■1945年の東京。空襲のさなか、主人公の少年は、隣人の先生18年後の今日、ここに来てほしいという奇妙な頼まれごとをされる。隣人の先生はそのまま息絶えてしまい、どういう意味か分からないまま、18年後の約束の日、約束の場所に行ってみると、そこには先生が密かに開発したと思われるタイムマシンが現れる‥‥
戦後の世界から戦前にタイムトラベルする話。日本のタイムトラベルもののSFとしては基本中の基本なのかな?日本のSFを読むのは読むの中学生くらい以来なので、よくわからない。ただタイムトラベルした先の戦前の東京(特に銀座)の街並みの描写が細かくて(何屋の隣は何屋でとか、何のビルが建設中とか、また年代の記述も詳しい)、また、タイムトラベルの醍醐味である過去に戻ったことによる未来ののつじつま合わせも絶妙で引き込まれてしまいました。
■著者の広瀬正は、1950年代にはジャズバンドのサックス奏者だったそうで、その後、クラシックカーの製作を行いながら、タイムトラベルものの作品を中心に発表した作家とのこと。1972年に心臓発作で47歳で急逝してしまったので作品自体はそれほど多くないし、これを機に日本のSFを読んでみようかな、とか無責任に言ってみる。いやいやその前に広瀬正とスカイトーンズの音を聴いてみたい(YouTubeにはないみたいだ)。
■8月の最後の日は、前日までいろいろ動いて疲れたので近場の小金井公園へ。帰り際に入口にある手作りの顔出しパネル(正式名称不明)が先月とは変わっていることに気づき、とりあえず記念撮影。小さいころから顔出しパネルがあるたびに子どもたちに顔を入れさせて写真を撮っているだけあって、最近はわたしよりも早く見つけてノリノリで顔を出す。いつか嫌がる日が来るんだろうなぁと思うけれど、それまでは楽しみたい。小金井公園のものは頻繁に変わるらしいので要チェックだ。
そもそも大人になって顔出しパネルを気にするようになったのは、大滝詠一のせい。1990年代後半、Ami-go Gara-geが頻繁に更新されていたころに、大滝詠一が全国の(というと大げさか!?)顔出しパネルに顔を出しているコーナーがあったのです。あの頃の大滝詠一はものすごい勢いでサイトを更新していていつも楽しみにしてた。で、気がついたらコンテンツが全部消えてしまって、更新も止まってしまって、ダウンロードとかしておけばよかったと後悔したものです。あー「いつまでもあると思うなナイアガラ」
2012年3月の「アメリカンポップス伝」の裏話が最終更新のままになっていて哀しい。まだ亡くなってから半年ちょっとしかたってないけど、ときどきね、「あーもうほんとに大滝詠一の新しい音楽もラジオ番組も聴くことができないなんだ」って思います。
■小金井公園に行ったついでエデュコさんに寄って、FBに上がっていたフレッドくんグッズをチェック。実際にクッキーを作ることができるよう、顔の部分がボールになっていて、頭は粉を振り掛けるように穴が開いていて、足のところにはクッキーの方、手には生地をのばす綿棒を持っているというもの。本来はもう片方の手に何かを持っていたらしいです。最近、キャラクターもののグッズを買ってなかったこともあり、めずらしく即買いしてしまいました。ソルト&ペパーや小麦粉入れと並べるとかなり大きいです。
しかしそんなグッズも家に帰って荷物と子どもたちを置いてから、一回外に行って自転車を自転車置き場置いて戻ってきたら、フレッドくんの頭の部分ににブロックを入れて「ガガガ~」とか言いながら「何味のスムージーがいいですかぁ?クッキーもありますよぉ~」などと子どもたちの遊び道具になってて驚愕。すぐさま取り上げました。君たちに買ったんじゃない!