「さくらんぼ」-永井龍男-

◆今週はギャラリーバウハウスで「ロバート・フランク写真展」を見たあと神保町をうろうろ。
永井龍男の長編はもともと期待していないのだけれど、それでもこれはどうなのか?という気はする。学校を舞台としているわりにはそれほど教育ということに焦点を当てているわけでもないし、男女4人の恋愛も最後の方で早急にまとめた感じになっていて中途半端。短編はあんなにいいのにね。
表紙は堀文子という画家のイラスト。ウィキペディアによると1967年から大磯に住んでいて、「花の画家」と呼ばれていた日本画家。「キンダーブック」「ふたば」などの挿画、装幀も手がけていたとのことで、ちょっと気になります。

今日から8月、東京は海の日くらいからあんまり天気がよくなくて、あんまり暑くなることもなく、夜に雨が降ったりする。日曜は夕方くらいまで雨が降っていたので珍しく一日中家にいたりした。雨が降らなければ散歩日和と言えるんだろうけど、カメラを持ってうろうろするにはなんとなく光が足りないんですよね。今日から8月、今年はこんな感じで夏が過ぎていくんでしょうかねぇ。

お茶の水のギャラリー・バウハウスでやっていた「ロバート・フランク写真展」が土曜までだったので、すぺりこみで見てきました。実を言うとギャラリーのホームページを見たら、「1950~90年代にパリ、ロンドン、デトロイト、ニューヨーク、ロサンゼルス、カナダのノヴァ・スコシア、東京などで撮影されたモノクローム作品」という説明がされていて、「いや、それってバラパラってことじゃないの?」などと思っていたのですが、ロバート・フランクのオリジナルプリントは、ワシントンのナショナル・ギャラリーに寄贈されていて、見る機会もあまりないようですし、ついでに神保町を歩くのもいいかな、と。
実際、作品のテーマと表現方法が大きく変わっているわけではないので、年代や場所の違いで違和感を感じるようなことはなかったです。
「1949~51年にかけてパリで撮影された花をテーマにした写真と、1955年の夏にヂトロイトの自動車工場リヴァー・ルージュで撮影された写真を対照的に構成」するというパート2は、9月3日から。こちらも見に行きたい。

そのまま駅まで戻って神保町へ行く前に、近江屋洋菓子店でサンドウィッチを食べる。近江屋に行くのは本当に久しぶり。調べてみたら神田のほうは2005年12月、本郷のほうは2008年2月に最後の行ってるみたいです。5年以上ぷりの神田店もお店の雰囲気も変わってないしフレッシュジュースなどのドリンクが飲み放題なのも変わってない。そしてケーキや総菜パンも相変わらず素朴な感じうれしい。今だとバイキングのメニューにかき氷もあってイチゴのシロップやあずきなどを自分でかけて食べられます。日曜にくらべれば土曜はときどき日差しが強くなったりして夏っぽかったけれど、かき氷をがんがん食べる気温でもなかったので、氷少なめ、シロップ、あずき多めして作ってみたり‥‥。

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もう少し近けれぱ、漣くん連れてきたりできるのかもしれませんが、さすがに本郷と神田じゃちょっと遠い。一緒に来たらジュース飲み放題だしめちゃくちゃ盛り上がりそう。
しかしひとり暮らしになってみると、2009年から時計が止まったものやことがたくさんあるなぁと思う。逆にそこから時計の針が進み始めたもの多んですけどね。