野坂昭如の本を読むのは初めてですね。なんか東京のどの土地に行っても女を買った話ばかりで、先日読んだ「東京余情」に収録されていた舟橋聖一の「赤線風流抄」みたいな気がしないでもない。まぁ実際、赤線に近いところや飲み屋の集まったところが、その時代時代を直接うつしだしているような気がしたりするのだけれど、どうなんでしょう。
今となっては、逆に取り残されて、それがいろいろなところで取り上げられている分、ある種のテーマパーク的な雰囲気になってしまっているような気がしないでもないですが。どこかに書いてあった「三丁目の夕日」ブームと廃墟ブームは表裏一体、みたいな‥‥。
雨が降ってても困るけれど、先週末のように太陽が照りつけるようないい天気でも、子供に悪いんじゃないかと思ったりしてどこにも行けず、エアコンを弱めにつけた部屋で、ときどきテレビを見たり、音楽をきいたりしつつ、なんとなく一日を過ごしてしまいます。梅雨明けを見直すといったニュースも出ていたけれど、どうなんだろう。雨は困るけれど、個人的には今年は冷夏で曇り空ばっかり‥‥みたいな天気だとうれしい。
来週もそんな天気だったらだったら、久しぶりにDVDでも借りてこようか、とちょっと思ったりしてます。6月の後半くらいからなんとなく「真夏の夜のジャズ」を見たくなって、ウエストコーストジャズとか聴いたりしているので、そういう音楽が中心の流して見れるようなDVDがいいかな、と。とはいえ、流してみれるような音楽もので夏っぽい映画ってなんでしょうね~。というわけで次回へつづく?
気が向いたときに読むという感じの“パリ滞在記”。辻邦生の「パリの手記」シリーズは全部で5巻あるのですが、持ち歩きしやすいように文庫で買ってしまったので、全部読めるのはいつになるのかちょっと不安。これを買った後、古本屋や古書展で5巻ぞろいで売られているのを見つけてがっかりしてます(かなり痛みがあったけれどけっこう安かった‥‥)。
前回の飛車落ちからさらに進んで角落ちでのぞんだ「続・血涙十番勝負」。結果は飛車落ちで3勝6敗1引き分け、角落ちで1勝9敗。本の中でも、角落ちの難しさや角落ちに対するプロの意気込み(プロは角落ちで素人に負けることを恥とする)が何度も書かれているが、まさにそのとおりの結果に。いや、最後の1勝のために、9連敗があったのだ、とも言えます。適当ですが。
井の頭公園では、佐々木謙太朗という人が、スティールパンを演奏していて、ちょっと聴きいってしまいました。ソロで演奏していたのですが、スティールパン一台でこんなに音がきれいに響くんだ、と思うくらい、いい感じに公園内に響いていて良かったです。