「一色一生」-志村ふくみ-

◆はけのおいしい朝市に出店。皆さまありがとうございました。
志村ふくみはさまざまな植物の花、実、葉、幹、根などから染液を作り糸を染める草木染めによる作品を独自の分野で開拓した染織家で、これは1982年に出版された随筆集。前半では、自ら藍建てをし糸を藍色に染め、それを織りあげるという日々の染織の暮らしの中を通じて、著者の藍染に対する思いや工芸に対する姿勢、そして雑感などを、後半は小さい頃に養女に出された離れて育った実の母親との関係を中心に家族とのかかわりについてつづっています。

全体的に、染め・織に対するストイックな情熱がかなり前面に出ていてなんだか圧倒されてしまう反面、染織の道を究めるために、ある意味、奔放な生き方をしているなぁ、とも思ってしまいましたね。まぁ、染織というと職人的なイメージがあるけれど、芸術家としてとらえると、なんとなく納得できる気がしますが。

あと、個人的に藍染というとちょっとだけ心の奥がざわっとしてしまったりしてね。すっかり忘れてたけど。ふふふ。

日曜は、はけのおいしい朝市に出店させていただきました。気温は少し低めでしたが、晴れて散歩日和になり、たくさんの人に来ていただき、いろいろな話をしたり、子どもたちと遊んだり、と楽しい一日を過ごさせていただきました。来ていただいた皆さま、また誘っていただいたはけのおいしい朝市の関係者の皆さま、ありがとうございました。

カヌー犬ブックスは、第2会場となる中村文具店のガレージで、中村文具店、やまさき薫さんとともに10時からスタート。

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ガレージにおいてあったテーブルやトランク、ボックスなどをお借りしてお店をセッティング。中村文具店に置いてあるものがすてきなものばかりなんで、それだけで遠くからだといい感じの古本屋に見えてしまいます。本の方は、料理のエッセイやレシピ・暮らしに関するエッセイの本を中心にしつつ、文房具についての本や子どもと一緒に料理をしたり遊んだりするための本を多めに持っていきました。

おとなりはやまさき薫さん。すてきなイラストのレターセットや絵はがき、画集、そしてお散歩バッグ。

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第1会場でのはけ市終了後は、スプーンフルさんや季節のおやつミズタマさんが、第2会場に降りてきてくれたので、お菓子を食べたりやコーヒーやハーブティーなどを飲むこともできるようになりました。
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つねに人がいてまわりで子どもたちが遊びまわっているという状態でしたが、騒がしい感じもせずのんびりした雰囲気だったのは中村文具店のお店の雰囲気とはけのおいしい朝市に参加しているみなさんの人柄でしょうか。
しかしうちの子も含めてほんとうに子どもたちがたくさん来て一時期は、大人よりも子どもの人数のほうが多いくらいでした。

来月のはけのおいしい朝市は5月6日(日)、ゴールデンウイーク最終日なのでわたしもお客さんとして遊びに行かせていただきます~

あ、そういえば、やまさきさんとスプーンフルさんが、櫻の木を削ったものがたくさんあるので、まとめておいていつか草木染めをやりましょう、みたいなことを言っていたのを聞いて、ちょうどこの本を読んでいたので、自分の中での偶然にちょっとびっくり。いや、わりと軽い感じで「やりましょう」と言っていたやまさきさんにびっくり、でした。