萩原葉子は、萩原朔太郎の娘。父親の二度の離婚や権勢を振るう祖母からの虐待に近い扱い‥‥と、萩原家は、森家や室生家みたいに幸せな家庭ではなかったよう。そういった生い立ちについては「蕁麻(いらくさ)の家」「閉ざされた庭」「輪廻の暦」という自伝的な三部作に描かれているらしいのですが、ちょっとまだ読む気にはなれないでいます。
佐多稲子や網野菊もそうですが、女性の作家は、随筆だとまだ敷居が低いけど、小説となるとドロドロとした感じが前面に出てきそうで、躊躇してしまうのは、私の偏見でしょうか。
土曜日、4月に赤ちゃんが生まれて育休中の会社の人のところに遊びに行ってきました。去年も2月から11月まで毎月、うちの子もを含めて、友だちや会社で一緒に仕事をしている人の誰かの赤ちゃんが生まれていたのですが、今年もなんだかいろんなところで赤ちゃんが生まれていて、ちょっとしたベビーラッシュが続いてます。もう生まれたんだっけ?とか、これから生まれるんだっけ?とか、いま何か月なんだっけ?とか、なんて名前だったんだっけ?とか‥‥分からなくなってます。といっても、ほとんどが一人目で、30代半ば過ぎの人も多いので、人口的にプラスかマイナスか、と言ったらマイナスなんですけどね。
遊びに行った人はちょうど漣くんと一歳違いの女の子だったのですが、いや、もちろん女の子だからってこともあると思うのですが、一年前の漣くんはこんなだったっけ?と思うくらい小さくて、細くて、かわいい。30代も半ば頃を過ぎると一年ってほんと早くて、ほんと何も変わらなくて、ただ過ぎていく感じなんですけど、小さい子どもを見ていると、一年の重みを感じてしまいますね。ちょっと大げさですが。