◆メキシコマーケット@松庵文庫
以前、森茉莉や萩原葉子、矢田津世子、広津桃子、芝木好子など女性の作家の本をまとめて読んでみようと思って、おもしろそうな人をピックアップしていた時に知った人(例によってその時にピックアップした本のほとんどは読んでないままというね‥‥)。
実はこの本を買ったのはその頃なんですが、いざ読んでみようとなると、帯に書いてある「誰もがかつて17歳でした。そして、誰もが17歳の心を持ち続けることができます。たとえあなたの暦の上の年齢がいくつだとしても‥‥。夏の始まりの朝のようにみずみずしい17歳のエキスがたっぷり詰まった、ときめきの小筐。」という言葉に40歳を超えた男が読んでいいものだろうかと不安になってしまい躊躇してしまいなかなか読み始められなかった次第。
実際には、67歳で老人ホームの生活を始めた後、70歳を過ぎてから書かれたもので、老人ホームでの暮らしの素晴らしさや楽しさなどがつづられています。時代のせいもあり、ホームでの生活については読んでいてちょっと違和感を感じてしまうところもあります。でも純粋で明るい文章を読んでいると、たぶんこの人は、確固とした自分の世界がありどこで暮らすようになったとしても楽しめるじゃないかと思いますね。そういう意味では森茉莉と似ていて、この本を森茉莉好きな早川茉莉が編集を担当しているのもうなずけます。とはいうものの、女の人は歳をとってもいろいろたいへんだなぁという気はしますが。さすがに少女小説を読んでみようとは思わないけれど、もう少し若い頃の随筆を読んでみたいですね。
週末は西荻の松庵文庫でやっていたメキシコマーケットに行ってきました。古い日本家屋を改装したカフェでなぜメキシコ?と思ってしまいましたが、日本家屋の落ち着いた中にカラフルなメキシコの雑貨が並んでいるのはなかなかいい感じでした。
わたしは特に買い物はしなかったのですが、骸骨をモチーフにした雑貨を子どもたちと見たり、ランチのタコライスを食べたり、縁側に座ってメキシコの黒ビールを飲んだりしていました。
小さい子から順に張りぼてを叩いて行ったのですが、力もなくただ棒を降ってるだけの子から、だんだん力強く叩くようになっていって、周りの大人たちもそれに合わせて盛り上がっていくといった感じでした。張りぼてを頑丈に作ったせいで結局は子供たちでは割れず、最後は大人が登場し割るというオチもなかなかいい。
割れて飛び散ったお菓子をみんなで拾う様子も小さなお祭りぽくてよかったし、幼稚園とかでやればいいのになぁ。
ちなみにメキシコマーケットは今週末11月3日までやってます。お近くの方連休に行ってみてはいかがでしょうか。
帰りはそれいゆでお茶。昔は西荻に行くたびに寄っていたものだけれど、子どもが生まれてからは初めてです。5年ぶりくらいかな?いや、子どもたちと一緒にそれいゆに来れるようになるなんて考えてもいませんでした。大きなサイズのケーキやスコーンもそのままで、漣くんと分けて食べるにはちょうどいいサイズでうれしい。それほど混んでなかったので、お店の真ん中にある水出しコーヒーの器具を漣くんと眺めたりしてあの頃とは違う意味でなんだか落ち着きました。
まぁとは言っても西荻は子どもが楽しめるところがあんまりないのでそうそう行けそうにない街には変わりないんですけどね。(西荻の楽しさが分かるのって何歳くらいなんでしょうね?)