「やきもの随筆」-加藤唐九郎-

◆鎌倉で飲んで帰る

前々から陶器とか磁器、工芸品などについて知りたいと思ってるのだけれど、どうしたものか、とまったくわからないままになってしまってます。実際の物を見に行ったり集めたりしないとわかってこないんだろうと思う。
そんなわけで、おそらく、それほど陶磁器について詳しくない初心者向けに書かれたと思われるこの本も、イメージがわかないところも多く、読むのに時間がかかってしまいました。とりあえずはこういう本を読みつつ機会があれば実物を見にいければ、という感じですかね。

専門性を別にすれば、中国のものが最上だった時代があったり、朝鮮のものの価値を重要視するようになったり、その後、日本で作られたものが再評価され、そこに日本の地方に争点を当てた(ちょっと違うか)民藝運動がおこったりと、読んでるとなんだかレコードコレクターみたいな話のようでもあり、いつの時代もあまり変わらないんだなぁとか思ったりしてしまいますね。

-さて、間があいてしまいましたが、横須賀、鎌倉散歩の続き。
今回の鎌倉散歩は、前日に飲みに行った時に「BRUTAS」を読んだせいで、夜の鎌倉で飲むというのがテーマでした。単に夏休み中なので、昼間にディモンシュでお茶したり、イワタでホットケーキを食べたりするのは無理だろうってこともあります。

夕方くらいに鎌倉に着いて、古本屋や雑貨屋、市場などをさっとまわって、夕方から友だちと合流。ちょっと遅れるというので、歩き疲れたし「BRUTAS」で岡本仁さんが紹介していたブルールームでサラダとフリッターをつまみに一人先に飲み始める。釜焼きのクラフトビールがいくつかあるこじんまりとしたいい感じのピッツァリア・ビアバーで、ピザもおいしそうでしたが、前日もビザを食べたこともあり、ベアードビールを2杯飲んでさくっと移動。

なんとなく海の近くで飲もうということになり、行く店も決めずに御成通りを海の方へ歩いていたらギターの音が通りまで聴こえてきて、そのまま立ち飲みのスペインバル、パンダバルに入る。入ってから壁のタイルを見て、ここも岡本仁さんが紹介していた店と気づく。う~ん、なんなんだか。
でもギター一本で爪弾かれるボサノバやクラッシックの演奏が心地よく(フラメンコとかはほとんど演奏しなかった)、グリゼット(スペインバルだけどベルギービール)を飲んだりしながら、演奏が終わるまで飲んでしまったのだけれど、一日中歩いていたのでちょっと立ち飲みはつらかったです。
(すみません、演奏していた人が誰だったかは忘れました。帰り際にCDのチラシをもらってきたのですが、どこかで失くしてしまいました)

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その後、もう一軒入ろうと思ったのだけれど(できれば岡本仁さんが紹介してないところ)、鎌倉の夜は意外と早くて、なかなか手頃なところが見つからず無駄に歩き回った挙句、市場のラーメン屋で締めて終了。鎌倉を出たのは10時くらい。家に着いたのは12時過ぎでした。
いやーよく歩きました!そして一日が長かった。出かける前、7時半くらいに投票に行ったことなんてすごい前のことのようでした。