「Ari Marcopoulos: Even the President of the United States Sometimes Has Got to Stand Naked」-Ari Marcopoulos-


こんにちは、ミオ犬です。

春は1年のうちでも一番お買い物が楽しく、うきうきする季節。
もう4月なのだから春夏物にはちょっと出遅れ感がありますが、色とりどりのお洋服をあてもなく眺め回すのは最高に楽しい!私は黒いリボンでトリミングしてある麦わら帽子と、マドラスチェックの麻のトートバッグを買いました。
春を通り越して夏が待ち遠しいのです。
お買い物欲が覚めやらぬ中、カヌー犬がAmazonで写真集を注文しているのを見ると自分も欲しくなってきます。
私は分厚く立派な写真集なんて自分では滅多に買わないのですが、これも春の気候のせいかしらん。

この写真集はアリの自宅や家族(奥さんと2人の息子)を撮った非常にプライベートな内容で、すごく意外だなぁと思いつつも届いた本を捲ってみると‥‥納得。完全にアリの世界。
奥さんの足やおっぱいの下にできた傷や、息子たちのはしかや水疱瘡のブツブツの写真。どの写真もふて腐れたり、こちらを睨みつけたり、クールな表情ばかり。家族のプライベートな写真=ニコニコ笑顔・ハグ・キスと思ってしまう私の想像力は貧しーな!

しかし、アリの家族への愛はしっかり写っているし、長男坊はママ似・次男坊はパパ似というのがよくわかる1冊です。
いつか我が家もこんな家族写真を撮るのもいいかもと思いました。

「百鬼園戦後日記」-内田百けん-

先週は、カヌー犬ブックスで使っているファイルの容量が、借りているサーバーの容量を超えてしまって、データが消えてしまったり、メールなども受信できない状態になってしまったりして、夜通しサーバーに上がっているファイル(主に本の画像)を削除していたりしてました。縁あってただで使わせてもらっているので、こういうときに容量を増やしたりできないのが難点です。いや、そんなこと言える立場でもないのですが‥‥。
皆さまにはご迷惑をお掛けしてしまいました。申し訳ありませんでした。

週末は、実家に帰る用事があったので、ついでに平塚で友だちと飲みに。友だちが平塚で不動産屋をやっていて、土日も仕事をしている人だったので、仕事が終わる頃、二宮駅で別の友だちと待ち合わせて平塚に行くよ、なんて簡単に言ってしまったけれど、二宮、平塚は意外と遠かったです。普段、井の頭線を利用しているものとしては、東海道のひと駅は長い。子供の頃、まだ横浜の相鉄線沿いに住んでいた頃もそんなこと思ったのを思いだしたりして‥‥。
さすが自分で「飲み営業で仕事をとってる」というだけあって、いろいろお店を知っていて、おいしいお刺身とか食べられたりしてよかったです。まぁ、道を歩けば店の前で名前を呼ばれて挨拶されるし、飲み屋に入ると必ず知り合いがいる、というのが笑えたけど。いろんな意味でがんばってるな~と。そんなわけで、12時半ごろまで3人で飲んでいたのですが、家に帰ったらドアの鍵が閉まっていて、家には入れないというオチが!
チャイムを鳴らしてもなかなか起きてこないし、かといって、また友だちに電話して泊めてもらうわけにもいかないし、煙草すったり、缶コーヒー買いに行ったりしつつ、チャイムを鳴らし続けて、結局家に入れたのは3時でした。もうすぐ40歳にもなろうというのに、実家に帰って閉め出し食らうとはねー。

