「百花園にて」-安藤鶴夫-

◆2011年に読んだ本、雑感
単なる偶然なんですが、丸岡明、安住敦、そして安藤鶴夫と久保田万太郎を師と仰ぐ人の本が続きました。丸山明は同じ慶応大学出身、三田文学を通じて、安住敦は俳人として、安藤鶴夫は演劇・落語などの芸を通じてと、それぞれ久保田万太郎の違う面での師というところも興味深いです。まあ戦後の久保田万太郎は「長」がつくものが好きでなんでもひきうける、みたいな揶揄もあったみたいですけどね。

12月は浅草や銀座など昔の東京についての本をもう少し読みたかったけれど、あっという間にクリスマスが来て、もう年末。多分、この本が今年最後に読み終わる本になりそう。雑記もこれ書いてそのあと、久しぶりに買った雑誌(?)を取り上げておしまいって感じですね。で、それを合わせると今年買った本は51冊。ちなみに去年は61冊、一昨年は46冊なので、ここ最近としてはまあまあ普通(去年は一昨年の持ちこし分が数冊あったはず)。数が少ないのでなんですが、鈴木信太郎、柳宗悦、片岡義男、山川方夫、獅子文六、安藤鶴夫が2冊ずつであとは1冊のみ。写真集やデザイン本に回す予定たっだはずだった煙草代もあんまり使ってなくって、最近買ったボブ・ギル、ソウル・バス、バーニー・バブルズ、マーク・ゴンザレスくらい。あーわたしの煙草代はどこに消えてるのか‥‥。

それから雑誌はまったく買わなくなりましたね。ツイッターなどでつぶやかれているのを見ているとコーヒーや本、音楽のいい特集もあったみたいだし、わりと「ブルータス」の特集がよかった記憶があるけれど、実際に喫茶店をまわったりするわけではないし、本も自分で読む本は限られてるし、と思うと、いまいち買うまでにはいたらず。
なんか雑誌って10代の頃から買ってきてけっきょく手元に残ってるのってほんの少しってことを考えるともういいやって気持ちになりがちだけど、自分の知らない分野のことや、わざわざ本を買うまで興味のなかったことを知りたくなるきっかけとして、来年はもう少し買うようにしたいかな。

そんな風に今年を振り返りつつ、実は来年は写真に関する本をちょっとまとめて読んでみたいと思っているところだったりするのでした。