「青梅雨」-永井龍男-

永井龍男について前からいつかまとめて読みたいと思ってますが、それほど値段は高くはないけど、どこにでもあるというわけはないのでなかなかね。
ここに収録されている短編はどれも「穏やか」で読んでいて心地よいものばかり。ギスギスしたところもドタバタしたところもありません。ありがちに言えば水彩画のような作品。でも淡いだけではなくて深みもある。

今日から冬休み。でも昨日まであんなに暖かかったのに、昼頃起きだして窓を開けると隣の家の屋根には雪が!そういえば昨日の夜は雨が降ってる音がした。
毎年大晦日に大掃除をして結局終わらないままに年が明けてしまうので、今年は早めにということで台所の周りを掃除しているともう夜で、外は風が吹いてるし、ご飯を食べに行くのも面倒でピザなんか頼んでみたりして。この部屋に引越してきて3年半、いままで一度もピザなんてとったことなかったのに、なぜか二週続けてピザ。先週は友達が来て11時まで結婚パーティの準備してました。あれから一週間しか経ってないなんだか結構前のことのように思えるのはなんででしょうか。

「Lnascape Townscape」-Henri Cartier Bresson-

昼休みに東京ランダムウォークのワゴンセールでブレッソンの写真集を発見。3000円。もともとは15000円のシールが貼ってあった。大判の写真集で厚さもかなりあるのでなかなか持って帰ることができず最終日に。

最終日は4時から30分くらい納会をやって解散という予定だったのだが、午後になって納会が5時半からということに。役員から物言いが入ったらしい。最終日ぐらい気持ちよく早く帰れるようにしてもいいのにさ。なんて思いながら仕事が終わらず結局会社を出たのは7時15分。
そのまま帰ればいいものをこの本を持って新宿の伊勢丹で開催されている古本市に直行。15分の間に4冊ほど購入。ついでにユニオン、タワレコと周り、西荻に出て何冊か本を買って11時過ぎに帰宅。さすがに疲れました。
でも明日から冬休みだしね。

「THE MAN FORM U.N.C.L.E -THE DOOMSDAY AFFAIR-」

スピタルフィールズのマーケットでいくつかあったものの中から一番表紙がかっこいいものを購入。同じ店でこのほかにも「M★A★S★H」や「MAD」をミオ犬が買いました。
けっして高い本ではないのに2人とも一冊ずつしか買わないということろに、コレクター気質のなさというかせこさを感じるんですが、でもペーパーバックなんて読めないしね。片岡義男みたいにペーパーバックを普通に読んでいる人が「半分は表紙が目的だった」というのが良いんであって、「表紙だけが目的だった」というのはね・・・・。

Pickwickのほうにも書いたけれど毎年行こうと思いつつ行く機会のなかったKuuKuuの原マスミライヴに行ってきました。通常営業がすでに終わっているのでKuuKuuに行くのもこれで最後。
初めて行ったのはまだ私が実家にいた頃だったから10年以上前になるのか、なんて思ったりしてます。関町に住んでいる友達の家から友達3人で自転車で出てきたのを思い出します。その後、あんまり行かない時期があってここ4、5年くらいは日曜日にお昼ご飯を食べにとか、友達と飲みにとか結構行ってました。料理もおいしかったし居心地も良かったしいいお店だったのにね。でもまた近いうちにどこかで始めると言っていたのでそれを信じて待ちましょうか。

「古本で散歩」-岡崎武志-

ロンドンに持っていって結局読めなかった本。古本好きの作者が古本屋さんについて古本との出会いについて書いています。中央線古本屋紹介もあるので参考になります。単に「安いから」「新刊の書店で売ってないから」という理由で古本屋に行っている私としては、ここまでなるのはたいへんだろうなぁ、なんて思ってみたりもします。

