「東京余情―文人が愛した町々」-山本容朗編-

永井荷風から太宰治、芥川龍之介、久保田万太郎、野口富士男、そして安藤鶴夫や五木寛之、植草甚一まで、明治・大正・昭和を通して東京について書かかれた3編の小説、21編の随筆、1編の対談を収録したもの。東京について書かれた文章を集めたアンソロジーといえば、「東京百話」とか「大東京繁昌記」が有名ですが、これも1冊だけれど幅広く選ばれていてよくまとまっているのではないかと思います。いくつかは、個々の作家の作品の中で読んだことがあるものがあったりしましたけどね‥‥。それから、高見順の「如何なる星の下に」について言及している作品が何編かあって、当時、この作品がたらしたインパクトの大きさを改めて実感しました。

さて、カヌー犬ブックスも6周年、今日でから7年目です。去年は「5年経ってようやくスタートラインに立てたかな、という気がします。」なんてことを書きましたけど、まだスタートラインから足が離れてない?前に北尾トロさんが、子供が生まれたときに「子育てがおもしろすぎて、古本屋どころじゃない」みたいなことを日記に書いていましたが、その気持ちも少し分かります。とはいいつつも、わたしは1つのことに夢中になって追いかけるタイプでもないんで、子育ても楽しみつつ、古本屋さんもマイペースに続けていきますんでよろしくお願いします。
でも去年、5周年を記念して作ろうと思っていたカヌー犬ブックスグッズは、いつか作りたいですね~

そんなわけで、今日から20日まで、6周年記念全品30%セールをやりますー。今まで買おうか迷っていた本などがありましたら、この機会にぜひご利用いただければと思います。