◆デイジーワールドの集い@青山スパイラルCay
荒木経惟の写真は雑誌をはじめとしたメディアでちょこちょこ見るけれど、きちんとした写真集は見たことがないです。エキセントリックな言動がフィルターになってしまっているせいか、どうも自分の嗜好とはまったく違う次元の人で、接点を感じられないところにその原因があるんじゃないかなとか思ったりしてしまいます。でもこうやって一冊を通して本を読んでみると、ちゃんと写真集を読みたくなるようないい話、フレーズに溢れていたり、アラーキーの正統な面とエキセントリックな面が出ていておもしろい。この両方の面をきちんと見ないとダメなんだという荒木経惟のファンならあたりまえのとも言えることにようやく気がついた次第。
さて、先週の水曜ははじめてデイジーワールドの集いへ行ってきました。
前々から行きたかったのですが、なかなか行く機会もなく、最近はチェックもしていなかったのですが、前日にたまたま知りこれは行くしかないと‥‥。
ゲストは事前に告知があったリトルクリーチャーズと、直前になって決まったらしいハナレグミ。まぁそんなに細野晴臣に交流のあるミュージシャンではないような気もしますが(わたしが知らないだけです‥‥)、両方ともライブを見るのも久しぶりなので、7時過ぎに強引に会社を出て、スパイラルへ‥‥
リトルクリーチャーズは、新しいアルバムも聴いてないし、最近の活動もあまりよく知らないけれど、ほんと変わらないスタンスで活動を続けていて、なんだかすごい。この日はライブということもあってか、インスト部分が多い演奏だったのがよかったです。こう言っちゃなんだけど、青柳拓次は、けっして歌がうまいわけでもないので、演奏がうまいだけにヴォーカルになるとちょっと肩透かしな感じになっちゃうんですよね。別に歌わなくてもいいのでは?とも思うけれど、それはリトルクリーチャーズ以外での活動でやってるからいいのかな?でも3人でのインストアルバムを聴きたい気もしました。
ハナレグミは基本弾き語り、途中でユザーンのタブラが入る形。歌の途中に「ブギーバック」が入ったり、ユザーンとの掛け合いがあったりと、和気あいあいとした盛り上がりが楽しい。こういうノリのライブを見ているとスーパーバタードッグも解散せずに並行して活動を続けていてくれてたら、と思いますね。
高田漣の弾き語りを挟んで、最後は細野晴臣。最近のアルバムからの曲で、鼻歌のような細野さんのヴォーカルがcayの雰囲気に合ってました。こうやってシンプルな演奏をバックに歌を聴いていると、細野晴臣の作るメロディって実はあんまり変わっていないというか、その時々によってサウンドが変わるのでぜんぜん違うものとして聴いてしまうけど、多分、「泰安洋行」の中の曲をこのバンドでやってもあまり違和感はなんじゃないだろうか。というか、むしろ聴いてみたい。
最初に告知されていたゲストがリトリクリーチャーズだけだったせいか、人で溢れかえるという感じでもなく、席に座ってカレーを食べたりしながらリラックスした雰囲気でライブが見れたのもよかった。フェスもいいけど、まぁ大人なんでこういうところでのんびりライブを見るのがいいなぁ。