「うつつにぞ見る」-内田百けん-

ちくま文庫の内田百けん集成(24巻+「私の「漱石」と「龍之介」」)を読み始めてちょうど2年になりますが、ようやく残り5冊となったので、年末に思い切ってアマゾンでまとめて注文しました。別に古本で買うことにこだわっているわけではないし、最初にまとめて買って、一気に読んでも良かったのですが、古本で見つけるタイミングで読むくらいが今のわたしにとってはちょうどいい。内田百けんで2年間も楽しみめた~という感じですね。というかまだ全部読み終わったわけではないんですけど。内田百けん以外にもまだ読んでない本が本棚に積んであったりするし、全部読み終わるのは春くらいかな~

年末から阿佐ヶ谷ラピュタでは「昭和家族百景」と題して、家族をテーマにした映画が上映されていて、市川崑の「あなたと私の合言葉 さようなら、今日は」や、渋谷実の「好人好日」など、見たい作品がいくつかあって、例によってなかなか観に行けず。ようやく「サザエさんの赤ちゃん誕生」を観てきました。サザエさんが江利チエミ、マスオさんが小泉博というキャスト。小泉博がかっこよすぎてマスオさんぽくないのがどうかとも思うのですが、サザエさんというより、家庭を舞台とした喜劇という感じでなかなかおもしろかったです。映画なんてこのくらい単純でいい。今の子どもが1990年代以降の仮面ライダーやウルトラマンより、初期の仮面ライダーやウルトラマンに夢中になるのと同じで、単純なものの中にこそ、本質があるような気がします。適当。今見ると子ども向けとは思えない表現が出てくるセブンだって、ストーリーなどは単純だものね。
ちなみにサザエさんシリーズは、「サザエさん」「続・サザエさん 」「サザエさんの青春」「サザエさんの婚約旅行福の神サザエさん一家」「サザエさんの赤ちゃん誕生」「サザエさんとエプロンおばさん」「現代サラリーマン読本 恋愛武士道」「サザエさんの結婚」「サザエさんの新婚家庭」「サザエさんの脱線奥様」などがあるらしいです。