「すれちがい夫婦」-獅子文六-

◆病み上がりにカフェスローへ
結婚してみたもののさまざまな理由で生活のパターンがずれてしまい、一緒に過ごす時間がほとんど取れなくなってしまった夫婦を何組が紹介する「すれちがい夫婦」や、父親が子どもが自分にそっくりな性質を持っていることに気がついた瞬間を描いた「因果応報」、学生時代に吉原に通っていた学生が学校の卒業を機に、吉原通いも卒業し結婚することになるが、そのナジミだったおいらんがその家庭に女中として働くことになるという「おいらん女中」など、夫婦や家族をテーマにした作品を収録した作品集。

獅子文六には、いろいろな夫婦の形をレポートする形で、自身の夫婦論や雑誌の読者から寄せられたちょっと変わった夫婦の姿を描いた「夫婦百景」という作品もあり、戦後の夫婦の多様化にかなり興味を抱いていたようです。ただこの本は、「夫婦百景」ほど強く日本の夫婦について調べ、描いてみようという主旨ではなさそう。どちらかというと短編集を組むにあたって作品をピックアップしてみたら、夫婦や家庭を題材にしたものがいくつかあったのでそれをまとめてみた、という感じでしょうか。まあ、あくまでもわたしの印象なので、実際はどうかわかりませんが。

-木曜の夜から熱を出しまして、金曜、土曜と一日中寝込んでいたのですが、日曜になってようやく治ってきた感じだったので、気分転換も兼ねて国分寺に出てカフェスローに行ってきました。ちょうどカフェスローではゆっくり市が開催されていて、中庭(?)もにぎやか、お店のほうも満席に近い感じでした。ここはお店自体も広いし、机と机の間がゆったりしているので、満席に近くてもそれほど人がいる感じがしなくて、普通にベビーカーをお店に入れられるので家族で行くにはちょうどいいです。意外と漣くんも玄米のおにぎりやチリビーンズをのせたパンなどぱくぱく食べますしね。
でも、できれば次回は空いているときに行って、奥の野川が眺められる(のかな?)席に座りたいです。

ゆっくり市のほうは、毎月第1日曜にやっていて無農薬野菜やフェアトレードのスパイス、紅茶、国産の蜂蜜、天然繊維を草木染めしたもの、石鹸‥‥などが売られていて、ちょっとしたライブなども行われたりしていました。ニチニチ日曜市でもおなじみの古本泡山さんも出店していて、なんとなくあいさつを交わしたりして‥‥。

屋外にこのくらいのスペースがあって、そこにいくつものお店が集まるとまさに“市”という雰囲気になりますね。このくらいの規模で、ある程度テーマが決まってるけど売ってるもの種類は違うというお店が集まる市が、いろいろなところで定期的に開かれたら楽しいかも。などと思いながらゆっくりごはんを食べていたら、風邪がぶり返してきたのか頭痛がひどくなってしまい、そそくさと家へ帰ることに‥‥。あぁ今週末はせっかくの梅雨の中休みだったのに無駄に過ごしてしまいました。また来週も晴れることを願ってますっ!