◆絵本縁日@星と森と絵本の家
■日経新聞での連載をまとめたもの。勤めていた大学を退職したあとの日常生活の中のちょっとした出来事や思ったことをつづった随筆集。東京の下町を散歩して銭湯に入ったり、山に登ったり、温泉に入ったり、ウィーンに行ったり、大学の生徒たちと会ったり‥‥と、ある意味優雅な生活の断片が、心情とともにていねいに語られている。
このあとに読んだ川本三郎や常盤新平なども含めて、外国文学を研究したり紹介していた人が、歳を取って東京の下町を散歩したり、日本各地を旅するようになったのは、どういう心境の変化なのだろうかと思う。単に歳を取ってノスタルジックな気分になっただけとかでは説明できないような気もするけれど、もしかしたら単に自分の子どもの頃見た風景を、振り返っているだけなのかもしれないが。
「がんぽんち」などところどころに岩本素白について書かれたものがあり、岩本素白の本を読んだばかりだったので、読んでいてなんとなく気持ちが盛り上がってしまった。
■三連休3日目は星と森と絵本の家でやっていた「絵本縁日」へ。
テントの中で読み聞かせを行ったり、絵本のビブリオバトルが行われたり、歌や手遊びをするコーナーがあったり、木のペンダントなど自然ものものを使った工作ができたりと絵本に関連したさまざまなコーナー、そしてパン屋さんやコーヒー屋さん、子どもたちによるケーキ屋さんもあり大賑わいでした。
天気もよく幼稚園の友だちも何人か遊びに来ていて、子どもたちも庭で走り回ったりしつつ、家の中に入って顕微鏡を見たりおもちゃで遊んだりと思っていたよりも楽しめたよう。年に一度のイベントということもあり、絵本が置いてある家に入れるのに待つくらいだったので、絵本をゆっくり読むという感じではありませんでしたが、それはイベントがないときにでもまた来てゆっくり読めばいいかと。
夜は、たいていビールやらワインやらアルコールに走ってしまうので、休日の朝くらいはちゃんとコーヒーを淹れないと、コーヒーのドリップの仕方を忘れそう。
大好きだったマンデリンフレンチがカルディで売られなくなってから、なんとなくコーヒーを淹れて飲むって気分が薄れてしまったような気がする。
■今日のBGMは、The Explorers Clubの「Freedom Wind」。2008年のアルバムなのだけれど、もう何年も洋楽の新譜ってちゃんとチェックしてないので最近知りました。ジャケットでも分かるように1曲目から、ストレートなビーチボーイズリスペクトで、しかもかなり完成度が高い。いや、完成度が高すぎてちょっと笑っちゃうくらいでもある。完全に60年代マナーでありながらなんとなく2000年代の音のような気がするし、かといって、60年代のサウンドを2000年代の音楽として再構築しなおしているわけでもないので、もうこれがいつの時代の音楽なのかまったく分からなくなってしまう。そういう意味では普遍的ななのかも知れないけれど、これを若い人が聴いてどのように思うのかも想像つかない。
ジャケットも中古のアナログ盤のちょっと汚れた感じをわざと出していたり、裏ジャケはミレニアムだったり細かいところにこだわっているところもいいです。
セカンドアルバムの「Grand Hotel」では、ビーチボーイズだけでなく、A&Mサウンド(ジャケットはティファナ・ブラスっぽい)、ソフトロック、映画音楽を間口を広げたハーモニーポップになっているようで、こちらも近いうちに手に入れようと思ってます。
■明日ははけのおいしい朝市in江戸東京たてもの園!あの三丁目の夕日みたいな町並みの中がどんな風になるのか今から楽しみです。天気予報が雨なのが気になりますが、そうは言ってもはけ市まで雨の予想だった時も、当日は降らなかったりしているので、大丈夫なことを祈ってます!そんなわけで今から明日は雨だから、なんて思わずに、明日の様子を見て遊びに来てくださいね。お待ちしています~