「ロッパ日記代わり 手当り次第」-古川緑波-

-■「週刊娯楽よみうり」に1958年から1959年にかけて連載したコラムをまとめた本。食べ物や映画や舞台、読んだ本‥‥などについて、日記代わりのようにつづられている。ほめたりときに毒舌をはきつつ短めの文章でテンポよく読めます。
ロッパの食べものについての文章を読んでいると、以前、会社の本部長だった人が「量が質を凌駕する」ということを言っていたのを思い出す。食べる量が普通の人とぜんぜん違う感じなんですよね。おいしいものもまずいものもとにかくたくさん食べて、まずいものはまずいといい、おいしいものはおいしいという、まずいものも食べなくちゃおいしいものはわからないというスタンスがストレートでいい。音楽を聴くにしても本を読むにしても映画を観るにしても、いいものだけに接していることはできないし、体を動かすにしても効率の良いことばかりしていくのは不可能であって、とにかく量をこなすということが大事なんだろうなと思う。って、つい音楽とか本とか趣味の話になってしまい、仕事にまったく活かそうとしていないところがなんですけどね。

■今年の夏は、子どもたちの帰省が短かったこともあり、いろんな所に行った。7月の初めにイイトコ宵の市があり、府中競馬場の花火大会、3週連続のセプチマ、そして8月に入ってからも江戸東京たてもの園の夕涼みから始まり、水木しげるの妖怪展、スカイツリー、NHKのスタジオパーク、勝浦、国立博物館、バーベキュー‥‥など、まぁ基本的に近場ですけど。でもね、なんとなく今年の夏は「夏~」って感じがしなかったなぁと思う。冷夏ってわけでも天気が悪かったわけでもないしなんでだろう?単に歳を取ったせいなのだろうか?そんなわけでなんだかしっくりとこないままこれまた行事やイベントの多い秋に突入です。

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