「町角ものがたり」-池内紀-

まとまったお休みを取って、時間に縛られず、一つの町にだいたい4、5日滞在して、ヨーロッパの小さな町角をゆったり歩く、そこが気に入れば滞在をちょっと延ばしてみる‥‥なんてという贅沢な旅は、わたしにはできそうにない。まぁそういう旅をしたいのなら、少なくても英語ぐらいある程度話せるようになっておくべきで、そういう努力もせずに、夢ばかり見てもしょうがない。でもこういう本を読んでいると、つい夢が広がっちゃいますね~。ちなみにいい味だしている表紙や文中のイラストも池内紀本人が描いていて、町角のベンチに座って、小さなスケッチブックに、周りの景色や気になった建物などを描いていんだろうなぁ~なんて。

わたしは絵が下手なので、結局旅先にカメラを持っていくことになるのですが、普通のカメラとポラロイドカメラを両方持ち歩いているので、けっこう恥ずかしいと言えば恥ずかしい。ポラロイドカメラは、行った場所の風景や町角はもちろん、食べたもの、その日に買ったものなどを撮っておいて、夜、ホテルに帰ってから切符や入場券、お菓子の包装紙などの紙ものと一緒にノートに貼って、コメントをつけたりしてます。別に旅行記を書くわけではないし、同じ所に二度三度行くわけでもないのでそれが役立つ訳でもないでもないし、後から眺めたりすることもあまりない。何かの機会があって見たりすると、書いている内容よりも、写真の撮り方がヘタだなぁと思う。基本的にポラロイドは、ちょっとの差で画面が白くなったり暗くなったりしてしまうので、露出の加減だけが問題なんですよね。フィルムの値段が高いので、撮り直しはあまりできないし‥‥。
で、あー、でも今どき、フィルムの一眼レフとポラってのもどうなんだろう、そんなことを思ってたら、このあいだ、「ポラロイド、インスタントフィルムの生産を夏までに終了」ってニュースが出ててびっくり。うちのポラどうなるのよ。修理代15000円もかかったのに!