「文句の言いどおし」-吉田健一-

基本、日本がどうの、日本人がどうの、若い世代がどうの‥‥という話はきらいなので、吉田健一といえどもちょっとどうかなぁとは思う。ましては一冊全部?だし。そもそも戦後に生まれた若い世代がダメだといっても、今じゃ60歳でだもんね。ある意味、恐ろしいことです。
まぁ、いろいろいうことはあるんだろうけれど、だいたいにおいてそのときの今の時代が一番いいのはではないかと、わたしは思ってます。人間なんて過去においてよかったことしか覚えていないものだし、最悪、戦時中はひどかったんだろうけど、やっぱりその前に何かしらの不満があって、戦争に突入したという、前段階があるんだと思うわけで、その辺が語られることはあまりないような気がします。どうでもいいですけど。

スティールパンにはまったり、シタールを聴きなおしたり、電子音楽を聴き始めたり‥‥なんてことばかりここで書いてますが、昨年、一番聴いたCDといえば、スペシャル・サンクスの「Seven Colors」だったりします。ミニアルバム全7曲でトータル20分ないので、会社に行く間に三回聴けちゃうってこともあるけれどね。ちなみにあとは、蓮沼執太の「ポップ・オーガ」とかペペ・カリフォルニアの「LLAMA」あたりですかねぇー。
で、はじめスペシャル・サンクスを聴いたときは、ヴォーカルの女の子は、かなり若そうだし、歌っているだけで、曲とかは別の人が書いているんだろうな、と思っていたのだけれど、歌詞カードを見たら、彼女が詞も曲もかいてびっくり。しかもまだ18歳で、今年の3月に高校を卒業するって‥‥。「Seven Colors」に収録されている曲の中には、中学の時に書いた曲もあるらしいです。まさに恐るべき子供。というか、18歳の女の子の作る音楽に夢中になってる自分が信じられんー。
そんなスペシャル・サンクスですが、4月に、Ken Yokoyama、ALMOND、DRADNATSとのスプリットアルバムがPizza Of Deathから出るらしい。ほかの2バンドはぜんぜん知らないけど、楽しみ。横山健とのライブも見たいけど、それは無理だろうなー

「PHOTOGRAPHS」-SAM PREKOP-

Morr Musicついでにサム・プレコップのCDを聴いていたら、写真集も出していることも知り、本屋さんで探すのが面倒なので、そのままアマゾンで注文。2007年に出たものなので、リブロなどに行けば普通に見つけられるのかもしれないけれど、写真集のコーナーなんてぜんぜん見てないので分かりません。あと、昔からほしかった桑原甲子雄の写真集もついでに注文しようと思ったのですが、こちらはアマゾンでは品切れになってました。

シカゴの街と積み木のようなオブジェをモノクロで撮った写真集で、こういうのを見ているとやはり写真はモノクロがいいな、と思います。カラーだとどうしても情報が多くなってしまってしまいますね。自分で撮る分にはカラーで、かつ、もう少し色彩の情報を落としたものを撮りたいと思っているのですが、写ったものを見るといまいち思うように撮れてないことが多いです。そもそも色彩の情報を落としたカラー写真というのが、自分の中ではっきりしてないし、テクニックもないので、どうにもなりません。加えて、フィルムカメラは、現像があがってくるまでどういう風に撮れているか分からないのもね~。

年末ごろに、ある理由からデジタル一眼レフを買おうかどうか迷ったのですが、結局、これからもできるだけフィルムカメラを使っていこうということを決めて、買うのをやめたのですが、ついでにモノクロも撮っておこうと思ってたりします。後になって、どういう風に思われるのか、それもちょっと楽しみ、ということで(誰に?)。
まぁ、デジタルにしたら、画像変換が簡単にできちゃうからカラーもモノクロも違いはないのでしょうが‥‥。