ところで最近結婚した友達がいまして、11月のはじめに八ヶ岳で籍入れて家族と食事して式は挙げないというカップルだったのですが、「それで済まさせてたまるか」と、日曜日に忘年会を名目に誘い出し、サプライズパーティをしてみました。当初の予定では「おめでとう」と言ってみんなからプレゼントを贈ればいいかな、なんて思っていたのですが、いろいろ話しているうちに「2人の衣装は?」「ブーケはどうする?」「指輪はどうする?」「会場の飾り付けは?」などと気がつけば宣誓書まで作成。お店の3階を借り切ってさながら結婚式?というところまでエスカレートしてしまいました。
いろいろアクシデントもありつつ段取りも悪くなってしまったけど、結局本人たちに気づかれずに決行できてまずまずの成功といったところで良かったです。

一段落して「さてここからは忘年会です」と声をかけた途端、準備した全員が「やっと終わったね」と気が抜けてしまったのは笑えました。

「The MARMITE Cookbook」-Paul Hartley-

ポートベローのマーケット中程にあるBook for Cookという本屋さんで購入。ここは奥がカフェになっているのでちょっとお茶したかったのだけれどあいにく満席でした。名前のとおり料理に関する本の専門店でほかにもコーヒーについてのミニブックやクッキーの本などひかれる本多数。でも基本的に自分で料理しないし、英語のレシピは読めないしね。

MARMITEはイギリスでは一般的らしい黒くてトロッとした調味料。パンに直接塗ったりスープにいれて隠し味にしたりするらしいです。本を買ったついでにスーパーで買ってこようと思っていたのですが、どこにでもある分ホームプレイドの瓶詰めやはちみつを見つけて騒いでいるうちに失念してました。またどうみてもまずそうなんですけどね。でもビンはかわいい。

料理方法のほかにも昔のポスターの写真や口がチャックになっているキャラクターの写真などが掲載されていて、なにげにそういったものばかり気になってみたりして、甘々なラブストーリーのワンシーンのような男女が写っているCMの画面らしいなんかどういうことなのか!?見てみたいです。

「古本屋おやじ」-中山信如-/「古本夜話」-出久根達郎-
「古本街を歩く」-紀田順一郎-/「古本屋40年」-青木正美-

旅行に行くときはたいていひとりの作家の本をいくつか集めてゆっくり読むことにしているのだけれど、今回のロンドン旅行は決まってから出発までの期間が短かったので、とりあえず本屋で見かけた古本(屋)に関する本をいくつかそろえて持っていきました。
とはいうものの今回は移動もなかったしあんまり本を読んでる暇なんかなかった、という感じかな。帰りの飛行機はほとんど寝てたしなー。自分でもびっくりするね。約13時間、95%寝てました。おかげで足はむくんで靴に入らないし、腰と頭が痛くてしょうがなかったです。

さてこの4冊はそれぞれ違う立場から古本(屋)について語っているせいで続けて読んでも全然飽きません。むしろ続けて読んだほうが興味深く読めるかもしれません。そんなわけでこれに続けてもう少しこの手の本を読んでみようかな、と思ってる今日この頃。
古本について書きたがるひとは古本についての本を読むのが好きらしく、文章中にどんどんそういった種類の書名が出てくるのです。

「男性自身 卑怯者の弁」-山口瞳-

そんな柳原良平の本を眺めながら会社との行き帰りは山口瞳の本を読んでいたりする。
この「卑怯者の弁」は「国家というものを煮詰めれば軍事力ということになる」という清水幾太郎の論文に対して20歳以降の人生は考えられなかったという“戦中派”として、その成立がどうであれ戦争の放棄をいう憲法の規定を守るべき、といった主張をしている。
そんなエッセイと読みつつ家に帰ってくると自衛隊をイラクに派遣するというニュースが放送されていて、この状況を見て山口瞳はどう思うのだろうか、なんてことを思う。

それにしても小泉首相の会見は悲壮感が漂っていて、この人はアメリカに首根っこをしっかりと捕まれてしまっているんでだろうな。ほかの国会議員に「自衛隊を派遣しないとどうにもならないんだ。殺されるんだ!」と土下座している小泉首相の姿を想像してみたりする。まぁただの想像ですけど。殺されなくてもスキャンダルを取りざたされて政治生命をたたれる位はあるのかな。ほんと適当ですまぬ。

