「名残りの東京」-片岡義男-

◆片岡義男と東京とワールドハピネス
あんまり見つからないこともあって、最近は片岡義男の本をチェックしていない。昔作っていたフリーペーパーに、夏は暑くて難しい本なんて読む気力が出ないから、片岡義男のエッセイくらいが軽くもなく適度に理屈っぼくてちょうどよいのだ、みたいなことを書いたっけ。
そんな片岡義男のエッセイに自身の写真が添えられるようになったのはいつ頃のことなのか分かりませんが、気がつけぱ、写真だけの本(写真集ともいう)を何冊も出すようになっていて、ウィキペディアに「写真家としても活躍している」などと書かれるようになってました。

この写真集もそうだけれど、基本的には、東京の片隅で忘れられた風景や物を写した写真が多い。それらの写真を写真としてどう評価するかについては、わたしはまだ結論が出ていないのだけれど、少なくとも片岡義男の東京に対する想いみたいなものが伝わってくる。そもそも片岡義男がいまだに東京に住んでいて(いや、住んでないのかな、わかりません)、今でも、いい意味でも悪い意味でも東京という街にこだわっているということが、なんとなく不思議な気がします。
単なるイメージでしかないけれど、とっくの昔にハワイとかロサンゼルスとかに移住して悠々自適な生活を送りつつ、ときどき雑誌の連載をまとめたエッセイなどを出してます、みたいな生活を送っていても不思議ではないと思うんですよね。もしかしたら、東京と同じように、片岡義男が昔ハワイという島に感じていた「何か」はなくなってるのかもね。適当ですが‥‥。

そういえば片岡義男が愛用しているカメラはオリンパスOM1ということをどこかに書いていて親近感を覚えたものだけれど、今でも使っているのでしょうか。いきなりデジカメとか使ってないですよね。これも個人的な勝手な思い込みですけど、OM1でなくてもよいので片岡義男にはフィルムのカメラを使い続けてほしいです。

土曜日は中日黒を歩きまわり、日曜日はワールド八ピネスに。実を言うと前日まで日曜がワールドハピネスだってことを忘れていたのだけれど、夜、友だち誘われて気がついた次第。ちょっと体調が悪かったし、日曜にやろうと思っていたこともあって迷ったのですが、ミオ犬と電話で話していたら 「ワールドハピネスなんてあと3年は行けないよ」と言われ行くことに‥‥。そう言われちゃったらねえ~

今年は炎天下→夕立ちというワールドハピネス始まって以来の過酷な天気だったらしいのですが、まあぎりぎり持ちこたえました。もうちょっと気温も低くてときどき曇るような天気で、のんびりビールでも飲みながら見たかったってのはありますけどね。友だちがいろいろ食べものを作ってきてくれたりしたんですけど、ほんとのんびり食べたり飲んだりって感じじゃなかったですもん。

それでもライブのほうは楽しかった。特によかったのはビートニクスとKimonos、 Salyu×Salyu、そしてYMO。
YMOは初めてライブを見たのですが、原曲を崩しているわけではないのだけれど新しい音楽になっているという曲のアレンジと演奏がすごかった。この演奏を見るだけでも毎年来てもいいと思いましたね。あと、なにげに一番見たかったSalyu×Salyuは4人のメンバーとバツク合わせて全体のアンサンブルが、決まっていて隙がなかったです。逆にその隙のない分、ときどきマントラみたいな瞬間もありましたが(笑)。

なにげにキッズコーナーも充実していたし、下は芝生だし、子ども連れも多かったし、最後までいないにしても、天気が良かったら来年は漣くんを連れて行けたらねえ、なんて思ったりするけれど、どうだろうねえ。