「赤い罌粟の花」-平岡篤頼-

■平岡篤頼はデュラスやパトリック・モディアノ、アラン・ロブ=グリエの翻訳で知られる仏文学者で、作家としても何冊か出していてこの「赤い罌粟の花」などで2回芥川賞候補にもなっている。また早稲田大学の教授でもあり、栗本薫、重松清、堀江敏幸、小川洋子、角田光代といった作家が教え子とのこと。そういえばなかなか出会えてないけど、堀江敏幸が長い解説を書いたという本もありました。
パリでの日々をつづった「パリその日その日」や「パリふたたび」が好きで、いつか小説のほうも読んでみたいと思っていたのだけれど、夢日記をつづった作品や戦時中を舞台に子どもを主人公にした作品、「ジッドに日記」について書いた(創作ではない)作品など、いろいろな手法がとられた短篇が統一感なく収録されていてちょっと捉えきれない。ただ表題の「赤い罌粟の花」はおもしろかったので、こういうのが7篇収録されていれば、と思う。

-■日曜は立川ルミネの屋上でやっているあおぞらガーデンで、ショピンのライブを見た。あおぞらガーデンは近いし駅から出なくていいし、屋外なのでライブ中に子どもたちが騒いでもすぐに離れることができるので、ちょっと気になる人がいると見に行ってみようかという気分になる。反面、あぁJRの思うつぼだなとも思う。個人的にはBERGの件もあったりしてルミネに対してはあまりよく思っていないんですけどね。
ショピンは6月にロバハウスで見た以来。手づくりのモノも含めたおもちゃの楽器を効果的に使ったり、振り付けがあったり、普段、ライブに行ってもまったくのらないうちの子どもたちもまぁまぁ聴いてて、自分たちもゆっくりライブを見れました。しかしこの辺に住んでて子どもがいると、ショピンとCOINNのライブは定番になりますね。
ちなみにあおぞらガーデンに行こうと言ったら「どうせルミネの屋上に行ったらお父さん、ビール飲んだりするつもりなんでしょ」と漣くんに言われてしまいましたが、今回はビールを売ってるお店はありませんでした。ザンネン

-■11月1日に東小金井のアトリエテンポで行われる【家族の文化祭~こどももおとなもいっしょにたのしむ。まなび、あそび、かさねる、わ。~】に参加します。アトリエテンポは、あたらしい日常料理 ふじわら(食堂)、dogdeco HOME(ペットグッズ)、ヤマコヤ(絵とデザイン)safuji(革小物)、coupe(革靴)という5組の作り手のアトリエが併設されたストアで、去年の11月に東小金井の駅の高架下にオープンしました。今回のイベントはオープン1周年を記念して食べものや手しごとのお店やライブ、ワークショップなど子供も大人も一緒に楽しめるイベントです。西東京の子どもがいる家庭の定番、COINNのライブもあります。カヌー犬ブックスは、いつもの料理関係の本は少なめで絵本などを中心に本を持って行きます。
当日は小金井でははらっぱ祭りも行われているので、ちょっと遠いですが、はしごしても楽しそうですよ。

【家族の文化祭~こどももおとなもいっしょにたのしむ。まなび、あそび、かさねる、わ。~】
 開催日時:2015年11月1日(日) 11:00~16:00
 会場:コミュニティステーション東小金井・モビリティステーション東小金井(JR中央線東小金井駅高架下近辺)
 →https://www.facebook.com/kazokunobunkasai

「アンソロジー そば」

■テーマに合わせて食べ物についてのエッセイを収録したアンソロジー。今回のテーマは“そば”。大まかには自分の好きなそば屋の思い出とそば屋で飲む話が多いかな。あとはうどんとそばの比較とか。意外と自分でそばを打つ話がみなみらんぽうくらいしか書いてないのは、素人がそばを打つという趣味が最近のものだからか?ただ全編そばのわりに飽きずに楽しく読めるのは、そばそのものよりも、そのそば屋に行くまでのシチュエーションをつづっているものが多いからかもしれません。
こういう文章を読み続けていると昼間からそば屋でお酒を飲んだりしたくなるけど、昼間からのんびりお酒を飲むなんて、今のわたしには贅沢すぎる。そもそも年に数回しか一人で昼間に出歩くことがないので、行きたいところ詰めすぎちゃって、とてものんびり飲むなんて感じではないです。子どもたちがもう少し大きくなったらそういう環境になるんでしょうかねぇ~

■とはいいつつも、最近はお酒ばかり飲んでる。幼稚園の園長が中心になって、楽器を弾けるお父さんたちで組んでいるオヤジバンドに参加してるのですが、10月10日にお山のおまつりがあったのでその練習で、土曜日になると夜幼稚園に行って、ビールとか飲みながら練習して、そのまま飲みに行くパターンが3週続いてしまった。わたし自身は楽器はできないので、歌というかコーラスなんで、かなり気楽に行ってることもあって、もう練習と言うより飲みがメインという感じです。幼稚園のお父さんたちと飲むと、みんな近所に住んでいるので、誰も「終電だから帰る」という人がいなくて、気がつくと1時くらいになっていたりするのがこわい。

-■あと、10月3日にClub Heavenの20周年記念パーティに行ってきた。Club Heavenは六本木時代は知らなくて、吉祥寺に移ってきた時に友だちに誘われて行ったのが初めてなので1997年かな。2年くらいは毎月遊びに行って、朝まで遊んで、そのあとのデニーズまで行っていたものだけれど、2000年代はあまり行ってない。まぁ結婚もしたし、年齢的に朝まで遊んでるのがきつくなってきたってこともあるし、単にUKロックを聴かなくなったということもある。ちゃんと聴いてないので、実際、今回もこの曲聴いたことあるけど、まったくタイトル思い出せないって曲が多くてびっくりした。いや、だからこそ楽しいってこともある。Club Heavenのいいところは3人ともすごく音楽を知ってるのに、イベント自体はマニアックではないってところだなぁとあらためて思いました。
しかし、20周年ということで、盛り上がる曲が多かったということを鑑みても、この盛り上がり方で朝まで踊り続けて、その後も話し込んでいたという20代の体力ってすごい。そんな遊び方もうできない年齢になってしまいました。
今は不定期にしか開催してないけど、年に数回くらいはやって欲しい。