「日本のポータブル・レコード・プレイヤーCATALOG」-田口史人-

-■1960~70年代を中心に製作されたポータブル・レコード・プレイヤーを111台紹介した本。それぞれの機種の色もきれいなのでカラー写真でこれだけのプレーヤーが並ぶと壮観です。単にレコードを聴くだけでなく、ラジオ、カセットからエコー、リズム・ボックス、鍵盤といった機能が追加されているものがったり、フォルムもそれぞれ個性的で眺めているだけで楽しい。80年代中ごろくらいまでってポータブルプレーヤーに限らず、テレビやラジオ、家電もこういうある意味この過剰な感じのデザイン、多様なデザインが多かった気がしますね。今だったらより売れるほうに一斉にデザインが流れていくと思うんですよね。逆にこういうデザインがあふれていたからこそ、無印良品のシンプルなデザインが新鮮だったんだろうなぁどと思いつつ、コロンビアのポータブルプレーヤーでレコード聴きながら眺めてます。
ちなみに著者の田口史人さんは高円寺にある円盤の店主。「レコードと暮らし」とか最近著書がよく出ている気がするけど、気のせいかな?

■わたしが一番最初にレコードを聴いたのは、この本にも出ているテントウムシプレーヤーというやつでした。今はもうないけれど、4曲入りの童謡のレコードやウルトラマンなどの子ども番組の主題歌とか当時流行っていた「泳げたいやきくん」とか10数枚くらいのレコードをこれで聴いてました。特に親も音楽が好きというわけでもなく、レコードを買っていたりするわけでもなかったので、ポータブルプレーヤーくらいでちょうどよかったのだと思う。

■そのあと、一人暮らしを始めた時には、調布の骨董市で見つけたプレーヤーでレコードを聴いてましたね。真空管の入ったやつで、スイッチを入れてもすぐに音が大きくならず、時間がたってくるとだんだん音が大きくなるという感じでした。SPレコードも聴けたんですが、聴いたことはなかったな。7、8年使って最後には音が出なくなってしまったので、捨ててしまったけれど、今考えるともったいなかった。ちょうど当時使っていたパタパタ時計が壊れて、古道具屋に修理に出したんだけど、結局直らなかったということがあったんで、直すのが面倒になってしまったんですよね。

■で、今と言えば、逆にそのときに買ったレコードプレーヤーが壊れてしまっているので、コロンビアのポートブルプレーヤーでレコードを聴いていることが多い。床に座り込んでビールとか飲みながらレコードを聴けるので楽なんですよね。まぁ特に音にこだわってないってのも大きいですが‥‥

-■そして、そんなポータブルプレーヤーを2台使った簡単なDJ(というかBGM係)を、7月9日にシャトー2Fで行われるイイトコ宵の市でやります。イイトコ市は、いつもは日曜の昼間に行われている市で、食べものや飲みものを初め、洋服やアクセサリー、雑貨などのお店がシャトー2Fの店内を彩ります。(といってもわたしはかなり昔に一回行っただけですが‥‥)今回は土曜の5時から9時という夕方から夜の時間に行われるということで「イイトコ宵の市」。一応、「夏」をテーマにジャンル関係なくかけようと思っていますが、その場の雰囲気も分からないし、ほかの人がどんな曲をかけるのかもわからないのでどうなるかは分かりません。まぁ夏の初めの夕暮れにお酒が進むような感じにしたいですね。

■それからイイトコ宵の市では、カヌー犬ブックスとしても少しだけ本を持って行きます。絵本と料理関連の本、そのほかのジャンルの本を1/3ずつくらいで、全部で段ボール2箱くらい持って行こうかなと思っていますので、こちらのほうもよろしくお願いしますー

 【イイトコ宵の市】
  日時:7月9日(土)17:00-21:00
  会場:シャトー2Fカフェ 小金井市本町6-5-3シャトー小金井2F
  会場HP:http://www.chateau2fcafe.com/
  日曜市FB:http://www.facebook.com/iitocoichi