「花川戸へ」-樋口修吉-

■樋口修吉は高校の頃よく読んでいた作家で、文献や多くの人の話を元にして時代背景を実在の人物や出来事を交えつつ、架空の主人公の話をのせるという作風が好きでした。神戸や横浜、そしてギャンブルに明け暮れたという銀座を舞台にしているというのも読んでいて楽しかった。
この本は、浅草生まれの高橋伸寿という実在のジャス歌手の生涯を描いた作品。フィクションと現実の境が曖昧になるような、不思議な瞬間はないけれど、戦前から戦後のジャズブームの頃、そして平成になるまでの長い期間を、関係者の話も交えていねいに語っていて興味深く読んだ。題材としても戦後から1960年くらいまでのエピソードがおもしろく、共演者としていろいろ有名な人も出てくる。高橋伸寿は、映画に主演したりしているけれど、基本的にはクラブなどで歌うことを主眼に置いていて、レコードとして残っているものはなさそうなのが残念です。YouTubeで調べてみたら、さすがにある程度歳を取ったあとの映像しかなかったけれど、クルーナー流を名乗るだけあってきれいな声で歌もうまかったし、英語の発音もきれいでした。わたしにとっては端正すぎるという面もある気がしましたが。

-■11/1は東小金井にあるアトリエテンポの1周年記念で行われた「家族の文化祭」に参加しました。子どもを連れた人が多く来るということで、これだけ絵本に絞ってお店を出すのは初めてじゃないかな、というくらい絵本を中心に本を持って行ったのですが、始まる前から道を通る人たちが絵本を眺めたりして、終了までたくさんの人に来ていただき、お店の前に人がいなくなる時間がまったくないという感じでした。お店の場所もライブのステージに近いところで、ちょっとしたスペースがあるところだったので、周りで子どもたちが遊んだり、駆け回ったりしてにぎやかな雰囲気になっていたのもよかったですね。まぁその中で1番うるさい声を出していたのは、うちの子とその友だちでしたけどね。
わたし自身も、時間を見つけて、子どもたちとスタンプラリーをしたり、パンなどの食べものを買ってライブを見ながら食べたりして楽しませていただきました。
来ていただいた皆さま、家族の文化祭のスタッフの皆さま、ありがとうございました!こういう場所が、武蔵小金井ではなくて東小金井にあるのがちょっと悔しいですね。

■そして今週末は東京蚤の市です!気がつけばもう8回目!回を重ねるごとにお店も増えて、たくさんのお客さまでにぎやかになっていってますが、今回はどんな雰囲気になるのでしょうか?前回は20年ぶりくらいにカジヒデキのライブを見ましたが、今回も見れたら15年以上ぶりとなるかせきさいだぁのライブもあってちょっと楽しみ。カジくんはぜんぜん変わっていなかったけど、今ではミスターシティポップを自ら宣言しているせきさいだぁは、変わってるのか、変わってないなのかなのか?あと今回も、暇を見て会場を回りつつ、ちょっとした小物とか買えるといいな(だいたいノベルティグラスかカヌー犬ブックス出店用の箱や本立てくらいですけどね)
毎回いろいろ準備しなくちゃと思いつつ、ほとんどできないまま当日をむかえてしまってますが、あと一週間いろいろがんばります!

 第8回東京蚤の市概要

 日程:2015年11月14日(土)、15日(日)
 時間:14日(土)10:00~17:00/15日(日) 9:00~16:00
 開催場所:東京オーヴァル京王閣
 東京都調布市多摩川4-31-1
 入場料:500円(小学生までは無料)
 http://tokyonominoichi.com/2015_autumn/

-■そんなわけで、9月から自分が出るイベントもいくつかありつつ、幼稚園のお山のおまつりや遠足があったり、立川ルミネのあおぞらガーデンでショピンを見たり、三鷹にある国立天文台の星と宇宙の日、そしてとなりの星と森と絵本の家の秋まつりに行ったり、ICUや農工大など近くの大学の学祭があったり、はらっぱ祭りでマッコリを飲みすぎてハロウィンでふらふらしたり、府中刑務所の文化祭で、刑務所の中を見学したり、石田倉庫のアートな2日間があったり、と近くのイベントが盛りだくさんで、秋のお休みの日はなんだか慌ただしい。
といっても、だいたい毎年、同じイベントに遊びに行っていて、それが少しずつ遊びに行く増えていく感じ。そしてこの慌ただしさがひと段落すると、幼稚園のクリスマスページェントがあって、あぁ今年も終わりだなぁという気分になってしまいますね。