は森永の木の箱のみ。これは普段は家で自分のおもちゃとか入れつつ、次回からイベント出店の時に使おうと思っています。始まる前などにちょっとまわったときにノベルティのグラスを売っているお店があって気になっていたのですが、買いにに行く暇がなく断念しました。
手紙社の皆さまを含めスタッフの皆さま、これだけ多くのお客さま、そして多くのお店が集まる中で、大きな混乱や事故もなく、ていねいに対応していただきありがとうございました。