「沙羅乙女」-獅子文六-

週明けに名古屋に行ったから、というわけではないけど、昨日から体の調子がどうも悪い。早く寝たせいで、――しかも今日の朝寝坊した――直ってきたものの、昨日はのどが痛くてたばこを吸うたびに、何かを食べるたびに、吐き気がした。といっても、実際には“気”がするだけで、吐いたりするわけではないのですっきりしない。で、小さな声で「HI!CHINA!」のメロディを口ずさんで見たりする。36歳、空中ブランコに乗る中年男。適当。

ところで、名古屋に行ったと言っても日帰りなので、どこに寄るということもあまりできない。空いている時間といえば、説明会が始まる前の1時間と終わった後の30分くらいか?しかも前回は最寄り駅が栄だったのだけれど、今回は池下。池下ってどこ?なにがあるの?という感じです。けっきょく、始まる前に池下にあるキンダーブックでお茶して、帰りは駅前にあったブックオフに寄って帰ってきました。
キンダーブックは、壁一面に本棚が作ってあり、絵本や写真集、雑誌などが並べられていて、――お店の名前にするほど絵本は多くなくて、どちらかというと店主の読んだ本をどんどん店に置いているという感じのセレクションではあったけれど――なかなかいい感じのカフェでした。おすすめらしい期間限定のショコラショーというチョコレートドリンクも、それほど甘くなくて、でもこってりしていておいしかったしね。
ただ、私が行ったときは、20代半ばくらいの女の子6人くらいの団体と、40過ぎの女の人3人くらいの団体がずっとおしゃべりしてて、私としてはなんだか居心地が・・・・。知らない土地で、ここしか目当てがなかったので入ってみたものの、普段だったら絶対に入らないかもしれない。単にタイミングが悪かっただけなのかもしれないけれど。

帰りに松坂屋で大口屋の餡麩三喜羅を買って、家に着くなり食べる。ふわふわした食感と、こし餡の甘さ、包んでいる山帰来の葉のちょっとした塩味が口の中で混ざり合って、なんとも言えない不思議なおいしさで、いくつでも食べられそうな気が・・・・。