「冬の花」-大佛次郎-

大佛次郎の随筆集を読むのは5、6冊目になると思うのですが、新聞小説を一日分書くために一日5時間きちんと仕事し、旅行に出かけるときはその間の仕事をこなしてから出かけるなど、大佛次郎にしろ池波正太郎にしろ歴史小説を書く作家は、きちんとしているというか、職人的だなぁと思う。ほかの作家の知らないし、この二人についても小説は随筆だけで小説はまったく読んでいないので、一概には言えませんが‥‥。

しばらくあいだ行けなくなりそうなので、今のうちに行っておきたい、と思ってるところがいくつかあって、今日は下北のチクテカフェに行って来ました。2時半くらいに下北に着いたのですが、予想通り満席で、レジの横で待っている人が3組くらい。いつもだったらここであきらめるところだけれど、まぁ今日はそれが目的なのでしょうがない。結局30分くらい待つことになってしまいました。
それにしても待っているあいだも次々と人が来るし、ゴハンを食べて出た4時過ぎまで常に満席で、待っている人がいるという状態でした。まわりに何もないのでここまで来たら待つしかないのかも知れないけれど、すごい。
そもそも普通だったらこんな場所でカフェを開こうとは思わないと思うんですよ。それが、開店してどのくらいになるのか分かりませんが、ずっと、いつ来てもこういう状態というのは、お店の人のこだわりと思いの強さなんだろうなぁと思う。ほんとに店内の隅から隅まで、メニューの一つ一つ、お店の人の接客‥‥と、どれをとってもこだわっているのがわかります。個人的には、それがちょっと窮屈な感じを受けてしまうときもあるけれど、このくらいの思いがないとお店なんてやっていけないのかもしれません。う~ん、お店を構えるってのはたいへんなんだなぁ。

さて、チクテカフェでゴハンを食べた後は、木曜館へ行って、船長の格好をしたアンクルトリスのノベルティグラスを購入。よく見かける線画のものではなくて、ちゃんと色が付いているのがうれしい。昔のノベルティグラスは、ガラスがうすくて小さめのものが多いのだけれど、これはちょっとガラスが厚め、サイズも大きめなので、普段、普通に使えそう。
この店もお店の人のこだわりが感じられるお店ですね。向かいの露崎館は取り壊されて新しくなるみたいだけれど、木曜館はこの建物でずっとやっていって欲しいです。わたしは下北という街に特別な思い入れはないけれど、何年かしたらほんとに違う街のようになっているのかもしれない。