「文士と骨董―やきもの随筆」-森孝一-

◆漣くんはすっかりお兄ちゃん気取り?
志賀直哉、藤枝静男、青柳瑞穂、岡部伊都子、小林秀雄、青山二郎、白洲正子、井伏鱒二といった文士による骨董、とくにやきものついての随筆を集めたアンソロジィ。

たいていの人が陶磁器は李朝のものを最高のものとしている半面、李朝を評価した柳宗悦の民藝運動については軽く批判しているというところがおもしろい。しかしそんな人でも、李朝の陶器について、柳宗悦が主張していた無作為なところをほめていたりして、柳宗悦の影響の大きさがうかがえます。

それから中国の陶器についての言及がまったくと言っていいほどないのも不思議。まぁ柳宗悦や青山二郎の本でも言及されることはほとんどないですけどね。やきものの評価としてはそういうものなのだろうか。なんとなくその頃の文士って中国に憧れをもってる人が多いので、その辺も含めて中国の陶器についてなにか語る人がいてもいいんじゃないかと思うんですけど、どうなのかな。単に編者の嗜好の問題なのかもしれませんが‥‥。

9月の終わりに二人目の子どもが生まれました。今回はミオ犬が実家の長崎に帰っての出産だったので、9月の後半から東京と長崎を行ったり来たり慌ただしかったです。まぁその前の7月後半からの2か月間はのんびりと独り暮らしをしていたので、そのしわ寄せ、とも言えますが。
ミオ犬と子どもたちが東京に帰って来るのはもうちょっと先になりますが、男の子二人兄弟になったのでこれからさらに騒がしくなりそう。

しかし生まれた子が漣くんそっくりなんですよ。生まれた時から髪がフサフサだったり、目や鼻、口など顔のパーツはもちろん、動きもなんだか漣くんを見ているようでおもしろい。病室では漣くんもうれしいのか、横に並んで寝転んだり、頭をなでたり、泣き出すと胸をたたいたり、ミルクをあげたり、すっかりお兄ちゃん気取り。まぁどこかで赤ちゃんがえりをするんだろうなぁと思うけれど、これからもずっと仲良くしてほしいですね。

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