◆さよならシナトラの「セプテンバー・オブ・マイ・イヤー」とほかのレコードたち
最近は駅まで自転車で通勤するようになったので、また少し読書時間が短くなってしまいました。パスに乗ってるのは待つ時間も含めて行き帰りでまぁ30分弱くらいですが、それでも毎日となると大きい。本を読む時間だけではないけれど、もっと意識的時間を作っていかないとダメだなと思う。それは自分のための時間もそうだし、漣くんと何かをする時間もそう。残された時間は少ないというほどの歳ではないと思うけれど、気がつくと、「今は仕方ない」という気持ちで、いろいろなことがなし崩し的になってしまいそうだからね。
そんなことを思いながら、フランク・シナトラの「セプテンバーソング」を聴いてます。このシナトラの「セプテンバー・オブ・マイ・イヤー」は、高校生の時に「セプテンバーソング」が聴きたかったためだけに買ったレコード。石川町のタワーレコードで1000円くらいだったと思うけれど、特にシナトラが好きというわけではなかったし(当時からアステア~メルトーメ派)、そこまでしてなんで「セプテンバーソング」を聴きたかったのかは分かりません。知識も情報もない1980年代の高校生としては、「『セプテンバーソング』が収録されているジャズのレコード」を探すってだけでも、けっこう大変だったんですよ。
「5月から12月までの時間は長いけれど、9月の声を聞くと(人生の秋になると)残された日々は少なくなる。だから、貴重な日々をあなたと一緒に過ごしたいのだ」(セプテンバーソング)
しかしそんな歌詞の歌が入ったレコードを必死に探してる高校生ってねえ‥‥。
しかもいま知ったのですが、この「September of My Years」ってシナトラが50歳になったのを記念したバラード集だったのですね。そういや収録されてる曲も「IT GETS LONELY EARLY(淋しくなった)」だとか「LAST NIGHT WHEN WE WERE YOUNG(遥かなる青春)」、「IT WAS A VERY GOOD YEAR(楽しかったあの頃)」「ONCE UPON A T1ME」、そしてこの「セプテンバーソ
ング」と人生の秋を迎えるような歌ばかりですね。うあ、いや、何も知らないってすごいわ~。
あー、で、それから25年経って、まあ 「残された時間は少ないというほどの歳ではない」けれど、確実に夏は過ぎて9月に入っているな、とは思ったりするわけなんだな‥‥。
あれ、なんか暗くなってますね。なんでだ?別に夜中にひとりで飲んだりしてないよ。
ちなみにこのフランク・シナトラのレコードは今日ディスクユニオンに旅立っていかれました。さようなら。(50歳になるまでとっておくという選択もあったかな‥‥)