「屋根裏プラハ」-田中長徳-

-■何年か前に写真家が書いた本を読もうと思っていた時にリストアップしていた本なのですが、田中長徳さんのことは写真家というよりもライカのコレクターということくらいしか知らない。写真についてもこの本に掲載されているもの以外できちんと見たこともないです。もしかしたら広告の写真とかで知らないうちに見ているのかもしれませんが。
この本は、1970年代から東京とプラハを行き来している著者が、2000年代の出来事から1968年のプラハの春~1989年のビロード革命という2つの節目を軸に、はじめてプラハに行ったときからの出来事を回顧したも。プラハの街を写真撮影する様子やプラハと東京で行われた個展の準備から開催した時の話、プラハでの友人たちとの交流を中心にしつつ、プラハ出身の写真家ヨゼフ・スデクについてといったことがつづられている。どのエピソードもその裏にプラハの春、ビロード革命が潜んでいたり、著者自身の年齢も含めてそこはかとなく暗い影を落としていたりして、そこがなんとなくですがプラハの街のイメージを重なってこのエッセイの魅力にもなっていると思う。
しかしこう言っちゃなんですが、この本自体はおもしろかったけど、まぁ田中長徳の写真集を買おうとかは思わないかも。ヨゼフ・スデクの写真集は欲しいけどね(amazonを見たらマーケットプレイスで3万くらいだった‥‥むむ)。

■土曜日はイイトコ宵の市でした。ポータブルプレーヤーのセッティングできれいに音が出ないなどちょこちょことトラブルもありましたが、5時にスタートしてからはのんびりとレコードを回しつつビールも飲めてわたし的にはかなり楽しいイベントでした。もうレコードかけるのとビール飲むので古本屋のことなんて半分忘れてました。ときおりかけてるレコードの写真を撮る人がいたり、体を揺らしてる人がいたりしたので、来てくれた人も楽しんでくれてたらいいなと思う。そしてテンチョには聞いてないけど、ビールの売上げが伸びてくれていたらうれしい。
わたしは普段クラブではかけられないジャズ系のものから60年代ポップス、夏っぽい歌謡曲、そして最近よく買っているレゲエをバラバラとかけてみました。もう少しジャンルを絞ったほうがよかったかなとも思うけど、どんな音楽で喜んでもらえるかまったく分からなかったので仕方ない。しかもけっこう曲の途中でカットアウト、インしちゃったので、想定していたよりもかなりの枚数をかけました。
そのあとは、一緒にDJとしたマチャさんやレコード屋のハイフェデリティさん、幼稚園のお父さん友だちと、1階の居酒屋で12時過ぎまで飲んでました。帰りはふらふらでしたが、飲んだ後、自転車で帰れるのは楽だなー

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■武蔵小金井でどこかお店を借りてイベントをやったりするのは、ちょっと難しいかな、と思ってて、そもそもそんなお店もないんですが、今回、イイトコ市でBGM係をやってみて、こういう風にポータブルプレーヤーで出張する感じでBGM係をするのも、いつものイベントの雰囲気と変わっておもしろいなと思いましたね。ということで、小金井近辺でイベントをやっている方、もしよろしければ声をかけていただければと。よろしくお願いしますー!