さて、前の会社で一緒だったBくんが結婚するというので、ときどき飲みに行くメンバーで飲みに行こうという話をしていたら、急に奥さんを連れてくるとのこと。それならば、と、急遽、元同僚たちに連絡して、今週末、プチ・サプライズ・パーティを開きました。
段取りとしては、ペパーミントカフェを5時半から予約、5時半にうちの夫婦とBくん夫婦で吉祥寺駅で待ち合わせ、その他の6人には5時半までに、二人の名前を入れたケーキ(ちょっと無理矢理な感じでそのために奥さんの名前を聞き出した)と花束を持ってペパーミントカフェで待機。4人で飲むと思っているBくんを迎えるというもの。まぁそれだけなんだけれど、奥さんが来ると分かったのが一週間前だし、そんなに準備もできないので、残念だけれどそれ以上はちょっと無理。ほんとはクラッカーくらいは仕込みたいなぁなんて思っていたのに、当日、5時半前、本人からはもう吉祥寺に着いてるってメールが来るし、ほかの人からはちょっと送れるメールが次々と来るという状態。結局、Bくんを連れたわたしたちが来る前に店に着いていたのは一人だけでした。とほほ‥‥。そのあと、次々と来たしそれはそれでよかったんですが、ゆるすぎです~。
それにしても、もうみんな辞めてから5年以上経つのに、一週間前に連絡して8人も集まるってのはすごいですね(閑なのか?)。いい人たちが多い会社だったなぁと改めて思ったりして。会社自体はけっこうひどかったけどね‥‥。いやいや、ここはBくんの人望の厚さ、ということにしておきます。

そんなわけで、急に連絡して誘ったため、直前に仕事が入ったり、用事があってして来れない人もいたので、どこかに写真をあげておこうと思って、久しぶりにデジタルカメラを引っぱり出してみたら、当然充電は切れてるし、カメラに残ってる最後に撮った写真は、恵比寿でやったカヌー犬ブックスのイベントの様子という有様でした。カヌー犬ブックスのイベントって2年前のことですよ。ほんとデジタルカメラ使ってね~。これじゃ、デジタル一眼レフなんていってる場合じゃないか。

「深夜の初会」-内田百けん-

内田百けんの対談(もしくは鼎談、座談会)をまとめたもので、徳川夢声、河盛好蔵、井伏鱒二、三木鶏郎、獅子文六、吉田茂‥‥といった人たちが対談相手をして登場してきます。たいてい、貧乏話とかお金の貸し借りの話ばかりしてて、酒が入っているためか対談の終わり頃には、相手をじいさん呼ばわりしたり、編集部の人がテーマに話をもどそうとすると、勝手に喋らせろみたいなことを言ったりしておもしろい。内容のほうは、言葉をピックアップしようとしたらポストイットだらけになりそうなくらい、いいことを言っていたりしていて、興味深いのだけれど、まぁ本気にとってもしょうがない。お酒の場での話なんですから、その日には盛り上がったり、話の内容に共感してうなずいたとしても、次の朝にはすっかり忘れてしまうものですよ、と。

今週はちょっと用事があったので、有休を取って根津へ。ついでに東大の学食でご飯を食べようと思って本郷3丁目まで歩いていったら、二次試験の受験日で関係者以外立ち入り禁止の看板が!寒い中、歩いていったのにそういう時期なのねぇ。というわけで、近江屋にしようかちょっと迷いつつ、万定フルーツパーラーでハヤシライスを食べる。ここでハヤシライスを食べたのはいつぶりか?なんとなく前はもう少し具があったような‥‥、少なくとも店の前のショーウィンドウ飾ってあるのは‥‥まぁいいや。デミグラスソースの味は変わってないと思いますが、あまり自信はなし‥‥。

ついでにそのまま歩いて、マミーズでアップルパイを買って、スコスで文房具を見たりする。マミーズは「Arne」で紹介されていたパイのお店。家に帰ってから食べてみたけど、かなりおいしかったです。レモンパイやバナナパイもあったので、次回は食べてみたい。大橋歩にはずれなし。天気がよければカメラを持っていってもう少しぶらついたりしたのだけれど、なんせ小雨は降ってるし寒い。そしてくしゃみが止まらないという最悪な状態だったので、早々に帰る。それにしても今週は雨ばかりでした。