◆リッツパーティー@セプチマ
永井龍男は長編になると、短編にある緊張感のある引き締まった感じがなくなってしまって、残念な感じになってしまうのはなぜだろう。「皿皿皿と皿」は短い章をつなぐ形で成功していたので、この形でもう何冊か作品を書いて欲しかったと思う(もしかしたらあるのかもしれないが)。
わたしは小説に対して、別につじつまが合ってないとか、軸となるテーマがないとか、そういうことにはまったくこだわってないんですが、それでもちょっとどうかなって思うくらい。わたしの読み飛ばしてしまっただけなのかもしれませんが、そもそもタイトルがなんで「四角い卵」なのかもわかりませんでした。とはいうものの、まだまだ読んでいない長編が何冊もあるので、どこかで見つけたらまた読みますけどね。
でも年表を見るとこういった長編は、戦後、永井龍男が文藝春秋で仕事ができなくなって、作家として活動し始めた頃に多く発表されていて、その後だんだんと短編が主になっていくという感じなので、もしかしたらこの辺の作品は習作ぽいのかなんて気もします。もしくは生活のために量産しなくてはいけなくて、あまり熟考できてないままの作品とか。実際、戦後1949年に「ああ、この一球」を出した後、1950年代に22冊も本を出してるんですが、1960年代になると12冊、1970年代には13冊とかなり減ってます。単に年齢的なことなのかもしれませんが‥‥
そういう意味も含めてこの時期の作品を、永井龍男自身がどうとらえていたのかちょっと気になります。全集とかにもちゃんと収録されてるのでしょうか?
週末はセプチマでやっていたリッツパーティにいってきました。名前のとおりいろいろなものをのせてリッツを食べながら、ライブを楽しむというセプチマらしいイベント。ディップも定番のチーズ系からカレー風味なもの、アイスなど全部食べきれないくらいたくさん種類があっていちいち迷ってしまいました。うちはさくらんぼを持って行ったのですが、けっきょく漣くんと暁くんがパクパク食べてたという感じでした。
ギター2本と二人のーヴォーカルというシンプルだけどメロディとハーモニーが心地よい、なんていうのかな、すごく気分が高揚するとかじゃなくて、歩いてるうちに地面から10cm浮き上がるような気分になるようなウキウキ加減がよかったです。セプチマという会場自体の響き加減も二人の奏でる音楽にあっていたような気がしました。一番最初のライブというとこもあり、子供たちもリッツ片手に最前列で聴いてたので、ゆっくり聴けてよかったです。
でも、その後は中に入ってリッツを食べたと思ったらすぐに外に出て駆け回ったりして、それを追いかけるのに精一杯で、ライブどころではなかったのがちょっと残念。特にフムフムさんがライブで使用したシャボン玉マシーンを庭に出してくれてからは、それに夢中で、シャボン玉液がなくなるまで遊び倒してました。
あと、かなり山本聖さんに二人が絡んでて、勝手に名付けたパンチを浴びせたり、一方的にウルトラマンの話を話したりたくさん遊んでもらってしまいました。みなさん、ありがとうございました!山本聖さんは福生でいろいろイベントを行っているみたいなので機会があれば行きたいです。
このあともセプチマではFilFilaが出る「逆まわりの音楽」やQuinka with a Yawnが出る「すなななフェス」など気になるイベントがあるので(しかもその時期、ミオ犬たちが長崎に帰省するので一人なのだ!)、うまく都合をつけて遊びに行きたいと思ってます。
→ギャラリーセプチマのサイトはこちら