◆2013年にイコンタで撮った子どもの写真
前々から立原正秋の料理や骨董についての随筆を読んでみようと思いつつも、なかなか手が出なかったのは、小説のほうが古都を舞台にした恋愛ものというイメージがあったのと、昔、実家の本棚に何冊か置いてあった記憶があったせい。それから作品数が多いのでどれが小説なのか随筆なのか把握できてないというのもある。タイトルに「随筆集 ●●●●」と付けてくれればいいのに(笑)。
ものすごい知識と確かな審美眼があって、それに対しての自信、美意識が高くて、行間からそういった意識があふれるような文章を読んでいると年末に読んだ魯山人と共通したものを感じる。でもそれならばその世界の中で語ればいいのに、なぜかほかの人についてあれこれとを攻撃してしまうところが、なんだかなぁと思ってしまうところ。人が言っていることとか、わざわ別の人に確認して裏をとったいきさつを書いたうえで、やっぱりわたしの直感は正しかったみたいなことを言われると、いや、それは書かなくてもという気になってしまいます。そういう意味ではなんとなく読書の後味があまりよくないかな。ただ、こういう文章も収録されてしまっているのは、この本が死後にまとめられたものだからなのか、ほかの随筆集にも普通に収録されているものなのか分かりません。
そんなわけで、これから立原正秋の本を続けて読むかどうかは保留。読んだとしても随筆のみになるんでしょうけど。
毎年、イコンタで撮った写真で子どもたちが写っているものをスキャンしなおして、A4サイズにプリントアウトしているのですが、ようやく去年分のプリントアウトが終了しました。これまで一年に20枚くらいしかなかったのに去年は40枚くらいありました。
基本的には、子どもたちなどを撮るのは35mmのカメラで、自分のの趣味用の写真をイコンタで撮るよう決めているのですが、特に趣味で何をとるというテーマもないですし、なんとなく子どもたちの写真が増えてしまってます。逆にMFのカメラでで子どもの写真を撮れるのは今のうちだけかな、とも、引き伸ばした写真のピントがぼけている様子を見ながら思ったりしてます。
ほんとは自分で引き伸ばし作業をするとか、カメラ屋さんに持っていって引き伸ばしたいんですけどね。40枚だとまぁまぁお金かかるしね。でも、単にプリントアウトするだけでも写真を大きくしてみると、印象が変わったりして楽しいし、自分の写真の欠点とかがよくわかっておもしろい。
去年撮った子どもたちの写真で気に入ってるのはこの辺かな。
で、ついでに最近はイコンタで撮った写真をインスタに上げているせいで、なんとなく放置気味になっていたFlickrに、今までにスキャンしてデジタル化したものをアップしてみました。スキャンした後、最終的に解像度72、サイズ640×640ピクセルまで落としてしまっているので、普段、iPhoneで見ている分にはあんまり気にならないんですけど、PCで見てみるとかなり画像が荒いが気になったりします。まぁこっちはどうでもいいや。
ちなみにイコンタは1930年代から1950年代にかけてツァイス・イコンが製造したスプリングカメラ。ツァイス・イコンは1920年代にドイツの4つのカメラメーカーが合併してできた会社で、このイコンタのシリーズはツァイス・イコンになっての初めてオリジナルのカメラだったらしいです。
6×4.5cm判をスーパーセミイコンタ、6x6cm判をスーパーシックスそして6x9cm判をスーパーイコンタと呼んでいて、それぞれいくつもの機種があります。わたしが使っているイコンタは Super-Ikonta Six 3型で、1954年に登場したもの。6×6フィルムのカメラとしては小型で、蛇腹をしまった状態でなら持ち歩きもかなり楽。ちょうどモレスキンを携帯するためのポーターのモバイルバッグに入れるとぴったりだったので、どこかに出かけるときはたいてい肩からポーターのバッグをかけてます。
構造が単純ということもあるでしょうが、60年前のものを今でも普通に使えるというのがカメラのいいところだと思う。雑貨や家具とかだと普通にあるけれど、機械的なものだとそんなにないんじゃないかな。電気を使ってるものはだいたいもう今は使えないものになってる気がするし、ちょっと考えて思いつくのは楽器ぐらいかな。
わたし自身はまだ4年くらいしか使ってないんですけど、大切にして長く使っていきたいです。