そんな妄想はおいといて明日からロンドン旅行。楽しみだなぁー。今年は6月に北欧にも行ったし一年に二回も海外旅行に行くなんて!結婚するまで旅行なんて興味もなくて、それでいて「地球の歩き方」のホームページなんて担当してしまい、大変だったのを思い出します。ミオ犬も結婚前から旅行好きというわけでもなかったような気がするのだが・・・・。う~ん。不思議だ。

「柳原良平の装丁」-柳原良平-

山口瞳の本の装丁のほとんどを柳原良平が手がけていて、その多くは山口瞳の絵が描かれているいるせいか、山口瞳の本を読んでいると文章を書いているのは表紙に描かれている男の人というイメージになってしまい、しいてはその絵を描いている柳原良平が文章を書いている、という錯覚におちってしまってます。
それでふと思い出したエピソードが柳原良平のことと勘違いしたり、ユトレヒトの装丁展にいって三島由紀夫の本が置いてあったりすると、「あれ?三島由紀夫のこと良く書いてなかったはず」なんて思ってしまいます。

ところで本の装丁というかカバーが注目されているのかこのところこういったブックカバーを集めた本がよく出ていますね。私はレコードをジャケット買いすることはあっても、本のカバーが直接の購入理由になったことはいままでなくて、基本的に「本は読むもの」と思っているのだけれど、こういうブックカバーを集めた本は大好きです。レコードジャケットもそうだけれどただ絵を並べたものよりも商品の一部としてイラストやデザインがクローズアップされているものが見ていて飽きないような気がするのは気のせいかな。

「ことばの食卓」-武田百合子-

今でもそうなのだけれど私は子供の頃から鼻が悪かったので、どうしても口で息をしてしまい、よく親とかに「口をあけてる!」と注意されてしまいます。あなたもそのたびに鼻から管をいれられて、その管をとおして耳から空気が出るなんてことをされてごらんよ!思うのです。

そんなわけで寝ているときも口で息をしているせいか、朝起きると口の中がカサカサになっています。もうぜんぜん唾なんてでなんです。そんなときに6枚切りの食パンとバター、キャベツの千切りとゆで卵なんていう朝食がテーブルの上に置いてあったりすると、もう朝から憂鬱な気分。
そもそもそれほどよく食べる子供ではなかったけれど、口がパサパサして食パンなんて食べられません。牛乳で流そうとしてもそう流し込めるわけでもなく、いつまでももぐもぐしてしまい、親からは「全部食べないと学校に行かせないから」なんて言われる始末。うちのばあい「学校にいかない」=「一日中家事をやらされる」なのでさっさと学校に逃げたい一心で朝食を詰め込んでました。

そう考えると昼は昼で全部給食を食べられなくて昼休みまで食べさせられることがよくあったし、なんか食事に関していい思い出ってあまりないかも。そのせいで背も低かったしね。小学校の6年間、ずっと一番前でした。前にならえで手を前にあげたことないし、よく同級生の弟にまちがえられました。

なんてことをこの本を読みながら思い出しました。

「花森安治の編集室」-唐澤平吉-

週末に雨が降るといやですね。でも私の場合、雨が降ろうが雪が降ろうが、用事がなくてもたとえ喫茶店で珈琲だけ飲んで帰って来るだけだったとしても、とりあえず出かけてしまいます。普段それほど体を動かしているわけでもないけれど、なんだかずっと家にいると体が落ち着かないんですよ。

土曜日は一日中一歩も外に出ませんでした。、多分今年初めてじゃないかな。最近風邪もひいてないし。それは朝起きたら11時過ぎていたということと、無印でかったテレビをのせるための棚が届いたため部屋の片づけをしていたせいで、一段落したときは夕方の5時。「今日はいいか」という感じ。久しぶりに教育テレビ「にゃんチュウ」を見ました。伊東かずえの「お姉さん」はいまだに違和感ありますが、「にゃんチュウ」はおもしろい!

さて無印で買った棚はパイン材のもので実は3つ目。うちの家具は無印ばっかです。でも絵本やレコードも収まったし、なんといってもスノードームを置く場所ができて嬉しい。年末はテトリスのようにつめこんでいる押入の中の整理をしなくては。