「ひともと公孫樹」-丸岡明-

◆お早よう市@吉祥寺クイーンズホテル
老年の佐藤春夫が若い女性に恋しストーカーに近い執念を剥き出しにする「ひともと公孫樹」、戦後から晩年までの久保田万太郎を描いた「詩魂流転」、能の世界を題材にした「石の叫」の3篇を収録した本。「ひともと公孫樹」と「詩魂流転」は実名小説で、「石の叫」はフィクションとなるのだろうか。ちょっと変則的な収録になっているけれど、晩年に近い時期の作品なので仕方ないところなのかもしれません。

お早よう市は偶数月の2週日の週末に吉祥寺のクイーンズホテルでやっている朝市。夏に行ったときは朝市ではなくで夕方開催の夕市で、昼間古本屋さんやギャラリーを巡った後、重い荷物を持って汗を流しながら、吉祥寺から丼の頭通りを歩きましたが、気がつけば冬。そして今回は歩かない漣くんを抱っこして行くことになるという‥‥。数年前まで三鷹台→久我山→富士見ヶ丘と井の頭線沿いに住んでいたとき、自転車でクーインズホテルの前をよく通ったものだけれど、歩いてみるとけっこう遠いですよね。

-お店は井の頭通り沿いにあって、表は狭い歩道になっているのですが、お店の後ろがちょっとした裏通りとなっていて、エバジャムやアグネスパーラーがお店を出していて、横に椅子や机が置いてあってそこで食べたり、話したりできます。
また置いてある椅子やお店で使っている台、グラスやお皿などの食器などは、クイーンスホテルで売られているアンティークが使われてていい感じです。日曜は晴れていてそれほど寒いという天気ではなかったので、陽のあたっているところで座って暖かいカフエオレを飲んだり、さつまいもと小豆のお焼きを食べたりしていたら、かなりポカポカした気持ちになりました。

次回は2012年2月11日と12日、今回はクリスマス直前大作戦だったようですが、ヴァレンタイン直前スペシャル、だそうです。