「こころの眼」-アンリ・カルティエ・ブレッソン-

◆写真絵本いろいろ
アンリ・カルティエ・ブレッソンによるエッセイ集。自身の写真に対する哲学、中国やヨーロッパなどこれまでに撮影した場所について、そしてジャコメッティやドアノー、キャパ、サラ・ムーンなど友人たちについて書いたものの三部で構成されています。
どの文章も簡潔だけれどするどい文章が印象的で、いくつか引用したいところだけど、それで伝わるかというとちょっと疑問なのでやめておきます。
ブレッソンの写真は、何度見ても飽きないし、見るたびに新しい発見や駕きがあるけれど、この本も同じ、いつでも手に取れるような場所に置いておいてときどき読み返したい。
さて、前は雑記で絵本なども取り上げていたけれど、子どもが生まれてから、基本“漣くんのため”という建て前なので、ここでは取り上げてません。でも堀内誠一とか柳原良平とか、子どものためという言いわけで自分の好きな本を買っているという感じですけどね。
最近は、写真絵本に凝っていて自分の本をアマゾンで買うついでに注文したり、古本屋さんで探したりしてます。漣くんに見せても“絵”より“写真”のほうがくいつきがいいのです。このジャンルは洋書の絵本でいい本がたくさんあるみたいなので、わたしとしてはちょっと探してみたい気もしてるのですが、そうすると目的が変わってしまうしなぁ~なんて思ったりして。

-■「ねむいねむいちいさなライオン」-マーガレット・ワイズブラウン&イーラ-
動物園にいる子どもライオンがお母さんライオンから離れて冒険に出るというお話。ライオンの表情はもちろん、冒険の途中で出会う犬や猫との写真などかわいい写真が満載。
写真を担当したイーラは、動物のポートレート専門のスタジオ設立するなどしたウィーン出身の女性動物写真家。この本のほかにも「85枚の猫」や「せかいをみにいったアヒル」、自身がストーリーも手がけた「二ひきのこぐま」といった絵本や動物の写真集を刊行しています。

-■「わたしのろばベンジャミン」-ハンス・リマー-
ある日、お父さんと海を散歩していた女の子スージーは一匹のロバと出会います。そのろばとスージーとが一緒に暮らす様子をつづった本。いつも仲のよいスージーとベンジャミンのかわいさはもちろん、地中海の風景や家の様子など、二人を取り囲む風景がとてもきれいです。

-■「イエペはぼうしがたいすき」-石亀泰郎-
1OOものぼうしを持っているという帽子好きのイエペは、ある日保育園にお気に入りの帽子をかぶらずに行ってしまいます、そのせいかなんだかいつもと違う‥‥
石亀泰郎がデンマークの公園で出会ったイエペという少年を撮影した本なのですが、これも家のインテリアとか、庭の様子がめちゃくちゃかわいくて、大人のわたしはそんな写真の隅っこばかりに目がいってしまいます。
続編に「イエペさんぼにいく」があるのですが、こちらはなぜか絶版で、手に入れるのがしいみたいです。

-■「ヌーヌーサーカスへいく」-ヌーヌー、アンヌ・マリー・べロー-
この辺になると子ども向けというより大人向けになってくるような気がしますが、まあ今のところ動物の写真が載っていればだいたいOKなのです。おしゃべりなクマのぬいぐるみヌーヌーがサーカスに入団するためにチンパンジーと踊ったり、ゾウの上に乗っかったり、曲芸師とアクロバットを演じてみたり‥‥ちょっと無理やりな構図も含めて楽しい絵本。ちょっとスーティっぽい?
ヌーヌーシリーズは.「ヌーヌーとフローレンス」というヌーヌーと女の子の話の本も出ています。

-■「パリのおつきさま」-シャトロット・ゾロトウ-
表紙を見るとなんとなく「赤い風船」を思い出してしまいます。「赤い風船」も写真絵
といえば写真絵本といえるかな。「赤い風船」はうちにあるのはペーパーバックなのでハードカバーのやつが欲しいかも。
セーヌ河や通りのカフェ、朝日に輝くマロニエの木、バケットを抱えたパリジェンヌ‥‥など、パリの風景写真がきれいな本だけれど、こちらも漣くんがもう少し大きくなってから、もしくは大人向け、ですね。いや、やんちゃな漣くんがこんな本を好きになるようなことがあるのかかなり疑問です。