◆今年ははらっぱ祭に2日とも行ってしまいました
本のタイトルを見て単純に食べものエッセイかと思って購入してしまった本。三人連れで洋食屋に入りまずはビールそして揚げものばかりの食事、そしてコーヒーを飲んだ後、近くの古本屋に行くという内容でタイトルにもなっている「洋食屋から歩いて5分で古本屋」をはじめ、「トゥナ・サンドイッチにコーヒー、そしてエルヴィスの歌」「彼女と別れて銭湯のあと餃子」「栗きんとんと蒲鉾のあいだ」「かき氷は食べましたか」など、食べものについて書かれたものが多く収録されていて、一応、食べものがテーマになっているようです。ただほかの作家の食べもの随筆のように、食べものに対する直接的な言及で終わるものは少なく、統一された感じではないかな。そんな感じも片岡義男っぽいといえるのかも。なぜか妙齢の女性と喫茶店で打ち合わせをしたり議論(?)したりするシーンが何度も描かれていたりしてその様子がちょっとおかしい。
これを読んだほとんどの人の心に残るだろうと思われるのは、「コーヒーに向かってまっ逆さま」。昼くらいに新宿に行ったら偶然田中小実昌に会い、そこから用事があるという船橋の劇場に一緒に行きストリップショーをの舞台裏から見た後、船橋の寿司屋で一杯。夜になってまた新宿に戻ってきて、一晩中、歌舞伎町やゴールデン街の飲み屋をはしごして、始発の電車で家に帰るまでが描かれています。次から次へを場所や酒場をはしごしていくコミマサさんのテンポと、コミマサさんと片岡義男のユーモアたっぷりのやり取りがよくてこれを読むだけでもこの本を買ってよかったと思えるほどです(なんていうとちょっとおおげさか?)。
11月10日、11日ははらっぱ祭。今年は、去年も一緒に行った友だちをはじめ、はけのおいしい朝市に参加している人や、漣くんが来年から行く幼稚園で面接の時などに会ったという人などたくさんの人たちと会場で会って話したりして、子どもがいるといろいろ近所のサークルも広がっていくものだなぁと実感しました。これから子どもたちが幼稚園、小学校と成長していくとまた広がっていくんでしょうね。あーいい意味でも悪い意味でもね‥‥今はけっこういい広がり方をしてるような気がしてます。
それからこれまではいろんなバンドの演奏をBGMにしながら、ごはんを食べたりビールを飲んだりおやつを食べたりしつつ、友だちと話して、ちょっとくじら山に登って遊ぶ、くらいだったのですが、漣くんもちょっと大きくなってきて、子どもためのイベントにちょっと参加したり、原っぱで遊ぶにしてもただ走り回るだけじゃなくなってきて、よりはらっぱ祭を楽しめるようになってきたのかな、なんて思ってます。
この流れで漣くんや暁くんがヒッピーみたいになったりして‥‥
残念だったのは楽しみにしていた東小金井のインド富士の出店が今年はなかったことかな。子連れでお店に行けないので、はらっぱ祭でインド富士のカレーを食べるのをいつもたのしみにしてたんですけどね~。