「続 春夏秋冬帖」-安住敦-

◆ジブリ美術館に行ってきました
久保田万太郎から引き継いで主宰した俳句雑誌「春燈」の編集後記をまとめた本。その前に出た「春夏秋冬帖」から10年くらいの年月が経っているので、その間に書かれたものが厳選され、お正月用の繭玉を作る話に始まり大晦日で終わるという一年の流れに合わせて再構成されているという感じでしょうか。
前にも書きましたが、書かれた年に関係なく再構成されているので、読み進めていくと一気に年代が進んだり戻ったりして「ん?」と思うところもときどきあります。ただ俳人らしく季節をいろどる草木や風景、その時々の行事など、季節のうつろいをつづった描写が多いこともあり全体としてはスムーズな流れになっています。
残念なのは、わたしが出てくる花や木の名前をあまり知らないこと。いや、知らなくても雰囲気が伝わってくるのですが、やはりちゃんと分かってて読むとぜんぜん違う感銘を受けるんだろうなぁと思います。
文章を書くのなら草木の名前を知らなくてはダメだ、といったのは山口瞳の師匠、高橋義孝だったか、山口瞳本人だったか。永井龍男も同じようなことを言っていたような‥‥。

-10年ぶりくらいにジブリ美術館に行ってきました。でもわたし自身はいわゆるジブリ映画というものをほとんど見たことがないのです。年齢的にも「風の谷のナウシカ」が公開されたときは中学3年だったしね。もう2、3年遅く生まれてたら見てかも。この辺の2、3年はけっこう大きい。宮崎駿とぜんぜん意識してないけど、「アルプスの少女ハイジ」とか「未来少年コナン」とか「ルパン三世 カリオストロの城」は普通にリアルタイムで見てたしね。そんなわけで子どもが「となりのトトロ」とか「崖の上のポニョ」とかテレビで見て盛り上がってるのでまぁ行ってみますか、という感じ。
まぁ今一番漣くんが気に入ってる宮崎駿作品は「パンダコパンダ」なんですけどね。

親バカな発言をしちゃうと、やっぱり子どもが一緒だと楽しい。漣くんや暁くんが猫バスに乗ったりできるってのもあるけど、単に螺旋階段登るだけ、館内を歩き回るだけで楽しめます。展示されていたり販売されてる絵本とかもいろいろ参考になるし。そんな中でなぜか堀田善衛のDVDや著作集があったりしておおっ!と思ってみたり‥‥。
-けっきょく途中ごはんとかお茶とかしながらも12時に入って5時まで遊んでしまいました。館内はわりとカップルできている人が多かったけど、わたしの場合ミオ犬と二人だったら絶対5時間もいられない。

で、すみません。ここまで書いてみたものの、わたし自身ここに来ていろいろ発見したとか、宮崎駿を再認識したとか、ないッス。もしかしたら何年か後、漣くんとジブリ映画を映画館に見に行くようなことがあるのかもしれないけど、自分からはあいかわらず見ないかも。う~ん、なんだろ?別に嫌いとかではないんですけどね

とりあえずわたしのジブリ美術館での収穫は、トトロのフローティングペン。なんか最近またフローティングペンがわたしの中でブームになりつつあるのです。