「ku:nel」(Vol.13/2005.5.1)

「ku:nel」を眺めながらたまには料理でもしたいな、と思いつつ、夜中の3時半、会社帰り、旧山手通りを走るタクシーの中で、次の日曜日になにを作ろうか、なんて考えていたのは、もう2カ月前のこと。まだ冬の真っ盛りでものすごく寒かったけれど、2カ月経った今でもまだ寒くて、ピーコートが手放せない毎日。まだまだ春は遠いのか。井の頭公園の桜は少しくらい目が出てきたいしているのかな。

料理だけに限らず、自分の手を動かして何かを作るというのは、楽しい。豆本の写真集や部屋に置く棚やテーブルを作ったり、フリーペーパーも、PCで作れる環境になっても最後まで、写真やイラストを切り貼りしてた。そして、単に紙を四つ折りするだけの作業でさえ、楽しかった、ような気がする。音楽をかけたり、スペースシャワーTVで週に何度も再放送される番組をつけっぱなしにしたりして、一人で、あるいは友達と「缶ジュースの缶で押すと疲れないんだよ」なんて、しゃべりながら、何年間、そして何枚の紙を四つ折りしたことか。
なんてことを思い出してしまうのは、最近、久しぶりにギターポップをよく聴いているからかな、というか、いつから聴かなくなったのか分からないくらい久しぶりなのです。というわけで、今どんなバンドがいるのか、ぜんぜん分からず、かろうじて記憶にある、キンダーコアとか、フィルターレコード、エレファント6、ミンティ・フレッシュ、パラソル、マーチ・レコーズ・・・・などのレーベル買い。“レーベル買い”という言葉も懐かしい。2000年過ぎてからのギターポップ事情は、ほんとまったくわかりません。ちなみに今、これを書きながら聴いているのは、オレンジ・ピールズのセカンド「So Far」。