「未見坂」-堀江敏幸-

いつも古い本ばかり読んでいるので、久しぶりに新しい本を手にとるとカバーをめくった後の本体の白さにはっとします。どうでもいいですけど。
帯に「雪沼とその周辺」に連なる連作短編集とあるように、どこか架空の地方都市(?)を舞台にそこに住む人々の暮らしを切り取った作品集。年代も現在なのか、ある程度近い過去を想定しているのかなんだか微妙。敢えて言うのであれば、現代なのにどこか過去に取り残されたような人々、という感じですか。
「雪沼とその周辺」のときも書いたような気がするけれど、それぞれの短編に関わりはあまりないです。それが長所なのか短所なのかはわかりませんが、全体的に淡い雰囲気が漂っている作品集なので、あからさまに関連があるよりも、このくらいのつながりのほうが似合っているような気もします。

気がつけばもう2月。1月はだんだん寒いほうに向かっていくような感じなのであまり好きではないけれど、2月は、寒い日でももう少し我慢すれば月が終わるころには少し暖かくなるはず、と思えるところがいい。実際この頃になると春になったら何しようかなぁとか思ってみたり、いきなりギターポップやソフトロックを聴きたくなったりします。去年はイギリスのハーモニーポップを聴いてましたし。特に今年の春は楽しみなことがあるので、早く桜の咲く頃にならないかな、と待ち遠しい気分。ふう~。
いや、とくに書くようなこともないのでごまかしてみただけなんですけどね。