◆東京おもちゃ美術館や消防博物館、フクナガフルーツパーラーと四谷三丁目でいろいろ
片岡義男は2012年も小西康陽との共著「僕らのヒットパレード」をはじめ(まだ読んでない)、エッセイを4冊、写真集、小説を1冊ずつと相変わらず本を出し続けている。さすがに2010年、2011年はそれほど出していないけれど、2009年は3冊出してる。その衰えない好奇心と創作意欲はどこから来るのだろうか。今知ったのだけです今年で73歳、あ、ちょうどわたしの父親と同じ歳なんですね。う~ん(特に大きな意味はなし)
さてこの本は2009年に出たエッセイ集。特に決まったテーマはなく、いろいろな媒体に発表した音楽や本のこと、食べもの、文房具‥‥など、片岡義男の興味の向くままにつづられた43篇が収録されています。
ざっとタイトルと並べてみると
- 旅と小説はどのように関係し合うのか
瀬戸の潮風、うどんの香り
アイスクリームには謎がある
天赴羅蕎麦はこうして生まれた
『草枕』のような旅を
サソエツ、ニッタケ、コダワラの女たち
猫が階段で寝ている
猫のことを書くなら
ピーナツ・バターで始める朝
ハワイの田舎町を訪ね歩く
今日も小田急線に乗る
商店街が終わって三叉路になるところ
本を三冊買う
真夏のシャーロック・ホームズ
僕はチェリーを忘れてた
後悔くらいしてみたい
手帳が溜息をつく
‥‥などタイトルを見ているだけでちょっと読みたくなってきませんか?という気持ちがする一方で、このタイトルを見ただけで敬遠する人もいるのかもしれないなんて気もしてしまうのは、片岡義男の文章は、ときおり気障な言い回しで話が進められるというか、もったいぶった口調というか、レトリックで書かれた独特の口調で書かれているのがタイトルからなんとなく伝わるような気がするから。その辺が好みの分かれるところなんだろうな、と思う。
でもその点を考慮してもエッセイストとしてファンだけではなくもっと広く読まれてもいいんじゃないかな。(余計なお世話か!)
先週の金曜は、お休みをいただいて四谷三丁目にあるおもちゃ美術館に遊びに行ってきました。おもちゃ美術館は、閉校になった小学校の教室に厳選されたおもちゃを展示し直接遊べるようになっている施設。
置いてあるおもちゃは、木琴や大きなソロバン、カラコロきれいな音の鳴るおもちゃ、ままごとのおもちゃ、ゲームなど木を使ったシンプルなおもちゃが多く、一緒に遊んであげないと分かりにくいものもけっこうありました。そんなわけで最初のもくろみとしては子どもたちに勝手に遊んでもらって、わたしはのんびり見てればいいかなと思っていたのですが、漣くんはすぐに「おとうさんこっちきて」と一人で遊んでくれないし、暁くんはちょこちょこ歩きまわってどこかに行ったり、おもちゃを倒したり投げそうとしたりして目を離せないし、けっこう疲れました。2歳以下の赤ちゃんのための木育ひろばもあるのですが、こちらは3歳以上は中に入れず。う~ん‥‥。
おとうさんの楽しみとしては、4月7日までやっている企画展「アメリカと日本の古き時代の玩具- FISHER・PRICE TOYS & JAPANESE TOYS in 1930-1980 -」かな。あと昔の小学校を利用しているので、館内(校内)を歩いてるだけでもわりと楽しかったです。
それから大通りを横に抜けて美術館前の路地が、特になにもないけれどいい感じの路地になっていてよかったです。新宿御苑から曙橋、四谷三丁目あたりの路地は、例えば谷根千のような“何か”があるわけではないけれど、ちょっと前の路地の様子がそのまま残っていてよいです。昔、セツ・モードセミナーに通っていた友だちとあの辺をカメラ片手に歩きまわったりしたことを思い出しました。セツ自体もいい感じの建物だったなぁ~
ついでに四谷三丁目に直結している消防博物館にも寄りました。こちらは屋外には消防ヘリコプターが置いてあって操縦席に入れたり、昔の消防車がそのまま展示されていたり、災害が起きた時の様子を映し出すモニターがあったりと、小さな男の子が喜ぶものが満載で、漣くんも大はしゃぎ。帰ってからも消防車の話ばかりでこっちをメインで遊びに行けばよかったと思うほどでした。まぁそういうものです。
帰り際にはフクナガフルーツパーラーへ。一階が果物屋さん、二階がフルーツパーラーになっているちょっと昭和な雰囲気のお店。通りから店内が見えないので子どもを連れて入るのはどうなのかなと思ったけれど、全然平気でした。ほかにもベビーカーに赤ちゃんを乗せてる人もいたし、帰りにはお店の人に近くにあるらしいアンパンマンショップのショップカードをもらったくらい。まぁでも平日の中途半端な時間だったので空いてたからってのもあると思いますが。
パフェがおいしいらしくその時にいたお客さんもほとんどがパフェを食べていましたが、1歳児がいるのでフルーツサンドを注文。柔らかなパンとイチゴやパイナップル、キウイなどのたくさんのフルーツ、そして生クリームのバランスがとてもよく、ふんわりとした食感でおいしかったです。