◆僕らがポラロイドで写真を撮る理由。(そんなことはひと言も書いてない)
この本は何年か前に、カヌー犬ブックスで売ってしまったのをちょっと後悔していた本。先日、古本屋で見つけたので、後悔しないようとりあえず購入してみました。
前に持っていたときはポラロイドの写真だけしか見てなくて、旅日記のほうはまったく読んでなかったのですが、今回買いなおしたことだしと思い、日記のほうも読んでみたら、ピーター・グリーナウエイやデレク・ジャーマン、ガス・ヴァン・サント‥‥など、90年代のアイコン的な人が出てきて、ちょっぴり懐かしい気分になりつつ、ポラロイドの独特な色合いの写真と合わせてみていると、、今の現実から浮いてしまっているかのような錯覚に陥ってしまいます。
最近「ふらふら日記」「歩くキノコ」「世界漫遊随筆抄」となぜか旅の本ばかり読んでいるのは、まったくの偶然なんだけれど、なんとなくどこかに行きたいなあという気分のあらわれなのかもしれません。まあよくわからりませんが。そもそもわたしはあんまり旅行とかに行くほうではないのですよ。かといって、一日中家にいるのも好きじゃなくて、もし長い休暇があったら、毎日、カメラとか持って近場をふらふらして過ごすんじゃないかと思う。そうやってふらふらすることで旅への欲求を少しずつ発散させているのかも、なんて思ったりして。でもそう書くと、旅行好きの人は普段はインドアの人が多いみたいな感じになっちゃうけど、実際はどうなんでしょうねえ?
そんな気分で、長畸に行ってきました~、ってそれはけっこう前の話ですね。
さて、週末、中日黒のIMPOSSIBLE PROJECTに展示されている、水原希子をホンマタカシがポラロイドで撮った写真を見てきました。水原希子はモデル出身で「ノルウェイの森」に出ているらしいです。とはいってもわたしは「ノルウェイの森」も見てないし、最近はテレビもあんまりみていないのでよくわかりません。
店内には、元の写真はもちろん、かなり大きなサイズのものなども展示されていたのですが、モノクロ~セピアな色のイメージということもあり、意外ときれいに引き伸ばされていてよかった。やっぱりホンマタカシの写真はいいな、と思いつつも、「ニュードキュメンタリー」以降、どうもホンマタカシのことが信じられなかったりして‥‥。
ついでに、わたしの持っている690用のカラーフイルムをひとパック購入。春頃に690用のカラーフイルムが、IMPOSSIBLE PROJECTから発売されてから、なんとなく買うきっかけがつかめないままだったのですが、そんなに中日黒まで来ることもないだろうということで、記念ですね。(実際はマップカメラとかで買えますが‥‥)
これからもポラロイドカメラで写真を撮るかどうかで、やっぱりネックになってるのは、8枚入りで2500円という値段と撮った後すぐに遮光しなくてはいけないところ、かな。わたしはポラロイドはわりと日差し強いところで撮ることが多いのでちょっと使い勝手が悪い気がしてます。でも、今はちょっと高かったり使い勝手が悪いけれど、それでも使っていくことで、今後、フィルムが改良されていったりするんじゃないかな、という気持ちもあります。そんなにたくさんの写真をポラロイドで撮っているわけでもないし、仕事などに使っているわけでもないし、ときどき撮るくらいペースで貢献できればいいんじゃないか、と。
でもそのときどき撮るペースで、わざわざポラロイドを使って撮りたいものが何なのか、いまいち分かんないってところが問題なんだな。