「ふらふら日記」-田中小実昌-

◆はけのおいしい朝市@中村文具店
ちゃんと照らし合わせていないけれど、なんとなく読んだことがあるものばかりなので、ほとんどがちくま文庫の田中小実昌エッセイ・コレクションの<旅>編に収録されているのかもしれない、いや、読んだことがある気がするだけで分かんないです。いつでもバスに乗って“ふらふら”とどこかに行き、行った先でお酒を飲んで“ふらふら”と酒場をはしごする様子がつづられているので、読んでいるほうもときどきコミマサさんがどこにいるのか分からなくなって“ふらふら”してしまいます。
たぶんものすごくたくさんの知識と経験を持っているにも関わらず、実際の“もの”はほとんどなくて、所有にもこだわらず、ほぽ手ぶらな状態で、“ふらふら”と歩きまわる生き方はほんとうにうらやましい。

そういえばエッセイコレクションも最終巻の<自伝>を読んでないや。今度読もう。んでもって気持ちだけでも“ふらふら”としながら過ごしていこう。

さて、日曜ははけのおいしい朝市。前にPetalでやっていたときに何回か行っていたけれど、 dogdeco HOMEでやるようになってからはあんまり行かなくなってしまってました。そんなに遠くなったわけではないけれど、通り道かどうかっていうのが大きい。それから、朝市の時だけじゃないけど、素敵な植木の置いてあってその横で出茶屋さんのワゴンがあって、小さなテーブルとイスが置いてあって、みんなで囲むようにコーヒーを飲みながらマフィンを食べたりしている、というPatelのお店の前の雰囲気がよかったということもあるかな。(そういえば前は参加しているお店が持ち回りで朝市の会場にしてましたね)

今回は、dogdeco HOMEと中村文具店での2か所での開催とのことで、60年間、小金井でお店をやっていたという文房具店の倉庫に眠っていた古い文房具や、それを再生させたオリジナル商品があるらしい中村文房具店が気になっていたのと、近所にあってミオ犬がしょっちゅう行っているスプーンフルというカフェがdogdeco HOMEのほうに出店するということだったので、あわよくば両方まわれたらいいかな、と。

中村文具店では、「文具店で、ちょっと座っていきませんか」と題した手づくり手紙キットのワークショッブやオヤコデねっとによるひらがなやカタカナが白抜きで書かれているポストカードに自由に絵を描くという「これなーんだ?」があり、奥ではYUZURIHA+アチパンの日本茶カフェがあって、ガレージの中は子どもたちでいっぱい。そんな中で漣くんもお絵描きに夢中になってしまったので、予定では、文房具を見てアチパンでパンを買ってさくっと移動する予定だったのですが日本茶をいただきながら抹茶のマフィンを食べたりしてのんびりしてしまいました。

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ガレージの中だけでなく、お店が路地というには広く、でも車が行き交うわけでもない道路に面しているので、子どもたちが多少店から出ても安全だし、こういうワークショッブをするにはいい場所でしたね。

ところで、家に帰ってちょっと調べてみたら、中村文具店って南口の商店街に合った文房具店だったんですね。わたしたちがここに引っ越してきてしばらくたった頃、閉店セールをやっているのを見つけていろいろ文房具を買ったのを思い出しました。
そう考えると引っ越してきて一年半くらいしか経ってないけど、駅前の様子など武蔵小金井周辺はかなり変わりましたね。そもそも線路がまだ高架になってなかったですよねえ(遠い目)。